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オーストラリアのお米|銘柄別1kg単価と持ち込みルール

オーストラリアのスーパーでお米の棚を見比べる留学生の女性、店内からシドニーの街並みが見える

オーストラリアに着いて最初にスーパーへ行くと、お米の棚の広さに驚く方が多いと思います。ところが手に取ってみると、袋に書いてあるのは Jasmine、Basmati、Long Grain といった見慣れない言葉ばかり。「日本のお米はどれ?」「これを炊いたら、あの白いごはんになるの?」と立ち尽くしてしまった、という声をよくいただきます。

結論から言うと、オーストラリアには日本のお米に近いお米がきちんと売られています。しかも日本から輸入したものではなく、ニューサウスウェールズ州で作られた地元産のお米です。価格も日本産の3分の1から5分の1程度で、留学生・ワーキングホリデーの方が毎日食べても負担になりません。選び方さえ分かってしまえば、「日本のお米が食べたい」を我慢する必要はまったくないのです。

この記事では、お米の種類(short grain・medium grain・long grain)の違いから、Coles・Woolworths・ALDIで実際に価格を確認した銘柄別の1kgあたり単価の比較表、日本産のお米との価格差、日本からお米を持ち込めるかどうかの検疫ルール、炊飯器がないときの炊き方、そして虫と湿気を防ぐ保存方法まで、順番に整理していきます。価格はすべて2026年9月20日時点で各社の商品ページに表示されていたものです。

渡航前の持ち物や、現地での生活費の組み立てで迷っている方は、記事の最後からいつでも無料でご相談いただけます。お米のような「毎日のこと」こそ、事前に分かっていると現地での立ち上がりがまったく違ってきます。

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オーストラリアのお米は3種類|short grain・medium grain・long grainの違い

短粒種・中粒種・長粒種の炊き上がりの違いを三つの茶碗で見せたオーストラリアの米比較図

オーストラリアのスーパーでお米を選ぶとき、最初に見るべきなのはブランド名ではありません。袋のどこかに必ず書いてある粒の長さの表示です。ここを読めるようになると、初めて見る銘柄でも「これは日本のごはんになる/ならない」がその場で判断できます。

粒の長さで味と食感が決まる

お米は粒の長さによって、短粒種(short grain)・中粒種(medium grain)・長粒種(long grain)の3つに分けられます。日本で食べているお米は短粒種で、炊くとしっかり粘りが出て、箸でつまめるまとまりになります。長粒種はその正反対で、炊いてもくっつかずパラパラに仕上がります。

種類 炊き上がりの特徴 代表的な銘柄・表示 日本米との近さ
Short Grain
(短粒種)
粒が短く丸い。強い粘りとつやが出て、日本の白ごはんにいちばん近い SunRice HINATA、SunRice Koshihikari ◎ もっとも近い
Medium Grain
(中粒種)
短粒種よりわずかに長い。適度な粘りがあり、おにぎりやお弁当にも使える SunRice Australian Medium Grain、Calrose、Sushi Rice表示のもの ○ 実用上いちばん現実的
Long Grain
(長粒種)
細長く、炊くとパラパラ。チャーハンやカレー、エスニック料理向き Jasmine(ジャスミン)、Basmati(バスマティ)、Long Grain表示のもの × 別物と考えてよい
※短粒種・中粒種はジャポニカ種、長粒種はインディカ種に分類されます。SunRice公式は、ジャポニカ種を「粒が小さく丸く、炊くと柔らかく粘りがある」、インディカ種を「細長く、炊くとほぐれてふんわりする」と説明しています。

もうひとつ覚えておくと便利なのが、白米(White Rice)と玄米(Brown Rice)の表示です。日本と同じで、Brown Rice と書かれているものは玄米なので、白いごはんを炊きたいときは White Rice を選んでください。オーストラリアでは玄米も同じ棚に並んでおり、袋の色が似ていて間違えやすいので注意が必要です。

「Sushi Rice」表示は日本米のこと?

お米の棚でよく見かける「Sushi Rice」という表示は、品種名ではなく用途をあらわす商品名です。寿司用に向くお米、つまり炊いたときにある程度の粘りが出る短粒種か中粒種が詰められています。日本から輸入されたお米という意味ではありません。

実際、ALDIのプライベートブランドである IMPERIAL GRAIN の Sushi Rice も、SunRice の Sushi Rice も、中身はオーストラリア産のお米です。「Sushi Rice」と書かれていれば日本のごはんとして使えると考えて問題ありませんが、そのぶん Medium Grain 表示の同じようなお米より少し割高になっていることがあります。単価を見比べてから決めてください。

💡 袋の表示だけで見分けるコツ

① Short Grain / Medium Grain / Sushi Rice のいずれか → 日本のごはんになる

② Jasmine / Basmati / Long Grain → パラパラに炊き上がる。カレーやチャーハン向き

③ Brown Rice → 玄米。白いごはんを炊きたいなら White Rice を選ぶ

④ Calrose(カルローズ)は品種名で、中粒種。日本のごはんに近い仕上がりになります

日本米にいちばん近いのは「Medium Grain」

厳密に日本米へ近いのは短粒種ですが、オーストラリアのスーパーで安定して手に入り、価格もこなれているのは中粒種(Medium Grain)です。SunRice公式によれば、オーストラリアの稲作は中粒種のジャポニカ種に特化しており、「世界でもごく一部の国でしか作られていないニッチな品種」と自ら説明しています。つまりオーストラリア産の中粒種は、たまたま売っているお米ではなく、この国の主力商品なのです。

短粒種のSunRice HINATAやKoshihikariは、たしかに日本のごはんにより近い食感です。ただし取り扱い店舗が中粒種ほど多くなく、1kgあたりの単価も高めになります。まずは中粒種で毎日のごはんをまかない、「どうしても日本のあの食感が恋しい」というときに短粒種を買う、という使い分けが現実的です。

スーパーで買える銘柄と1kgあたりの価格比較

ここからがこの記事の本題です。同じ「日本米に近いお米」でも、銘柄と袋のサイズによって1kgあたりの値段は2倍近く変わります。以下の価格はすべて2026年9月20日時点に Coles・Woolworths・ALDI の商品ページで確認したものです(Colesはメルボルン3000への配送設定)。セール価格のものはその旨を明記しています。

SunRice(サンライス)はオーストラリアの国民的ブランド

オーストラリアでお米といえば SunRice(サンライス)です。ニューサウスウェールズ州南部のマランビジー渓谷とマレー渓谷、あわせて「リヴァリナ(Riverina)」と呼ばれる地域で育てられたお米を扱っており、SunRice公式はこの地域を「世界でもっとも収量の高い稲作地帯」と紹介しています。スーパーのお米の棚の半分以上がSunRiceで埋まっている、という光景も珍しくありません。

SunRiceのラインナップは大きく分けて、日常使いのAustralian Medium Grain(白米・玄米)、大袋のCalrose、短粒種のHINATAとKoshihikari、長粒種のJasmine・Basmati・Premium Long Grain、そして電子レンジ用のパックご飯という構成になっています。日本のごはんが食べたい方が見るべきなのは、このうち最初の3つです。

各スーパーのプライベートブランド

節約という観点でいちばん効くのが、各スーパーの自社ブランド(プライベートブランド)です。Woolworths には「Woolworths」「Woolworths Essentials」、ALDI には「IMPERIAL GRAIN」というお米のブランドがあり、同じ中粒種でもSunRiceより明確に安く買えます。

とくにWoolworthsのAustralian White Medium Grain Riceは1kgでAU$3.00と、SunRiceの同サイズ(AU$5.00)より4割ほど安くなっています。味の違いは正直なところ「言われれば分かる」程度で、毎日のごはんとしては十分に実用的です。ALDIについては、中粒種の袋米は取り扱いがなく、日本米に近いのは Sushi Rice(1kg AU$3.49)の1種類だけでした。

日本米に近いお米の1kg単価ランキング

短粒種・中粒種・寿司米表示のお米を、1kgあたりの価格が安い順に並べました。安いものほど上になっています。

銘柄 取扱店 容量 価格 1kgあたり
Woolworths Australian White Medium Grain Rice Woolworths 1kg AU$3.00 AU$3.00
IMPERIAL GRAIN Sushi Rice ALDI 1kg AU$3.49 AU$3.49
SunRice Australian Medium Grain White Rice Coles/Woolworths 2kg AU$7.30 AU$3.65
SunRice Australian Medium Grain Brown Rice(玄米) Coles/Woolworths 2kg AU$7.30 AU$3.65
SunRice Australian Medium Grain White Rice Coles 5kg AU$21.00 AU$4.20
SunRice Australian Calrose Rice Medium Grain Woolworths 10kg AU$42.60 AU$4.26
SunRice Sushi Rice Coles 1kg AU$4.70 AU$4.70
SunRice Australian Medium Grain White Rice Coles/Woolworths 1kg AU$5.00
(ColesはセールでAU$3.50)
AU$5.00
Nice Rice Sushi Rice Woolworths 1kg AU$5.40 AU$5.40
Pandaroo Sushi Rice Woolworths 1kg AU$5.50 AU$5.50
SunRice HINATA Short Grain Rice(短粒種) Woolworths 5kg AU$30.00 AU$6.00
SunRice Koshihikari Sushi Rice(短粒種) Woolworths 750g AU$5.10 AU$6.80
※2026年9月20日時点で各社の商品ページに表示されていた価格です。価格・在庫は店舗や時期によって変わります。最新の価格は必ず店頭または各社サイトでご確認ください。

この表から読み取れることは3つあります。ひとつめは、日本のごはんは1kgあたりAU$3〜4で食べられるということ。1AU$=100円で換算すると1kgあたり300〜400円ですから、日本のスーパーで買うのと大きくは変わりません。

ふたつめは、短粒種にこだわると単価が上がるという点です。HINATAは1kgあたりAU$6.00、Koshihikariは750gの小袋しかなく1kgあたりAU$6.80。中粒種のおよそ1.5倍から2倍になります。

みっつめは、寿司米(Sushi Rice)表示のお米の位置づけです。ALDIのIMPERIAL GRAINはAU$3.49と安いのですが、SunRiceやNice Rice、PandarooのSushi Riceは1kgあたりAU$4.70〜5.50と、Medium Grain表示の同等品より高くなっています。「寿司米」という言葉に引っ張られず、単価で比べるのが賢い買い方です。

ジャスミン・バスマティなど長粒種の1kg単価

チャーハン、カレー、ガパオライスなどを作るなら長粒種の出番です。長粒種は全体に単価が安く、自炊のバリエーションを増やすうえでもコストパフォーマンスに優れています。

銘柄 取扱店 容量 価格 1kgあたり
Woolworths Essentials Long Grain Rice Woolworths 5kg AU$8.50 AU$1.70
IMPERIAL GRAIN Long Grain Rice ALDI 2kg AU$3.59 AU$1.80
SunRice Premium Long Grain Rice Coles/Woolworths 2kg AU$4.50 AU$2.25
Woolworths Jasmine Rice Woolworths 5kg AU$13.50 AU$2.70
IMPERIAL GRAIN Jasmine Rice ALDI 1kg AU$2.99 AU$2.99
SunRice Jasmine Rice Coles/Woolworths 2kg AU$6.80 AU$3.40
Woolworths Basmati Rice Woolworths 5kg AU$18.00 AU$3.60
IMPERIAL GRAIN Basmati Rice ALDI 1kg AU$3.99 AU$3.99
SunRice Jasmine Fragrant Rice Woolworths 5kg AU$27.00 AU$5.40
SunRice Basmati Rice Coles/Woolworths 1kg AU$6.80 AU$6.80
※2026年9月20日時点。Colesでは SunRice Jasmine White Rice 5kg が半額のAU$13.50(通常AU$27.00)になっていました。長粒種は半額セールの頻度が高い商品です。

最安はWoolworths Essentials Long Grain Riceの5kgで、1kgあたりAU$1.70。日本米に近いお米のおよそ半額です。「とにかく食費を抑えたい」「チャーハンや炒め物が中心」という方にとっては、この差は毎月の出費に効いてきます。

5kg・10kgの大袋は本当に安いのか

1kgと5kgのお米袋を手に、オーストラリアの米は大袋ほど安いとは限らないと単価バッジで示す様子

「まとめ買いのほうが安い」は、オーストラリアのお米には必ずしも当てはまりません。実際にSunRiceの同じシリーズを容量別に並べてみると、はっきりします。

シリーズ 1kg 2kg 5kg以上
SunRice Australian Medium Grain White AU$5.00
(AU$5.00/kg)
AU$7.30
(AU$3.65/kg)
5kg AU$21.00
(AU$4.20/kg)
SunRice Australian Calrose Medium Grain — — 10kg AU$42.60
(AU$4.26/kg)
SunRice Jasmine Rice AU$4.50
(AU$4.50/kg)
AU$6.80
(AU$3.40/kg)
5kg AU$27.00
(AU$5.40/kg)
Woolworths Essentials Long Grain AU$1.80
(AU$1.80/kg)
— 5kg AU$8.50
(AU$1.70/kg)
Woolworths Basmati Rice AU$4.00
(AU$4.00/kg)
AU$7.50
(AU$3.75/kg)
5kg AU$18.00
(AU$3.60/kg)
※2026年9月20日時点のWoolworths表示価格(SunRice Medium Grain 5kgのみColes)。1kgあたり単価は税込価格から算出しています。

SunRiceのブランド米は2kgがもっとも割安で、5kgにすると1kgあたりの単価はむしろ上がります。Jasmine Riceにいたっては、2kgのAU$3.40/kgに対して5kgはAU$5.40/kgと、6割近く割高です。一方、スーパーのプライベートブランドは大袋のほうが安くなる傾向があり、Woolworths Essentialsの5kgやBasmatiの5kgは1kg単価がきちんと下がっています。

📌 買う前に必ず見るところ

オーストラリアのスーパーは、値札に必ず「per 1kg」または「per 100g」の単価が小さく印字されています。この数字だけを見比べれば、容量が違う商品でも一瞬で安いほうが分かります。

大袋が有利なのは、①プライベートブランドの場合、②半額セール(1/2 PRICE)になっている場合の2つです。SunRiceのブランド米を定価で買うなら、2kgを複数買ったほうが安いことが多いと覚えておいてください。

ワーキングホリデーで移動が多い方は、そもそも10kgの袋は持ち運べません。滞在期間と引っ越し予定から逆算してサイズを決めましょう。

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なぜ今オーストラリア産のお米は値上がりしやすいのか

ここで、現地のスーパーを歩いているだけでは見えてこない話をひとつ。いまオーストラリアの稲作は、かなり厳しい状況にあります。

ABC Newsが2026年8月12日に報じたところによると、2026年のオーストラリアの米の収穫量は約18万トンにとどまりました。これは2019年から2020年にかけての大干ばつ以来、もっとも少ない数字です。同じくABC Newsの2026年9月19日の報道では、6年ぶりの低水準であることに加えて、今シーズンはさらに22%の減産が見込まれると伝えられています。

背景にあるのは、干ばつの長期化と、マレー・ダーリング流域計画にもとづく政府の水利権買い戻し(water buybacks)です。灌漑用水が確保できず価格も上がったため、多くの農家が稲の作付けを減らしたり、別の作物に切り替えたりしました。その結果、SunRiceはリヴァリナ地域のリートン(Leeton)とデニリクイン(Deniliquin)にある精米工場で稼働時間を大幅に縮小し、78人の人員削減を発表しています。リートン工場は24時間稼働から週5日・16時間シフトへ、デニリクイン工場は24時間から週5日・8時間へと縮小されました。

これは遠い産業のニュースのように見えますが、留学生の食卓に直結しています。なぜなら、あなたがスーパーで手に取る「日本米に近い中粒種」は、ほぼすべてがこのリヴァリナ産だからです。供給が細れば、当然ながらセールの頻度は下がり、定価は上がりやすくなります。

⚠ だからこそ「セールで買い置き」が効く

SunRiceの中粒種や短粒種が半額(1/2 PRICE)になっているのを見かけたら、保存できる範囲で買っておくのが合理的です。2026年9月20日時点でも、Colesでは SunRice Jasmine White Rice 5kg が半額のAU$13.50、SunRice Australian Medium Grain 1kg が通常AU$5.00のところAU$3.50になっていました。

ただし買いだめには保存の問題がついてきます。後ろの「保存」の章で、虫と湿気への対策をまとめています。

日本産・アジア産のお米はいくらする?

「どうしても日本で食べていたあのお米が食べたい」という方のために、日本産の銘柄米の実勢価格も調べました。以下は、シドニーの老舗日本食材店Tokyo Martなどを展開するJun Pacificのオンラインショップ「Jun Direct」で、2026年9月20日時点に表示されていた価格です。

銘柄 産地 容量 価格 1kgあたり
SunRice Koshihikari Rice オーストラリア 10kg AU$42.00 AU$4.20
Shun Rice(旬) 日本 10kg AU$104.39 AU$10.44
Jun Gensen 日本産米 旬 日本 5kg AU$53.08 AU$10.62
秋田県産 あきたこまち 日本(秋田) 10kg AU$130.00 AU$13.00
富山県産 コシヒカリ 日本(富山) 5kg AU$66.45 AU$13.29
新潟県産 コシヒカリ 日本(新潟) 10kg AU$136.95 AU$13.70
新潟県産 コシヒカリ 日本(新潟) 5kg AU$76.23 AU$15.25
北海道産 ゆめぴりか 日本(北海道) 5kg AU$102.75 AU$20.55
※Jun Directで2026年9月20日時点に表示されていた価格。日本食材店の店頭価格とは異なる場合があります。

ひと目で分かるとおり、日本産のお米は1kgあたりAU$10〜20。オーストラリア産の中粒種(AU$3.00〜4.26)と比べると、およそ3倍から5倍です。5kgで7,000円前後という感覚になるので、毎日のごはんをこれでまかなうのは現実的ではありません。

ここで注目したいのが、同じショップで扱われているSunRice の Koshihikari 10kg(AU$42.00/1kgあたりAU$4.20)です。品種としてはコシヒカリでありながら、オーストラリアで育てられているぶん、日本産コシヒカリのおよそ3分の1の値段で買えます。「日本のお米の味は諦めたくないが、毎月の食費も抑えたい」という方にとって、これが現実的な落としどころになります。

なお、アジア系スーパーでは韓国産・台湾産の短粒種も扱われています。こちらは日本産ほど高くなく、日本産とオーストラリア産の中間くらいの価格帯に収まることが多いので、近所にアジア系スーパーがある方は一度のぞいてみる価値があります。

お米はどこで買う?4つの買い方

オーストラリアでお米を買う場所は、大きく4つに分かれます。それぞれ得意な役割が違うので、使い分けるのがおすすめです。

大手スーパー

Coles・Woolworths・ALDI・IGAといった大手スーパーが、いちばん基本の買い場所です。中粒種も寿司米も長粒種も揃い、セールも頻繁にあります。日本のごはんを毎日食べたいだけなら、ここで完結します。

ALDIだけは事情が少し違い、中粒種の袋米は置いておらず、日本米に近いのは Sushi Rice(1kg AU$3.49)の1種類だけでした。また袋のサイズも最大2kgまでで、5kg・10kgの大袋はありません。まとめ買いをしたい方はColesかWoolworthsを選ぶことになります。

スーパー選びについて:4大スーパーの品揃えの違い、ポイントカード、節約術については【2026年最新】オーストラリアのスーパー比較|4大チェーンの値段と節約術で詳しくまとめています。

アジア系スーパー

シドニーのチャイナタウンやメルボルンのリッチモンド、ブリスベンのサニーバンクなど、アジア系住民が多いエリアには大型のアジア系スーパーがあります。中国系・韓国系・ベトナム系とそれぞれ品揃えに個性があり、韓国産・台湾産の短粒種や、日本のパックご飯、もち米などもここで見つかります。

大手スーパーより種類が圧倒的に多く、20kgの業務用サイズを置いている店もあります。値段はものによりけりですが、同じ品質帯なら大手スーパーより安いことが多いので、近くにある方は一度価格を確かめておくと選択肢が広がります。

日本食材店

日本産の銘柄米、無洗米、もち米、パックご飯、ふりかけといった「日本そのもの」が欲しいときの行き先です。シドニーでは1976年創業のTokyo Mart(ノースブリッジのNorthbridge Plaza内)が代表格で、メルボルンではカンタベリー通りとバーク通りの角にあるSuzuran(カンバーウェル)が25年以上続く老舗です。

価格は前の章で見たとおり高めですが、「たまのごちそう」として割り切るなら十分にありです。日本の調味料や乾物もまとめて買えるので、渡航直後にひととおり揃えに行く場所としても便利です。

オンライン通販

Coles・Woolworthsはオンライン注文と配達に対応しており、10kgの大袋を運ばずに済むのが最大の利点です。日本食材はJun Directのような専門オンラインショップがオーストラリア全土に配送しています。地方都市に滞在していて近くに日本食材店がない方でも、日本産のお米が手に入ります。

なお、ALDIは自社サイトでのオンライン注文を行っていません(サイトは商品カタログとしての役割のみ)。ALDIの商品を配達してもらいたい場合は、DoorDashなどのデリバリーサービスを経由することになります。

日本からお米は持ち込める?検疫のルール

オーストラリアの空港で生米は持ち込めないと荷物検査で示される留学生の様子

ここは間違えると空港で処分されるだけでなく、罰金の対象にもなり得る重要なポイントです。結論から言うと、日本から生のお米を持ち込むことはできません。

オーストラリア国境警備局(Australian Border Force)の「What food can you bring in?」というページには、お米(Rice)の項目に次のように明記されています。生(未調理)の米は持ち込みが認められず、廃棄処分になる。そして、ロースト・パーボイル・パフ加工した米、電子レンジ用のパックご飯、ライスフレーク、米粉といった加工品については、輸入条件を満たす必要がある、とされています。

持ち込むもの 可否 扱い
精米(白米) 持ち込み不可 生(未調理)の米にあたります。見つかった場合は廃棄処分
玄米・無洗米 持ち込み不可 同じく生の米として扱われます
パックご飯(レンジ加熱タイプ) 条件つきで可 加工品として輸入条件を満たす必要あり。BICONで条件の確認が必要です
米粉・ライスフレーク・ポン菓子 条件つきで可 同じく加工品扱い。条件を満たせば持ち込めます
すべての食品 申告が必須 入国カード(Incoming Passenger Card)で「食品を持っている」にチェックを入れます
※出典:Australian Border Force「What food can you bring in?」(2026年9月20日確認)。条件は変更される場合があるため、渡航前に必ず公式ページとBICONで最新の内容をご確認ください。

オーストラリアの検疫(バイオセキュリティ)は世界でもっとも厳しい部類に入ります。市販の未開封品でも、家庭で作ったものでも、生でも加熱済みでも冷凍でも、食品は例外なく申告の対象です。申告した結果として持ち込めないと言われれば、その場で処分してもらえば済む話で、罰則はありません。問題になるのは申告しなかったときで、罰金や訴追、場合によっては入国拒否につながります。

⚠ 「たった1袋だから」は通用しません

お米は量の多寡に関係なく、生のものは持ち込めません。お土産の詰め合わせに真空パックの新米が入っていた、というケースも同じ扱いになります。

逆に、持ち込めるかどうか自信がないものは、すべて申告してしまうのがいちばん安全です。申告したうえで検査を受け、ダメなら処分。これで罰則は発生しません。

お米以外の日本食・お土産の検疫ルールは、【2026年最新】オーストラリアの持ち込み禁止品一覧|日本食・お土産の検疫ルールにまとめています。渡航前に必ず目を通しておいてください。

持っていけないなら何を持っていくか、と考えたとき、おすすめなのはふりかけ・お茶漬けの素・だしの素といった乾物の調味料です(こちらも申告は必要です)。お米は現地で調達し、日本の味付けだけを持ち込む。これがいちばん現実的で、荷物も軽くなります。

渡航前の持ち物チェック、一緒に確認しませんか?

炊き方|炊飯器がなくてもごはんは炊ける

シェアハウスやホームステイに炊飯器がない、というのはよくある話です。でも心配はいりません。鍋があればごはんは炊けますし、炊飯器が欲しくなっても現地で安く手に入ります。

鍋で炊く手順

オーストラリアのシェアハウスで鍋を使いお米を炊く5つの手順を段階的に示す

蓋つきの鍋があれば、20分ほどでごはんが炊けます。ポイントは「沸騰したら火を弱める」「炊き上がったら蓋を開けずに蒸らす」の2つだけです。

① 洗う お米をボウルに入れ、水を注いですぐに捨てる。これを2〜3回くり返し、水がうっすら濁る程度まで洗います
② 浸す お米1に対して水1.2の割合(米1合180mlに対し水200ml前後)で水を入れ、30分ほど置きます。オーストラリア産の中粒種は日本米よりやや水を吸いにくいので、この浸水時間が味を分けます
③ 沸かす 蓋をして中火〜強火にかけ、沸騰するまで加熱します(5分前後)
④ 弱火で炊く 沸騰したらいちばん弱い火にして12分。ここで蓋は開けません
⑤ 蒸らす 火を止めて、蓋をしたまま10分置きます。その後さっくり混ぜて完成です
※オーストラリアのコンロは電気式(セラミックヒーター)のことも多く、火を止めても天板に熱が残ります。弱火にするタイミングで、あらかじめ別の弱い口へ移すとうまくいきます。

水加減は銘柄によって変わります。中粒種(Medium Grain)は日本米より少しだけ多めの水が合うことが多いので、最初の1回で硬いと感じたら次は水を1割増やす、という調整をしてみてください。2〜3回炊けば、自分の鍋とコンロに合った分量が分かります。

安い炊飯器はいくらで買える?

毎日ごはんを食べるなら、炊飯器を買ってしまったほうが早いです。オーストラリアには Kmart(ケーマート)という大型ディスカウントストアがあり、驚くほど安く炊飯器が手に入ります。以下は2026年9月20日時点でKmart公式サイトに掲載されていた価格です。

商品 価格 向いている人
5 Cup Rice Cooker AU$14 ひとり暮らし・シェアハウス。とりあえず炊ければよい方
1.5 Cup Mini Rice Cooker AU$15 1〜2人分だけ炊きたい方。置き場所が狭いキッチン向け
10 Cup Family Rice Cooker AU$27 シェアメイトと分け合う方、作り置きをする方
3 Cup Space Saving Rice Cooker AU$30 省スペース型。カウンターが狭い部屋に
7 Cup Digital Rice Cooker AU$50 予約炊飯や保温を使いたい方
4L Rice Multi Cooker AU$69 炊飯以外の調理にも使いたい方
※2026年9月20日時点のKmart公式サイト表示価格。在庫と価格は店舗・時期により変わります。

日本の炊飯器を持って行くのはおすすめしません。オーストラリアの電源は230V・50Hzで、日本の100V用の家電はそのままでは使えません。変圧器を用意する手間とコストを考えると、AU$14〜27で現地調達したほうが確実に安く済みます。プラグの形状も日本とは異なるOタイプ(ハの字型)です。

炊飯器以外の生活用品も:密閉容器やキッチン用品を安く揃えたい方は【2026年最新】オーストラリアの100均・激安店7選|留学生の買い物術もあわせてご覧ください。

電子レンジ用容器とパックご飯

炊飯器も鍋もない、という状況でも手はあります。電子レンジでごはんが炊ける専用容器(microwave rice cooker)が、Kmartや100均系のディスカウントストアでAU$5〜15程度で売られています。1〜2合なら10分ほどで炊けるので、ホームステイでキッチンを長く占領できない方にも向いています。

もっと手軽なのがパックご飯です。SunRiceの電子レンジ用パウチ(250g)はColes・Woolworthsで通常AU$3.00、セール時はAU$1.80。ALDIのIMPERIAL GRAINは250gでAU$1.49と、さらに安くなっています。ただし長粒種やジャスミンライスのものが中心で、日本の白ごはんに近いものを求めるなら日本食材店の日本製パックご飯(1個AU$4.89〜)を探すことになります。

📝 炊飯環境の決め方

① ホームステイで2〜3ヶ月 → 鍋炊き、または電子レンジ用容器でじゅうぶん

② シェアハウスで半年以上 → Kmartの炊飯器(AU$14〜27)を買ったほうが結局安い

③ まずは入居してから決める → シェアハウスには炊飯器が備え付けられていることも多く、買ってから「あった」というのはよくある失敗です

保存|虫と湿気からお米を守る

オーストラリアは日本より気温が高い地域が多く、お米の保存には日本以上に気を使う必要があります。とくにブリスベン、ケアンズ、ゴールドコーストといった亜熱帯の都市では、袋のまま棚に置いておくと数週間で虫がわくことがあります。

対策はシンプルで、買ったらすぐ密閉容器に移す。これだけでほとんど防げます。密閉できる保存容器は、Kmartやディスカウントストアで数ドルから手に入ります。5kgや10kgの大袋を買った場合は、当面使う2kg程度を容器に移し、残りは袋の口をしっかり閉じて涼しい場所に置くか、スペースがあれば冷蔵庫に入れると安心です。

置き場所 直射日光が当たらず、コンロやオーブンから離れた涼しい場所。シンクの下は湿気がこもりやすいので避けます
容器 蓋がきっちり閉まる密閉容器。ペットボトル(洗って完全に乾かしたもの)に移す方法も、少量なら有効です
虫よけ 唐辛子を数本入れておくと虫よけになると言われます。アジア系スーパーで日本と同じタイプの米びつ用防虫剤が見つかることもあります
夏場 ブリスベン以北や真夏のシドニー・メルボルンでは、冷蔵庫の野菜室に入れるのが最も確実です
買う量の目安 ひとり暮らしなら1ヶ月に2〜3kg程度。夏場は2kgずつ買い足すほうが結果的に無駄が出ません

もしお米に小さな茶色い虫(穀象虫)を見つけてしまったら、残念ですが食べないほうが無難です。少量なら天日に広げて取り除く方法もありますが、オーストラリアの強い日差しで干すとお米が割れてしまいます。2kgずつ買う習慣をつけておけば、そもそもこの事態になりにくくなります。

よくある質問(FAQ)

Q. オーストラリアで日本のお米に近い味のお米はどれですか?
A. パッケージに Short Grain、Medium Grain、Sushi Rice と書かれたお米を選んでください。
オーストラリア産の中粒種(Medium Grain)は日本と同じジャポニカ種で、炊くと適度な粘りが出ます。迷ったらSunRiceのAustralian Medium Grain White Rice、もう一段こだわるならSunRiceのHINATA(短粒種)やKoshihikariが近い食感です。Jasmine(ジャスミン)やBasmati(バスマティ)は長粒種でパラパラに炊き上がるため、日本の白ごはんとしては別物になります。

Q. 日本からお米を持って行くことはできますか?
A. 生米(精米・玄米・無洗米)は持ち込めません。
オーストラリア国境警備局(ABF)は、生の米は許可されず廃棄処分になると明記しています。一方でパックご飯などの加工品は輸入条件を満たせば持ち込める場合がありますが、条件は農業・漁業・林業省のBICONで確認が必要です。いずれの場合も入国カードで食品として必ず申告してください。申告しないと罰金や訴追の対象になります。

Q. お米は5kgや10kgの大袋を買ったほうが安いですか?
A. 必ずしも安くなりません。
2026年9月20日時点でSunRiceのAustralian Medium Grain Whiteは、1kgがAU$5.00、2kgがAU$7.30(1kgあたりAU$3.65)、5kgがAU$21.00(1kgあたりAU$4.20)で、2kgがもっとも割安でした。一方でスーパーの自社ブランドは大袋のほうが安い傾向があります。棚に表示されている1kgあたり(per 1kg)の単価を必ず見比べてください。

Q. 炊飯器は現地で買うべきですか、日本から持って行くべきですか?
A. 現地で買うことをおすすめします。
オーストラリアの電圧は230V・50Hzで、日本の100V用の炊飯器はそのまま使えず変圧器が必要になります。Kmartでは5合炊きがAU$14、10合炊きがAU$27、デジタル表示つきの7合炊きがAU$50で販売されています(2026年9月20日時点)。シェアハウスにすでに炊飯器があることも多いので、入居してから買うかどうか決めても遅くありません。

Q. お米はどこで買うのがいちばん安いですか?
A. 日本米に近い中粒種なら、大手スーパーのプライベートブランドがもっとも安く、次がSunRiceの2kgサイズです。
2026年9月20日時点でWoolworthsのAustralian White Medium Grain Riceは1kgでAU$3.00、ALDIのSushi Riceは1kgでAU$3.49でした。日本産の銘柄米は日本食材店で1kgあたりAU$10〜20程度となり、オーストラリア産の3〜5倍になります。

Q. オーストラリアのお米は虫がわきやすいですか?
A. 袋のまま常温に置くと虫がわくことがあります。
オーストラリアは日本より気温が高い地域が多く、ブリスベンやケアンズのような温暖な都市ではとくに注意が必要です。買ったら密閉容器に移し替え、直射日光の当たらない涼しい場所で保管してください。10kgなど大袋を買った場合は、当面使う分だけ容器に移し、残りは密閉して冷蔵庫や涼しい場所に置くと安心です。

この記事の情報源

この記事は、2026年9月20日時点で各機関・各社が公表している情報にもとづいて作成しています。価格・在庫・検疫条件は変わることがあるため、実際にお買い物や渡航の準備をされる際は、必ず公式ページで最新の内容をご確認ください。


まとめ

オーストラリアで「日本のお米が食べたい」を我慢する必要はありません。袋に Short Grain・Medium Grain・Sushi Rice と書かれたお米を選べば、日本の白ごはんに近いものが炊けます。価格は1kgあたりAU$3.00〜4.26で、日本産の銘柄米(AU$10〜20)の3分の1から5分の1。しかも日本から輸入したものではなく、ニューサウスウェールズ州リヴァリナ産の地元米です。

予算を最優先するなら、WoolworthsのAustralian White Medium Grain Rice(1kg AU$3.00)やALDIのSushi Rice(1kg AU$3.49)。味にこだわるならSunRiceのHINATAやKoshihikari。とにかく食費を切り詰めたい時期は、長粒種のWoolworths Essentials Long Grain(5kg AU$8.50)という手もあります。買う量は、ひとり暮らしなら2kgずつ買い足すのが虫対策としても無駄がありません。そして日本から生のお米は持ち込めない、これだけは必ず覚えておいてください。

お米の買い方が決まれば、現地での自炊は一気に軌道に乗ります。渡航前の持ち物、滞在先の設備、生活費の組み立て方など、まだ決まっていないことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。「まだ何も決まっていない」という段階からのご相談も大歓迎です。


アイエス留学のサポート

お米ひとつ取っても、「どこで買えるのか」「いくらなのか」「持ち込めるのか」が分かっているかどうかで、現地に着いてからの数週間はまったく違うものになります。生活の細かい部分こそ、経験者に聞いてしまうのが近道です。

アイエス留学は、30年以上・30,000人以上の留学生をサポートしてきました。2025年7月からは、オーストラリア政府登録の日本人移民代理人(MARN)による日本語でのビザ相談も始めています。これまで培った経験と専門知識を活かし、失敗しない学校・コース選びから、戦略的なビザ申請まで一人ひとりに合わせたサポートをご提供します。

  • プロによる専門サポート: 現地オフィスのスタッフが実際に暮らしているからこそ、スーパーの相場や滞在先の設備といった生活レベルの質問にもお答えできます。
  • 確かなプランニング: 食費・家賃・交通費を含めた現実的な生活費の見積もりをもとに、無理のない滞在期間と予算を一緒に組み立てます。
  • オーダーメイドのアドバイス: ホームステイかシェアハウスか、自炊中心か外食中心かなど、ご希望のライフスタイルに合わせた滞在先と都市をご提案します。

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