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オーストラリアのワイナリーおすすめ40選|人気のワイン産地をエリア別に紹介

オーストラリアのワイナリーでテイスティングフライトを手に産地を歩く留学生、晴天の緑の丘で

「せっかくオーストラリアにいるなら、本場のワイナリーに行ってみたい」「でも車がないし、どこに行けばいいのか分からない」。留学やワーキングホリデーで暮らし始めると、週末の過ごし方としてワイナリー巡りが気になる方は多いのではないでしょうか。

オーストラリアには約2,156のワイナリーがあり、シドニー、メルボルン、アデレード、パースといった主要都市のほとんどが、日帰りで行ける距離にワイン産地を持っています。ただし、ワイナリーは郊外に点在していて、予約制の試飲も増えているため、下調べなしで行くと「着いたのに試飲できなかった」ということも起こります。

この記事では、主要都市から行けるワイナリー40軒を、産地エリアごとに分けて紹介します。各ワイナリーの営業時間・試飲料・行き方に加えて、国内外のワイン賞やランキングでの評価、公式ショップで確認した価格帯別のおすすめワインまで、2026年9月時点の最新情報でまとめました。

品種や産地の基本から知りたい方は、先にオーストラリアワインの基礎|品種・産地・歴史を解説を読んでおくと、ワイナリーでの説明がぐっと分かりやすくなります。留学先の都市選びに迷ったら、記事の最後からいつでも無料相談を受け付けています。

ワイン産地に近い都市で留学したい方、都市選びからご相談ください!

おすすめワイナリー40選の一覧

まずは、この記事で紹介する40軒の全体像です。最寄りの主要都市ごとに並べ、それぞれのワイナリーの「ここがすごい」を一言でまとめました。

ワイナリー 産地(州) ここがすごい
シドニーから
①Tyrrell’s ハンター・ヴァレー(NSW) 1858年創業。ランキング国内5位、セミヨン部門1位
②Brokenwood ハンター・ヴァレー(NSW) Halliday 2026年ワイナリー・オブ・ザ・イヤー
③Scarborough Wine Co ハンター・ヴァレー(NSW) シャルドネ一筋の家族経営。3段階のシャルドネを飲み比べできる
④Audrey Wilkinson ハンター・ヴァレー(NSW) 1866年開墾。丘の上から畑を見下ろす眺めが名物
⑤Mount Pleasant ハンター・ヴァレー(NSW) 1880年植樹の古木。豪州最古のピノ・ノワールの畑
⑥Tintilla Estate ハンター・ヴァレー(NSW) ハンターでは珍しいサンジョヴェーゼ。自家製オリーブも
⑦Philip Shaw オレンジ(NSW) 標高900mの高地の畑。1870年代の石造りの納屋がセラードア
⑧Ross Hill Wines オレンジ(NSW) オレンジの家族経営。EV充電スタンドも備えたセラードア
⑨St Maur サザン・ハイランズ(NSW) シドニーから約2時間。試飲AU$5という安さ
⑩Sutton Forest Estate サザン・ハイランズ(NSW) セラードアにカフェ併設。冷涼産地のシャルドネとピノ
メルボルンから
⑪Yarra Yering ヤラ・ヴァレー(VIC) ランキング国内1位(史上最多3回目)
⑫Yering Station ヤラ・ヴァレー(VIC) ヴィクトリア州最初のブドウ畑の地。試飲は無料
⑬Oakridge Wines ヤラ・ヴァレー(VIC) 区画ごとに造り分けるシャルドネ。試飲はAU$15から
⑭TarraWarra Estate ヤラ・ヴァレー(VIC) 地下のセラードアと美術館。試飲料はボトル購入で返金
⑮Medhurst ヤラ・ヴァレー(VIC) Halliday 2027 ベストバリュー・ワイナリー。試飲AU$15から
⑯Dominique Portet ヤラ・ヴァレー(VIC) ボルドー10代目の一族。試飲AU$15で5種
⑰Helen’s Hill Estate ヤラ・ヴァレー(VIC) 40分で10種類を試飲してAU$10。コスパが群を抜く
⑱Port Phillip Estate モーニントン・ペニンシュラ(VIC) 姉妹ブランドKooyongがシャルドネ部門1位
⑲All Saints Estate ラザグレン(VIC) 城のような建物。酒精強化ワイン部門1位
アデレードから
⑳Penfolds Magill Estate アデレード市内(SA) 市中心部から約8km。Grange誕生の地
㉑Yalumba バロッサ(SA) 1849年創業、国内最古の家族経営ワイナリー
㉒Langmeil Winery バロッサ・ヴァレー(SA) 1843年植樹、世界最古級のシラーズの畑
㉓Seppeltsfield バロッサ・ヴァレー(SA) 1878年から途切れない酒精強化ワイン。自分の生まれ年が飲める
㉔Château Tanunda バロッサ・ヴァレー(SA) 1890年建造の城。試飲はAU$15から、購入で返金も
㉕Grant Burge バロッサ・ヴァレー(SA) St Hugoと同じ敷地。ワインとチョコレートの組み合わせが名物
㉖Torbreck バロッサ・ヴァレー(SA) 古木のグルナッシュとシラーズ。試飲AU$15から
㉗Henschke イーデン・ヴァレー(SA) 「世界のベスト・ヴィンヤード50」に国内で唯一選出
㉘d’Arenberg Cube マクラーレン・ヴェール(SA) ルービックキューブのような5階建ての建物
㉙Down the Rabbit Hole マクラーレン・ヴェール(SA) 2階建てバスで試飲。人気投票部門1位
㉚Jim Barry Wines クレア・ヴァレー(SA) The Armaghがシラーズ部門1位
パースから
㉛Sandalford スワン・ヴァレー(WA) パースから約25分。川のクルーズでも行ける
㉜Vasse Felix マーガレット・リヴァー(WA) 1967年、マーガレット・リヴァー最初のワイナリー
㉝Cullen Wines マーガレット・リヴァー(WA) ランキング国内8位。ビオディナミ農法の先駆け
㉞Xanadu Wines マーガレット・リヴァー(WA) Halliday 2027年レッド・ワイン・オブ・ザ・イヤー
㉟Leeuwin Estate マーガレット・リヴァー(WA) ラベルが現代アート。敷地内にギャラリーもある
㊱Deep Woods Estate マーガレット・リヴァー(WA) Jimmy Watson賞の受賞歴。試飲AU$10は購入で全額返金
タスマニア
㊲House of Arras テイマー・ヴァレー周辺(TAS) Halliday 2027年ワイナリー・オブ・ザ・イヤー
㊳Josef Chromy テイマー・ヴァレー周辺(TAS) ロンセストンから約15分。レストランは毎年シェフハット受賞
㊴Sinapius パイパーズ・ブルック(TAS) ロンセストンの北55km。密植の畑から造る少量生産
㊵Pooley Wines コール・リヴァー・ヴァレー(TAS) ホバートから約20分、歴史ある町リッチモンド
※「ランキング国内◯位」はThe Real Review「Top Wineries of Australia 2026」、「◯◯部門1位」はHalliday Wine Companion Awards 2027の結果です。

受賞歴・ランキングで見るオーストラリアのワイナリー

Halliday・Real Review・Decanterなどオーストラリアワインの主な受賞歴とランキングを紹介

オーストラリアのワインには、国内外にいくつもの賞やランキングがあります。審査のしかたや評価の対象(ワイナリーなのか、1本のワインなのか)がそれぞれ違うため、複数を見比べると、そのワイナリーの実力がより立体的に分かります。

主なワイン賞とランキング

賞・ランキング どんな評価か 最新の主な結果
Halliday Wine Companion Awards 2027 国内で最も知られるワインガイド。2026年8月発表、7,000本超を審査 ワイナリー・オブ・ザ・イヤー=House of Arras/ワイン・オブ・ザ・イヤー=Mount Mary Triolet 2024
The Real Review「Top Wineries of Australia 2026」 10,000本超を100点法で審査し、ワイナリーを順位付け。2026年5月発表 1位 Yarra Yering、2位 Levantine Hill、3位 Wendouree、4位 Penfolds、5位 Tyrrell’s
Decanter World Wine Awards 2026 イギリスの国際コンクール。58か国・約17,000本が出品 オーストラリアは最高賞Best in Showを5本受賞(Brokenwood、Pewsey Valeなど)
The World’s 50 Best Vineyards 2025 ワインの質と観光体験で選ぶ、ワイナリー訪問の世界ランキング オーストラリアからは47位のHenschkeのみ
James Suckling「Top 100 Wines of Australia 2025」 アメリカの評論家による、その年のオーストラリアワイン100本 1位 Tolpuddle Chardonnay 2024(タスマニア)、2位 Mount Mary Triolet 2023
Langton’s Classification VIII オークションなど二次流通での評価にもとづく格付け。10ヴィンテージ以上の実績が条件 最上位にPenfolds Grange、Henschke Hill of Grace、Tyrrell’s Vat 1 Semillon、Cullen Diana Madelineなど
※醸造から1年ほどの若い赤ワインが対象の「Jimmy Watson Memorial Trophy」は、2025年にタスマニアのMeadowbank(メドウバンク)が受賞。2026年分は例年10〜11月に発表されます。

国内の審査で評価が高いのは、ヴィクトリア州とタスマニア州の冷涼な産地です。The Real Reviewのランキングでは、ヴィクトリア州のワイナリーが6年連続で1位になり、Halliday 2027でもワイナリー・オブ・ザ・イヤーとワイン・オブ・ザ・イヤーの主要2部門をタスマニアとヴィクトリアの生産者が占めました。一方で、認定を受けた429社の州別の内訳では、南オーストラリア州が34.3%と最も多く、層の厚さでは今も南オーストラリア州が一番です。

複数の評価で名前が挙がるワイナリー

📌 違う物差しで何度も名前が出る、実力派の6軒

① Henschke:ランキング国内6位、世界のベスト・ヴィンヤード47位、Hill of GraceがLangton’s最上位。畑とワインと観光のすべてで評価されています。

② Tyrrell’s:ランキング国内5位、Johnno’s SemillonがHalliday 2027セミヨン部門1位、Vat 1 SemillonがLangton’s最上位。

③ Penfolds:ランキング国内4位、GrangeなどLangton’s最上位に4本。アデレード市内のMagill Estateで歴史に触れられます。

④ Cullen Wines:ランキング国内8位、Diana MadelineがLangton’s最上位。

⑤ Brokenwood:Halliday 2026ワイナリー・オブ・ザ・イヤー、Decanter 2026 Best in Show、Graveyard ShirazがLangton’s最上位。

⑥ Mount Mary:Halliday 2027ワイン・オブ・ザ・イヤー、James Suckling 2025で2位。ただし一般向けのセラードアがないため、訪問はできません(ヤラ・ヴァレーの項で紹介)。

主要都市からワイン産地への行き方

シドニー・メルボルン・アデレード・パースからオーストラリアのワイン産地への行き方を都市別に紹介

ワイナリーは郊外の農地にあるため、都市からの距離と、公共交通でどこまで行けるかが計画の分かれ目です。各地の観光局・交通局の公式情報をもとに整理しました。

都市 産地 車での目安 公共交通
シドニー ハンター・ヴァレー 約2時間 電車とバスを乗り継いで約3時間(バスは本数が少ない)。現地の移動はツアーが現実的
メルボルン ヤラ・ヴァレー 約1時間 電車でリリーデール駅へ行き、ヒールズヴィル方面のバスに乗り換え
メルボルン モーニントン・ペニンシュラ 約1時間 電車でフランクストン駅へ行き、788番バス。丘の上のワイナリー群へは車かツアー
メルボルン ラザグレン 約3時間(275km) 1泊して回るのがおすすめ
アデレード 市内(マギル) 約15分 市中心部から約8km。バスやタクシーで行ける
アデレード バロッサ 約1時間 電車でゴーラー方面へ行き、LinkSAのバスに乗り換え
アデレード マクラーレン・ヴェール 約45分 電車でシーフォード駅へ行き、751番バス
アデレード クレア・ヴァレー 約2時間(142km) 長距離バスあり。現地にレンタカーがないため、アデレードで借りていく
パース スワン・ヴァレー 約25分 電車でギルフォード駅からタクシー。パースから川のクルーズもある
パース マーガレット・リヴァー 約3〜4時間 長距離バスはあるが、現地の公共交通は「頼らないこと」と公式が案内。ツアーかレンタカー
ホバート コール・リヴァー・ヴァレー 約20分 車かツアー
ロンセストン テイマー・ヴァレー周辺 約30〜45分 車かツアー
ブリスベン グラニット・ベルト 約2時間45分(218km) 1泊して回るのがおすすめ
※所要時間は道路状況で変わります。公共交通の時刻は各交通局の公式サイトで最新の時刻表をご確認ください。

ワイナリー巡りの前に知っておきたい4つのこと

身分証確認や有料試飲、飲酒運転防止、免税3本までなどワイナリー訪問前の4つのルールを紹介

⚠ 着いてから困らないための4つのルール

① 18歳以上で、写真付き身分証を持っていく。日本の運転免許証は通じないことがあるため、パスポートが確実です。

② 試飲は有料・予約制が増えている。相場はAU$15〜25で、ボトル購入で免除になるところもあります。人気のワイナリーは予約なしでは試飲できません。

③ 運転する人は「吐き出す試飲」で楽しめる。ワイナリーの試飲カウンターには、口に含んで香りや味わいを確かめたあと、ワインを吐き出すための容器(スピットン)が用意されています。運転する人も飲み込まずにテイスティングを楽しめるのが、ワイナリーの良いところです。ただし、飲酒運転の基準は血中アルコール濃度0.05未満です。うっかり飲み込まないよう気をつけて、不安な日はツアーを使いましょう。

④ 日本に持ち帰れるのは免税で3本まで。出国時の空港でワインの税金の還付(TRS)を受けられる場合もあります。

それぞれの詳しい決まりは、オーストラリアワインの基礎の「留学中・ワーホリ中にワインを楽しむルール」でまとめています。ワイナリーでの試飲にチップは不要です(オーストラリアのチップ事情)。

週末にワイナリーへ行きやすい都市はどこ?留学先選びもご相談ください!

シドニーから行くワイナリー

シドニーからは、車で約2時間のハンター・ヴァレーが定番です。オーストラリアでもっとも古いワイン産地のひとつで、ここでしか造れないセミヨンが名物。さらに足をのばすと、標高900mの高地の産地オレンジと、南西へ2時間のサザン・ハイランズがあります。

ハンター・ヴァレー(6軒)

シドニーから北へ車で約2時間。電車ならCentral駅からNewcastle方面へ行き、Maitland駅からタクシーかツアーバスに乗り継ぎます。産地内は歩いて回れる距離ではないので、ツアーかレンタカーが前提になります。

①Tyrrell’s(ティレルズ)

所在地 1838 Broke Road, Pokolbin NSW
営業時間 月〜土 10:00〜17:00/日・祝 10:00〜16:00
試飲 AU$15から(予約推奨・時間枠制)
主な評価 The Real Review 2026 国内5位/Halliday 2027 セミヨン部門1位(Johnno’s Semillon 2025)/Bruce Tyrrellが2027年の殿堂入り

1858年に創業し、今も創業家のティレル家が経営を続けるハンターの代表格です。創業者が建てた小さな木の小屋が今も残っていて、歴史を感じながら試飲ができます。

看板は、ハンター・セミヨンの代名詞とも言える「Vat 1 Semillon」。1923年に植えられた自根の古木から造られ、オークションでの評価にもとづく格付け「Langton’s Classification」でも最上位に入っています。2027年版のHallidayでは、Johnno’s Semillon 2025がセミヨン部門の1位に選ばれ、当主のBruce Tyrrellが殿堂入りしました。

セミヨンは若いものと熟成したものを飲み比べると、同じ品種とは思えないほど味わいが違います。セラードアで2つの年代を比べてみるのがおすすめです。

留学生目線のひとこと:公式ショップのTyrrell’s Semillon 2026はAU$28。熟成前の爽やかなセミヨンは、シドニーの暑い日に冷やして飲むのにぴったりです。

②Brokenwood(ブロークンウッド)

所在地 401-427 McDonalds Road, Pokolbin NSW
営業時間 月〜金 11:00〜17:00/土日 10:00〜17:00(最終試飲16:00)
試飲 AU$25(45分)/カナッペとの組み合わせAU$75
主な評価 Halliday 2026 ワイナリー・オブ・ザ・イヤー/Decanter 2026 Best in Show(ILR Reserve Semillon 2019)

1970年に、シドニーの弁護士らワイン好きの仲間が週末の趣味として始めたワイナリーです。そこから半世紀で、Halliday 2026年版のワイナリー・オブ・ザ・イヤーに選ばれるまでになりました。

代表作は、長期熟成させてから出荷する「ILR Reserve Semillon」と、墓地に隣接した畑から生まれる「Graveyard Vineyard Shiraz」。ILR Reserve Semillon 2019はイギリスの国際コンクールDecanter World Wine Awards 2026で最高賞のBest in Showを受賞し、Graveyard ShirazはLangton’sの格付けで最上位に入っています。

予約をすすめていますが、空きがあれば予約なしでも案内してもらえます。

留学生目線のひとこと:Tyrrell’sとは車で数分の距離です。ツアーでハンターに行くなら、この2軒を両方回れるコースを選ぶと、セミヨンの造り手による違いが分かって楽しめます。

③Scarborough Wine Co(スカボロー・ワイン・カンパニー)

所在地 179 Gillards Road, Pokolbin NSW
営業時間 毎日 9:00〜17:00
試飲 30分・60分のコースあり(要予約。チーズプレート付き)

1985年に創業した家族経営のワイナリーで、ハンター・ヴァレーでは珍しくシャルドネを看板にしています。畑の区画ごとに造り分けていて、ふだん飲みのYellow Labelから単一畑のThe Obsessiveまで、同じ造り手のシャルドネを値段違いで飲み比べられるのが面白いところです。

ハンターは暖かい産地なので、シャルドネも酸のきりっとしたタスマニア系とはまるで違う、ふくよかな味になります。試飲はチーズプレート付きで、席に座ってゆっくり進む形式です。

留学生目線のひとこと:Yellow Label ChardonnayはAU$30前後。ハンターのシャルドネの入口として、値段も味も分かりやすい1本です。

④Audrey Wilkinson(オードリー・ウィルキンソン)

所在地 750 De Beyers Road, Pokolbin NSW
営業時間 毎日 10:00〜17:00
試飲 AU$15から(コースにより異なる。要予約・1組8名まで)

1866年にオードリー・ウィルキンソンが開墾した、ハンター・ヴァレーでもっとも古い畑のひとつです。セラードアは丘の上にあり、テラスからブドウ畑と山並みを見下ろせます。ハンターで「景色のいいワイナリー」といえば、まずここの名前が挙がります。

敷地内には小さな博物館があり、入場は無料。昔の農具や写真が並んでいて、試飲の前後に見て回れます。予約は必須で、1組8名までという制限があります。

留学生目線のひとこと:入口のThe Oakdale Chardonnayや、セミヨンが手の届く値段です。写真を撮りたい人は、夕方の斜光の時間帯を狙うときれいに撮れます。

⑤Mount Pleasant(マウント・プレザント)

所在地 401 Marrowbone Road, Pokolbin NSW
営業時間 毎日 10:00〜17:00(最終試飲 15:30)
試飲 Discovery AU$25(45分)/Signature AU$45(60分)/Heritage AU$100(60〜90分)。予約推奨、8名までは予約なしも可

1921年にMaurice O’Sheaが立ち上げた、ハンター・ヴァレーの歴史そのものと言えるワイナリーです。畑のOld Hillは1880年に植えられ、Old Paddockは1921年にその枝を挿して広げたもの。140年以上前の木から採れたブドウのワインが、今も造られています。

同じ敷地にあるMothervineは1921年に植えられたピノ・ノワールで、オーストラリア最古のピノ・ノワールの畑とされています。オーストラリアで広く使われるMV6というクローンは、ここから広まりました。

留学生目線のひとこと:入口のEstate Semillon(AU$32)はアルコール度数が11%と低く、暑い日に昼から飲んでも重くなりません。生牡蠣やフィッシュ&チップスとよく合います。

⑥Tintilla Estate(ティンティラ・エステート)

所在地 725 Hermitage Road, Pokolbin NSW
営業時間 10:30〜17:30(金・土は18:00まで)/水曜休
試飲 AU$10(4種)/AU$15(8種)/AU$20(ワイン・オリーブ・チーズ)。要予約

1994年に始まった家族経営の小さなワイナリーです。ハンター・ヴァレーではセミヨンとシラーズが主役ですが、ここはイタリア品種のサンジョヴェーゼを1990年代から植えていて、地域の中でも変わった存在になっています。

敷地でオリーブも育てていて、試飲にはオリーブオイルやチーズを合わせるコースがあります。AU$10から試せるので、何軒も回る日の1軒目や3軒目に入れやすいワイナリーです。

留学生目線のひとこと:大手のセラードアに比べて人が少なく、造り手の家族と直接話せることが多いです。英語を使う練習という意味でも、小さなワイナリーは狙い目です。

オレンジ(2軒)

シドニーから西へ車で約3時間半、標高600〜1,100mの高原の産地です。夜が冷えるため、同じNSWでもハンター・ヴァレーとはまるで違う、酸のきれいなワインになります。日帰りにはやや遠いので、1泊するのがおすすめです。

⑦Philip Shaw(フィリップ・ショウ)

所在地 Koomooloo Vineyard, Caldwell Lane, Orange NSW
営業時間 日〜木 11:00〜16:00/金・土 11:00〜17:00
試飲 試飲 AU$15/Taste & Plate AU$30(要予約)

オレンジは、シドニーから西へ車で約3時間半の高原の産地です。標高が高く夜が冷えるため、同じNSWでもハンター・ヴァレーとはまるで違う、酸のきれいなワインになります。Philip Shawは1989年にMt Canobolasの斜面にKoomooloo畑を植えた、この産地の草分けです。

セラードアは1870年代の石造りの納屋を改装したもので、庭と段々になった芝生に囲まれています。試飲がAU$15、チーズやラヴォッシュの小皿が付いてAU$30という値段設定も良心的です。

留学生目線のひとこと:No. 17 Red Blend(AU$30)は標高900mの畑のカベルネ系ブレンド。ハンターの濃い赤との違いが、飲み比べるとはっきり分かります。

⑧Ross Hill Wines(ロス・ヒル・ワインズ)

所在地 134 Wallace Lane, Orange NSW
営業時間 毎日 10:30〜16:30
試飲 Wine Flight & Tasting Plate AU$30(予約推奨。ウォークイン可)

オレンジの街から車ですぐの家族経営ワイナリーです。試飲はナッツ・チーズ・生ハム・チョコレートなどが付いた小皿とセットで、AU$30。ベジタリアンやグルテンフリーにも対応してくれます。

ワイナリーの見学ツアーもありますが、こちらは事前予約が必要で、朝10時前の集合になります。EV(電気自動車)の充電スタンドがあるのも、レンタカーで回る人にはうれしいところです。

留学生目線のひとこと:この記事でいちばん評価が高かったMonocle Tempranillo(AU$30)はここのシリーズです。テンプラニーリョはスペイン系の品種で、渋みが穏やかなので赤が苦手な人にも入りやすいです。

サザン・ハイランズ(2軒)

シドニーから南西へ車で約2時間。電車でもBowral駅まで約2時間で行けます。小さな産地で、セラードアは土日だけというところが多いので、営業日を必ず確かめてから出かけてください。

⑨St Maur(セント・モー)

所在地 Exeter NSW(サザン・ハイランズ)
営業時間 土・日 10:30〜16:30
試飲 AU$5(予約推奨。6名以上は要予約)
主な評価 Gourmet Traveller サザン・ハイランズ最優秀テイスティング体験

サザン・ハイランズは、シドニーから南西へ車で約2時間の高原地帯です。標高が高く涼しいので、スパークリングやピノ・ノワールに向いています。St Maurは1998年からこの土地でブドウを育てているパニズッティ家のワイナリーです。

セラードアは昔の酪農小屋を改装した建物で、雑誌Gourmet Travellerにサザン・ハイランズで最も良いテイスティング体験として取り上げられました。試飲がAU$5というのは、オーストラリアでもかなり安い部類です。

留学生目線のひとこと:土日しか開いていないので、週末の日帰りドライブ向きです。シドニーから電車でBowralまで行き、そこからタクシーという行き方もできます。

⑩Sutton Forest Estate(サットン・フォレスト・エステート)

所在地 Sutton Forest NSW(シドニーから約135km)
営業時間 金〜日 10:00〜17:00(ほかは要予約)
試飲 コースにより異なる(事前に電話確認がおすすめ)

ハイウェイM31沿い、シドニーから南西へ約135kmのところにある小さなワイナリーです。冷涼な気候を生かしたシャルドネ・ピノ・ノワール・シラーズが看板で、セラードアにはカフェが併設されています。

アンティパストのプレートやコーヒーが頼めるので、試飲だけでなく昼食の場所としても使えます。団体で行く場合は事前に連絡してほしいとのことです。

留学生目線のひとこと:キャンベラ方面へドライブするときの途中休憩にちょうどいい場所です。運転する人は、吐き出し用の容器(スピットン)を使って味だけ確かめてください。

メルボルンから行くワイナリー

メルボルンは、車で1時間圏内にヤラ・ヴァレーとモーニントン・ペニンシュラという2つの冷涼な産地があり、ピノ・ノワールとシャルドネの名産地に日帰りで行ける恵まれた都市です。3時間ほど足をのばすと、甘口の酒精強化ワインで知られるラザグレンもあります。

ヤラ・ヴァレー(7軒)

メルボルンから北東へ車で約1時間。セラードアの数が多く、1日で3〜4軒は回れます。電車はLilydale駅まで行けますが、そこから先はバスかタクシーが必要です。

⑪Yarra Yering(ヤラ・イエリング)

所在地 4 Briarty Road, Gruyere VIC
営業時間 毎日 10:00〜17:00
試飲 ポートフォリオ試飲は1組ずつの案内で所要約1時間、1組6名まで(予約推奨)
主な評価 The Real Review 2026 国内1位(史上最多の3回目)/Dry Red Wine No.1がLangton’s最上位

1969年、ヤラ・ヴァレーのワインづくりを復活させた先駆者のひとり、ベイリー・カロダス博士が開いたワイナリーです。2026年5月に発表されたThe Real Reviewのランキングで、国内のワイナリーの1位に選ばれました。1位は3回目で、10年の歴史の中で最も多い記録です。

代表作は、カベルネ・ソーヴィニヨン主体の「Dry Red Wine No.1」と、シラーズ主体の「Dry Red Wine No.2」。品種名ではなく番号で呼ぶ、ボルドーやローヌのブレンドに学んだスタイルです。

試飲は1組ずつ案内する形で、じっくり話を聞きながら味わえます。料理やグラス売りはないので、食事は周辺のワイナリーやヤラ・グレンの町で取りましょう。

留学生目線のひとこと:国内1位のワイナリーの試飲を、少人数でゆっくり受けられる貴重な場所です。ワイン好きの友人と2〜3人で予約して行くのがおすすめです。

⑫Yering Station(イエリング・ステーション)

所在地 38 Melba Highway, Yarra Glen VIC
営業時間 平日 10:00〜17:00/土日 10:00〜18:00
試飲 無料で最大5種類
主な評価 1838年、ヴィクトリア州で最初にブドウが植えられた土地

1838年に、ヴィクトリア州で初めてブドウが植えられた場所にあるワイナリーです。1859年に建てられたレンガ造りの旧醸造所が、今はセラードアとして使われています。

広い敷地にはレストランやギャラリーもあり、ヤラ・ヴァレーの丘を眺めながら食事ができます。無料で最大5種類の試飲ができるので、初めてのワイナリー巡りの1軒目にぴったりです。

公式ショップでは、手頃なLittle Yering Pinot NoirがAU$25、自社畑のYering Station Pinot NoirがAU$40で、冷涼産地のピノ・ノワールの入門に向いています。

💡 行けない名門「Mount Mary(マウント・メアリー)」も知っておきたい

① 同じヤラ・ヴァレーのMount Maryは、白ワインのTriolet 2024がHalliday 2027でワイン・オブ・ザ・イヤーに選ばれ、Quintetなど2本がLangton’sの最上位に入る名門です。

② ただし一般向けのセラードアはなく、ワインは主にメーリングリストの会員向けに販売されています。

③ 訪問はできませんが、レストランのワインリストで見かけたら、それは国内最高峰の1本です。

⑬Oakridge Wines(オークリッジ)

所在地 864 Maroondah Highway, Coldstream VIC
営業時間 毎日 10:00〜17:00
試飲 The Oakridge Experience AU$15(30分)/Top Rated Flight AU$40(45分)/Chardonnay Masterclass AU$50(45分)。ウォークイン可・予約推奨

ヤラ・ヴァレーのシャルドネを語るうえで外せない造り手です。「864」という名前のシリーズは、ひとつの畑の中の特定の区画(シングルブロック)だけを使って造られます。同じ畑でも場所によって味が変わる、というのを飲んで確かめられるワインです。

シャルドネ・マスタークラス(AU$50)では、上流のUpper Yarraの畑のシャルドネを、年代違いで比べます。ひとつの品種をじっくり掘り下げたい人向けの内容です。

留学生目線のひとこと:入口のThe Oakridge Experienceは30分・AU$15。ヤラ・ヴァレーのセラードアの中では手ごろなほうで、1日に何軒も回る日に組み込みやすい値段です。

⑭TarraWarra Estate(タラワラ・エステート)

所在地 311 Healesville-Yarra Glen Road, Yarra Glen VIC
営業時間 火〜日 11:00〜17:00(ダイニングは11:30〜16:00)
試飲 Estate AU$20(5種)/Single Vineyard AU$30。どちらもボトル1本購入で試飲料が返金される

2016年にできた地下のセラードアが特徴です。曲線を描く石の入口を抜けると、そのまま稼働中の醸造所につながる造りになっていて、建築としても見ごたえがあります。

隣にはTarraWarra Museum of Artという現代美術館が併設されています。ワインだけでなく展示も見られるので、雨の日や、ワインを飲まない同行者がいるときにも使える1軒です。

留学生目線のひとこと:試飲料はボトルを1本買えば返ってきます。気に入った1本を買うつもりで行けば、実質無料で試飲できる計算になります。

⑮Medhurst(メドハースト)

所在地 24-26 Medhurst Road, Gruyere VIC
営業時間 木〜月 11:00〜17:00(カフェは金〜日)/火・水休
試飲 Yarra Valley AU$15/Estate AU$20/Reserve AU$40
主な評価 Halliday Wine Companion 2027 ベストバリュー・ワイナリー

Halliday Wine Companionの2027年版で「ベストバリュー・ワイナリー」に選ばれた造り手です。価格に対する質の高さが評価された賞で、留学生・ワーホリにはいちばん意味のある受賞かもしれません。

試飲はAU$15・AU$20・AU$40の3段階。いちばん安いYarra Valleyのコースでも、この産地の性格はしっかり分かります。カフェも併設されていて、軽く食べながらゆっくりできます。

留学生目線のひとこと:シラーズを「Shiraz」ではなく「Syrah」と綴っているのがここの特徴です。冷涼な産地らしい、香りの立つしなやかな造りを目指しているという意思表示になっています。

⑯Dominique Portet(ドミニク・ポルテ)

所在地 870-872 Maroondah Highway, Coldstream VIC
営業時間 毎日 10:30〜17:00(ビストロは木〜日 11:00〜16:00)
試飲 5種 AU$15/醸造所見学付きのエステートツアー AU$55

フランス・ボルドーで10代続くワイン一族の出身であるDominique Portetが、2000年にヤラ・ヴァレーで始めたワイナリーです。フランス式の造りとオーストラリアの気候が組み合わさった、独特のスタイルになっています。

看板はカベルネ・ソーヴィニヨンとロゼ。試飲は席に座って5種類をじっくり進める形式で、AU$15。その日にワインを買うと10%割引になります。

留学生目線のひとこと:入口のFontaine Cabernets(AU$28)は、ヤラ・ヴァレーのカベルネをAU$30以下で試せる数少ない1本です。

⑰Helen’s Hill Estate(ヘレンズ・ヒル・エステート)

所在地 16 Ingram Road, Coldstream VIC
営業時間 月・木・金 11:00〜16:00/土・日 10:00〜17:00/火・水休
試飲 AU$10(40分で10種類。ウォークイン可)

ヤラ・ヴァレーの中でも、試飲の内容に対する値段がとくに安いワイナリーです。AU$10で、エステートとリザーブの両方から10種類を40分かけて試せます。ヤラ・ヴァレーのセラードアはAU$20〜30が普通なので、この値段はかなり目立ちます。

高台にあるレストランからはヤラ・ヴァレーの景色が見渡せます。予約なしでも試飲はできますが、週末は席が埋まりやすいので予約しておくと安心です。

留学生目線のひとこと:1軒目をここにして味の基準を作り、そのあと単一畑のワインを出すワイナリーに回ると、違いが分かりやすくなります。

モーニントン・ペニンシュラ(1軒)

メルボルンから南へ車で約1時間15分。海に囲まれた半島で、ピノ・ノワールとシャルドネの産地として知られています。

⑱Port Phillip Estate(ポート・フィリップ・エステート)

所在地 263 Red Hill Road, Red Hill South VIC
営業時間 毎日 11:00〜17:00
試飲 セラードアで姉妹ブランドKooyongのワインも試飲できる
主な評価 Halliday 2027 シャルドネ部門1位(Kooyong Faultline Chardonnay 2024)

メルボルンの南、海に囲まれたモーニントン・ペニンシュラのレッドヒルにあるワイナリーです。丘の上に建つ石造りのモダンな建物にセラードア、レストラン、宿泊施設が入り、ブドウ畑越しに海を望めます。

同じオーナーのKooyong(クーヨン)のワインも扱っていて、Kooyongの「Faultline Chardonnay 2024」はHalliday 2027年版のシャルドネ部門で1位に選ばれました。公式ショップでの価格はAU$85で、国内トップのシャルドネとしては手の届きやすい価格です。

海風で冷やされる産地らしく、ピノ・ノワールとシャルドネが主役です。Port Phillip EstateのRed Hill Pinot Noir 2024はAU$44で購入できます。

留学生目線のひとこと:電車とバスで半島の海沿いまでは行けますが、丘の上のワイナリーは公共交通では難しい場所です。友人と車を出し合うか、メルボルン発のツアーを使いましょう。

ラザグレン(1軒)

メルボルンから北東へ車で約3時間。日帰りは厳しいので、シドニーとの移動の途中に立ち寄るか、1泊する前提で計画してください。甘口の酒精強化ワインが名物です。

⑲All Saints Estate(オール・セインツ・エステート)

所在地 All Saints Road, Wahgunyah VIC(ラザグレン周辺)
営業時間 毎日 10:00〜17:00
試飲 7名までは予約不要
主な評価 Halliday 2027 酒精強化ワイン部門1位(Museum Muscadelle)

1864年に創業した、スコットランドの城を思わせる赤レンガの建物が目印のワイナリーです。メルボルンから車で約3時間のラザグレンは、ブドウを遅摘みして糖度を上げ、発酵の途中で蒸留酒を加えて長く熟成させる甘口の酒精強化ワインで知られています。

2027年版のHallidayでは、長期熟成の「Museum Muscadelle」が酒精強化ワイン部門の1位に選ばれました。濃い琥珀色で、干しブドウやキャラメル、コーヒーのような香りがあり、少量を食後にゆっくり楽しむワインです。

留学生目線のひとこと:日帰りだと移動が長いので、ラザグレンの町に1泊して周辺のワイナリーも回るのがおすすめです。ゴールドラッシュ時代の古い町並みも見どころです。

アデレードから行くワイナリー

ワイン好きにとって、アデレードはオーストラリアでいちばん恵まれた街です。市内から車で1時間以内に、バロッサ・ヴァレー、マクラーレン・ヴェール、アデレード・ヒルズという有名産地が揃っています。少し足をのばせばイーデン・ヴァレーとクレア・ヴァレーもあります。

アデレード市内(1軒)

市の中心部から約8km。バスで行ける距離に、オーストラリアを代表するワイナリーがあります。

⑳Penfolds Magill Estate(ペンフォールズ・マギル・エステート)

所在地 78 Penfold Road, Magill SA(市中心部から約8km)
営業時間 毎日 10:00〜17:00
試飲・ツアー Heritage Tour & Taste(約60分)AU$50から/Ultimate Penfolds Experience(約2時間)AU$175から
主な評価 The Real Review 2026 国内4位(Penfolds)/Grange、Bin 707、Bin 389、YattarnaがLangton’s最上位

1844年、イギリスから移住した医師ペンフォールドがブドウを植えた、Penfolds発祥の地です。市街地のすぐそばに畑が残る、世界でも珍しい都市型のワイナリーです。

1951年、醸造家マックス・シューバートが、のちにオーストラリア最高峰の赤ワインとなる「Grange」を試作したのもこの場所です。発売当初は評価されず、会社から生産中止を命じられたシューバートが、地下の貯蔵庫で密かに造り続けたという逸話が残っています。ヘリテージツアーでは、その舞台となった貯蔵庫やトンネルを見学できます。

留学生目線のひとこと:市内から近く、車がなくても行けるのが最大の魅力です。「オーストラリアで一番有名なワインの生まれた場所」を、授業のない午後に訪ねられます。

バロッサ・ヴァレー(6軒)

アデレードから北東へ車で約1時間。オーストラリアでもっとも有名なシラーズの産地で、19世紀に植えられた古木が世界でいちばん多く残っています。セラードアが密集しているので、1日で4〜5軒回れます。

㉑Yalumba(ヤルンバ)

所在地 40 Eden Valley Road, Angaston SA
営業時間 毎日 10:00〜17:00(The Wine Room)
試飲 予約すると約1時間テーブルを確保できる
主な評価 チーフ醸造家Louisa RoseがThe Real Review 2026のLen Evans Prizeを受賞

1849年、イギリスから来たサミュエル・スミスがバロッサのアンガストンで創業した、国内で最も古い家族経営のワイナリーです。敷地内に自社の樽工房を持つ、国内でも数少ないワイナリーで、職人が樽を組み立てる様子を見られることもあります。

白ブドウのヴィオニエを国内でいち早く本格的に育ててきた造り手としても知られ、同じ家族が経営するPewsey Vale(ピュージー・ヴェール)のEstate Riesling 2025は、Decanter World Wine Awards 2026でBest in Showを受賞しました。

留学生目線のひとこと:時計塔のある歴史的な建物と庭が美しく、写真好きの方にもおすすめです。バロッサの東側にあるので、近くのHenschkeと組み合わせて回ると効率的です。

㉒Langmeil Winery(ラングメール・ワイナリー)

所在地 Langmeil Road & Para Road, Tanunda SA
営業時間 毎日 10:00〜16:00(予約推奨・着席式)
試飲 Old Vine Garden Experience AU$50(10:00/14:00、最大4名)/The Freedom畑のガイドツアーあり
主な評価 1843年植樹、世界最古級とされるシラーズの畑「The Freedom 1843」

バロッサ・ヴァレーの中心の町タナンダにあるワイナリーで、1843年に植えられたと伝わるシラーズの畑「The Freedom 1843」を持っています。ブドウの根を枯らす害虫フィロキセラの被害を受けていない南オーストラリア州だからこそ、180年以上前の樹が今も実をつけています。

畑を名前に冠したThe Freedom 1843 Shiraz 2023は公式ショップでAU$199。一方で、同じワイナリーのPrime Cut ShirazはAU$25と、手頃なバロッサ・シラーズも揃っています。

留学生目線のひとこと:ガイドツアーでは、ドイツ系移民の苦労や入植の歴史も聞けます。ワインだけでなく、オーストラリアの歴史を知る場としても面白いワイナリーです。

㉓Seppeltsfield(セッペルツフィールド)

所在地 730 Seppeltsfield Road, Seppeltsfield SA
営業時間 毎日 10:30〜17:00
試飲 コースにより異なる(要予約・1組6名まで)。Centenary Tourは1878年からの樽から100年熟成のTawnyを試飲

1878年から毎年欠かさず、その年の酒精強化ワイン(Tawny)を樽に詰めて寝かせ続けているワイナリーです。途切れずに続いているものとしては世界最長で、毎年ちょうど100年前の樽が開けられます。

Centenary Tourに参加すると、自分の生まれ年の樽から直接ワインを注いでもらえます。ワインを飲まない人でも、この体験だけを目当てに来る価値があります。

留学生目線のひとこと:ふだん飲み用のMoscato(AU$28)のような手ごろなワインもあります。ツアーは値が張るので、誕生日の記念など特別な日に取っておくのがおすすめです。

㉔Château Tanunda(シャトー・タヌンダ)

所在地 9 Basedow Road, Tanunda SA
営業時間 毎日 10:00〜17:00(試飲は16:30まで)
試飲 AU$15〜40(体験により異なる。一部はボトル購入で返金)

1890年に建てられた、オーストラリア初の本格的な「シャトー」です。バロッサ・ヴァレーの真ん中に立つ石造りの大きな建物で、中に入ると熟成中の樽が何百と並んでいます。その樽のあいだで試飲ができます。

試飲はAU$15から。ボトルを買うと試飲料が返ってくるコースもあるので、気に入った1本を持ち帰るつもりなら実質無料になります。

留学生目線のひとこと:Grand Barossa Shiraz(AU$25)は、バロッサのシラーズの入門にちょうどいい1本です。建物の写真も撮れるので、初めてのバロッサならここを外さないことをおすすめします。

㉕Grant Burge(グラント・バージ)

所在地 2141 Barossa Valley Way, Rowland Flat SA
営業時間 毎日 10:00〜16:30
試飲 Just Bliss ワイン+チョコレート AU$45(45分)/Legends of the Vines AU$130(2時間)

1985年にGrant Burgeがこの建物でブランドを立ち上げました。今は同じ敷地にSt Hugoのセラードアが並んでいて、2つのブランドを1ヶ所で試せます。金曜から月曜はレストランも開いています。

名物は、アデレードのチョコレート職人と組んだワインとチョコレートの組み合わせ(AU$45)。ワインだけの試飲が苦手な人や、甘いものが好きな人と一緒に行くときに向いています。

留学生目線のひとこと:ふだん飲み用の5th Generation Shirazは、ボトルショップでAU$20前後で買えます。セラードアで上のクラスを試してから、その価格帯を日常用に買うという使い方ができます。

㉖Torbreck(トルブレック)

所在地 348 Roennfeldt Road, Marananga SA
営業時間 毎日 10:00〜17:00(最終予約16:00)
試飲 New Release Flight AU$15(5種)/Current Release AU$20(6種・AU$35以上の購入で返金)

1994年創業と、バロッサでは比較的新しい造り手です。放置されかけていた古木の畑を探し出して買い取り、そこからワインを造るという方法で名を上げました。ローヌ地方のスタイルを意識した、グルナッシュとシラーズが看板です。

試飲はAU$15から。AU$20のコースはAU$35以上買えば料金が返ってきます。新しいワイナリーですが、扱っているブドウの木は100年を超えるものも多いという逆転が面白いところです。

留学生目線のひとこと:GSM(グルナッシュ・シラーズ・マタロ)のThe Steading(AU$45)と、シラーズのWoodcutter’s(AU$32)が手の届く価格です。

イーデン・ヴァレー(1軒)

バロッサ・ヴァレーの東側の丘陵地で、アデレードから車で約1時間半。標高が高く涼しいため、リースリングと、引き締まったシラーズが生まれます。

㉗Henschke(ヘンチキ)

所在地 1428 Keyneton Road, Keyneton SA
営業時間 月〜土 9:00〜16:30(日曜休み)
試飲 Explorer AU$20/Distinguished AU$50(購入で免除、予約必須)
主な評価 The World’s 50 Best Vineyards 2025 47位(国内で唯一)/The Real Review 2026 国内6位/Hill of GraceがLangton’s最上位

1868年ごろからワインを造るヘンチキ家のワイナリーで、バロッサの東隣、標高の高いイーデン・ヴァレーにあります。The World’s 50 Best Vineyards 2025で、オーストラリアから唯一50位以内に入りました。

最高峰は、1958年から単一畑のブドウだけで造る「Hill of Grace」。1860年代に植えられた古木を含む畑のシラーズで、2022年ヴィンテージは公式ショップでAU$1,100です。まずは手頃なHenry’s Seven 2024(AU$40)や、辛口リースリングのPeggy’s Hill 2026(AU$29)から試すのもおすすめです。

留学生目線のひとこと:予約なしでは試飲ができません。日曜休みなので、週末に行くなら土曜に予約を入れましょう。アンガストンの町から車で約10分です。

マクラーレン・ヴェール(2軒)

アデレードから南へ車で約45分。海に近く、シラーズとグルナッシュの産地として知られます。建物や試飲の見せ方が個性的なワイナリーが多いのも特徴です。

㉘d’Arenberg Cube(ダーレンベルグ・キューブ)

所在地 58 Osborn Road, McLaren Vale SA
営業時間 毎日 10:30〜16:30(15:30までの到着推奨)
入場・試飲 入場AU$20(2本以上購入でAU$5返金)。最上階のテイスティングルームで試飲
見どころ ルービックキューブをイメージした5階建ての建物(2017年完成)

1912年創業の家族経営ワイナリーが、ブドウ畑の真ん中に建てた5階建てのガラスの建物です。ワインづくりの複雑さをパズルに見立てたデザインで、1階には体験型のミュージアム、最上階にはマクラーレン・ヴェールの畑と海を見渡すテイスティングルームがあります。

マクラーレン・ヴェールは地中海性の温暖な気候で、濃厚なシラーズや古木のグルナッシュが有名です。ユニークな名前のワインが多いのもこのワイナリーの特徴で、ラベルを見ているだけでも楽しめます。

留学生目線のひとこと:ワインに詳しくない友人と行っても、建物とミュージアムで十分に楽しめます。SNS映えする写真を撮りたい方にもおすすめです。

㉙Down the Rabbit Hole(ダウン・ザ・ラビット・ホール)

所在地 McLaren Vale SA
営業時間 11:00〜16:15(水曜休み)
試飲 2階建てバスまたはWine Roomで試飲。予約推奨、予約なしも歓迎
主な評価 Halliday 2027 People’s Choice(一般投票による人気賞)

「うさぎの穴へ」という名前のとおり、遊び心あふれるワイナリーです。畑に置かれた2階建てのバスで試飲ができ、敷地内にはイタリア料理のレストランや、ピザとチーズボードの気軽なメニューもあります。

2027年版のHallidayでは、一般の人の投票で選ばれるPeople’s Choiceを受賞しました。専門家の審査とは違う、「行って楽しい」という評価の証です。

留学生目線のひとこと:友人同士のグループで行くのにぴったりです。d’Arenberg Cubeとは同じマクラーレン・ヴェールにあるので、1日で両方回れます。

クレア・ヴァレー(1軒)

アデレードから北へ車で約2時間。リースリングの名産地で、使われなくなった線路跡を自転車道にしたRiesling Trailが走っています。

㉚Jim Barry Wines(ジム・バリー)

所在地 Clare Valley SA
営業時間 月〜土 10:00〜16:00(祝日 9:00〜16:00)
試飲 AU$15(AU$50以上の購入で免除)。予約なしの試飲は不可
主な評価 Halliday 2027 シラーズ部門1位(The Armagh 2023)

アデレードから北へ約2時間、リースリングの名産地クレア・ヴァレーを代表するワイナリーです。1959年に醸造家ジム・バリーが創業した家族経営のワイナリーです。

フラッグシップの「The Armagh Shiraz」は、2023年ヴィンテージがHalliday 2027年版のシラーズ部門1位に選ばれています。予約制のCollector’s Tastingでは、一般には手に入らない古い年代を含むThe Armaghを3つの年代で飲み比べられます。

留学生目線のひとこと:クレア・ヴァレーには、旧鉄道の線路跡を利用した全長約35kmのサイクリングロード「Riesling Trail」があります。自転車を借りてワイナリーを巡るのも、この産地ならではの楽しみ方です(自転車でも飲酒後の運転には注意しましょう)。

パースから行くワイナリー

パースからは、車で25分のスワン・ヴァレーと、約3時間のマーガレット・リヴァーの2つが選択肢になります。時間がないならスワン・ヴァレー、本格的に味わうならマーガレット・リヴァーで1泊、という使い分けです。

スワン・ヴァレー(1軒)

パースの中心部から車で約25分。西オーストラリア州でもっとも古いワイン産地で、スワン川のクルーズ船で行くこともできます。

㉛Sandalford(サンダルフォード)

所在地 3210 West Swan Road, Caversham WA
営業時間 毎日 10:00〜17:00(祝日とコンサート開催日を除く)
試飲 5種類AU$15(購入で差し引き)。8名以上は要予約
見どころ 1840年創業。パースから川のクルーズで訪問できる

1840年に創業した、西オーストラリア州で最も古いワイナリーのひとつです。パース中心部から約25分、パース空港からは10分ほどの距離にあります。

パース市内からスワン川を上るワインクルーズでも訪問でき、スワン・ヴァレー観光局の案内でも移動手段のひとつとして紹介されています。電車で行く場合は、ミッドランド線のギルフォード駅からタクシーを使います。

留学生目線のひとこと:パースに住むなら、最も気軽に行けるワイナリーです。スワン・ヴァレーにはチョコレート工場やブルワリーもあるので、お酒が得意でない友人とも楽しめます。

マーガレット・リヴァー(5軒)

パースから南へ車で約3時間。オーストラリアのワイン生産量の3%ほどしかない小さな産地ですが、国内の高級ワインのかなりの割合を占めます。カベルネ・ソーヴィニヨンとシャルドネが看板です。

㉜Vasse Felix(ヴァス・フェリックス)

所在地 Caves Road(Tom Cullity Drive角), Cowaramup WA
営業時間 毎日 10:00〜17:00(バーでの試飲は予約不要)
見どころ 美術館、ワインの歴史展示、レストラン
主な評価 チーフ醸造家Virginia WillcockがHalliday 2026 Winemaker of the Year

1967年、医師のトム・カリティがブドウを植えた、マーガレット・リヴァーで最初のワイナリーです。「医師がつくった産地」として知られるマーガレット・リヴァーの歴史は、ここから始まりました。

敷地内には美術館もあり、ワインと現代アートを一緒に楽しめます。手頃なFilius ChardonnayとFilius Cabernet Sauvignonはどちらも公式ショップでAU$30。冷涼なスタイルを目指して「Shiraz」ではなく「Syrah」と表示したSyrah 2024(AU$39)も、ラベルの違いを感じられる1本です。

留学生目線のひとこと:予約なしでもバーで試飲できるので、ツアーの日程に縛られず立ち寄りやすいワイナリーです。

㉝Cullen Wines(カレン)

所在地 4323 Caves Road, Wilyabrup WA
営業時間 試飲・販売 毎日 10:00〜16:30/レストラン 火〜金 11:30〜14:45
試飲 着席式の試飲、ビオディナミの菜園のセルフガイドツアー
主な評価 The Real Review 2026 国内8位/Diana MadelineがLangton’s最上位

1971年に医師のケヴィン・カレンと妻ダイアナが植えた畑から始まった、マーガレット・リヴァーの草分けのひとつです。月の満ち欠けなどに合わせて畑の作業を決める「ビオディナミ農法」に早くから取り組み、畑とワイナリーのカーボンニュートラルにも力を入れています。

代表作は、カベルネ・ソーヴィニヨン主体の「Diana Madeline」(2024年ヴィンテージAU$160)と、シャルドネの「Kevin John」(2025年ヴィンテージAU$180)。レストランでは、使う食材の9割以上を敷地内で育てています。

留学生目線のひとこと:サステナビリティや農業に関心がある方には特におすすめです。レストランは平日のランチのみなので、日程に注意しましょう。

㉞Xanadu Wines(ザナドゥ)

所在地 316 Boodjidup Road, Margaret River WA
営業時間 毎日 10:00〜17:00(最終試飲16:30)/レストラン 水〜日
試飲 4種類のセットから選ぶか、自分で好きなワインを選ぶ形式
主な評価 Halliday 2027 Red Wine of the Year・カベルネ部門1位(Reserve Cabernet Sauvignon 2023)

マーガレット・リヴァーの町から近い、1977年に畑が拓かれたワイナリーです。Halliday 2027年版では、Reserve Cabernet Sauvignon 2023がカベルネ部門1位に加えて、全赤ワインの頂点であるRed Wine of the Yearに選ばれました。

受賞したReserve Cabernet Sauvignonは公式ショップでAU$140。一方で、Circa 77シリーズのカベルネ・ソーヴィニヨンはAU$24と、同じワイナリーの中で価格帯の幅が広いのも魅力です。セラードア限定のワインや、古い年代のワインも試飲できます。

留学生目線のひとこと:マーガレット・リヴァーの町から車で数分なので、町に宿泊するなら朝一番や夕方にも立ち寄りやすい立地です。

㉟Leeuwin Estate(ルーウィン・エステート)

所在地 Stevens Road, Margaret River WA
営業時間 毎日 10:00〜17:00
試飲 AU$25〜39(通常の試飲は予約不要。特別なコースは要予約)

マーガレット・リヴァーを代表する造り手のひとつで、最上級の「Art Series」のラベルにはオーストラリアの現代アートが使われています。敷地内にギャラリーがあり、ラベルになった実物の絵を見られます。

夏には野外コンサート(Leeuwin Concert)が開かれ、海外の有名アーティストが芝生のステージに立ちます。ワイナリーというより、ひとつの文化施設に近い規模です。

留学生目線のひとこと:Art Seriesは高価ですが、ひとつ下のPrelude Vineyards Chardonnay(AU$44)なら手が届きます。マーガレット・リヴァーのシャルドネを知るのにちょうどいい1本です。

㊱Deep Woods Estate(ディープ・ウッズ・エステート)

所在地 889 Commonage Road, Yallingup WA
営業時間 毎日 10:30〜17:00
試飲 AU$10(事前決済。ワインを買えば全額返金)
主な評価 Halliday 5つ星ワイナリー/Jimmy Watson Memorial Trophy 受賞

マーガレット・リヴァーの北側、Yallingup Hillsと呼ばれる一帯にあります。オーストラリアで最も注目される賞のひとつJimmy Watson Memorial Trophyを受賞し、Hallidayでも最高評価の5つ星を得ている造り手です。

試飲はAU$10を先に払う仕組みですが、ワインを買えば全額返金されます。実質、買う気があるなら無料ということになります。

留学生目線のひとこと:Cabernet Sauvignon – Merlot(AU$28)とEstate Chardonnay(AU$29)が入口です。どちらもボトルショップでも見かけるので、値段を比べてから買うといいでしょう。

タスマニアのワイナリー

タスマニアは、オーストラリアでもっとも冷涼なワイン産地です。スパークリングとピノ・ノワールの評価が年々上がっていて、いま国内でいちばん勢いがあります。北のロンセストン周辺と、南のホバート周辺に産地が分かれています。

タスマニア北部(3軒)

ロンセストンの空港から車で15〜40分の範囲に、セラードアが点在しています。メルボルンから飛行機で1時間ほどなので、週末の小旅行にも組み込めます。

㊲House of Arras(ハウス・オブ・アラス)

所在地 40 Baxters Road, Pipers River TAS(ロンセストンから車で約45分)
営業時間 木〜月(夏季は毎日)
試飲 すべての体験が予約制
主な評価 Halliday 2027 ワイナリー・オブ・ザ・イヤー/Sparkling of the Year(E.J. Carr Late Disgorged 2006)

シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵で造る、タスマニアを代表するスパークリングワインの造り手です。醸造家エド・カーが30年以上かけて築いてきたブランドで、2027年版のHallidayでは、スパークリング専門の生産者としてワイナリー・オブ・ザ・イヤーに選ばれました。

公式ショップでは、Brut Elite 1801がAU$68、長期熟成のGrand Vintage 2017がAU$125、瓶内で長く寝かせてから出荷するE.J. Carr Late Disgorged 2009がAU$277です。敷地内の遊歩道では、運が良ければ野生のカモノハシに出会えます。

留学生目線のひとこと:国内最高評価のワイナリーでありながら、Brut Eliteはシャンパーニュと比べても手頃な価格です。特別な日の1本や、お世話になった人へのお土産に向いています。

㊳Josef Chromy(ジョセフ・クロミー)

所在地 370 Relbia Road, Relbia TAS
営業時間 毎日 10:00〜17:00(レストランは5〜8月の火・水休)
試飲 AU$20から(予約推奨・ウォークイン可)
主な評価 レストランが2017年以降毎年シェフハット1つを獲得

チェコから移住したJosef Chromyが立ち上げた、タスマニア北部を代表するワイナリーです。ロンセストンの中心部から車で約15分と近く、飛行機で日帰りするコースにも組み込みやすい立地です。

併設のレストランは2017年以降、毎年シェフハットを1つ獲得しています。池を見下ろす席で、地元の食材とワインを合わせられます。

留学生目線のひとこと:シャルドネ(AU$45)とソーヴィニヨン・ブラン(AU$35)が看板です。タスマニアの白は酸がきれいなので、魚介と合わせると違いが分かりやすいです。

㊴Sinapius(シナピウス)

所在地 4232 Bridport Road, Pipers Brook TAS
営業時間 木・金・月 11:00〜17:00/土日・祝 12:00〜17:00(試飲は16:30まで)
試飲 予約推奨(料金はセラードアに確認)

ロンセストンから北へ55km、パイパーズ・ブルックという海に近い産地にある小さなワイナリーです。ブドウの木を通常よりも密に植える「密植」という方法を取っていて、1本あたりの収穫量を抑えることで味を濃くしています。

造られる量が少なく、セラードアと一部の店にしか出回りません。開いているのも週4〜5日なので、行く前に必ず営業日を確かめてください。

留学生目線のひとこと:Close Planted ChardonnayとClose Planted Pinot Noirが看板です。大手では味わえないタイプなので、タスマニアまで行くなら寄る価値があります。

タスマニア南部(1軒)

ホバートから車で約20分のコール・リヴァー・ヴァレー。歴史ある町リッチモンドの近くで、観光と組み合わせやすい場所です。

㊵Pooley Wines(プーリー)

所在地 1431 Richmond Road, Richmond TAS
営業時間 毎日 10:00〜16:00(冬季)
試飲 予約必須
見どころ ホバートから約20分。19世紀の建物が残る町リッチモンドのそば

州都ホバートから北へ約20分、コール・リヴァー・ヴァレーにある家族経営のワイナリーです。1830年代に囚人の手で建てられた砂岩の馬車小屋(Coach House)を改装したセラードアで、冷涼なタスマニアらしいリースリングやピノ・ノワールを試飲できます。

周辺には、オーストラリアで現存する最古の石橋がある歴史の町リッチモンドがあり、観光と組み合わせやすいのが魅力です。

留学生目線のひとこと:ホバートは空港からも近く、週末旅行で訪れやすい都市です。リッチモンドの町歩きと組み合わせた半日コースがおすすめです。

なお、クイーンズランド州にも標高約800mの高原にグラニット・ベルトというワイン産地があります。ブリスベンから車で約2時間45分と日帰りには遠いため今回の40軒には入れていませんが、1泊する前提なら選択肢に入ります。果樹園も多い地域なので、ワイナリー巡りと果物狩りを組み合わせた週末旅行ができます。

価格帯別・品種別のおすすめワイン

AU$30以下からAU$100以上までオーストラリアワインを価格帯別に選ぶポイントを紹介

この記事で紹介したワイナリーのワインを、品種ごとに3つの価格帯で選びました。価格はすべて、2026年9月17日時点で各ワイナリーの公式オンラインショップに表示されていたボトル1本の価格です。

品種 〜AU$30(気軽に) AU$30〜100(特別な日に) AU$100〜(一生に一度)
シラーズ Langmeil Prime Cut Shiraz 2024(AU$25) Vasse Felix Syrah 2024(AU$39) Langmeil The Freedom 1843 Shiraz 2023(AU$199)/Henschke Hill of Grace 2022(AU$1,100)
カベルネ・ソーヴィニヨン Xanadu Circa 77 Cabernet Sauvignon 2024(AU$24) Vasse Felix Cabernet Sauvignon 2023(AU$56) Xanadu Reserve Cabernet Sauvignon 2023(AU$140)/Cullen Diana Madeline 2024(AU$160)
ピノ・ノワール Little Yering Pinot Noir 2025(AU$25) Port Phillip Estate Red Hill Pinot Noir 2024(AU$44)/Kooyong Ferrous Pinot Noir 2024(AU$85) —
グルナッシュ Langmeil Three Gardens GSM 2024(AU$25) Langmeil The Fifth Wave Grenache 2022(AU$55) —
シャルドネ Vasse Felix Filius Chardonnay 2025(AU$30) Kooyong Faultline Chardonnay 2024(AU$85) Vasse Felix Heytesbury Chardonnay 2024(AU$140)/Cullen Kevin John 2025(AU$180)
リースリング Henschke Peggy’s Hill Riesling 2026(AU$29) Henschke Julius Riesling 2026(AU$56) —
セミヨン Tyrrell’s Semillon 2026(AU$28) Tyrrell’s HVD Semillon 2021(AU$50) Tyrrell’s Johnno’s Semillon 2025(AU$105)/Tyrrell’s Vat 1 Semillon 2021(AU$120)
スパークリング Tyrrell’s NV Chardonnay Pinot Noir(AU$28) House of Arras Brut Elite 1801(AU$68) House of Arras E.J. Carr Late Disgorged 2009(AU$277)
※価格は2026年9月17日時点の各ワイナリー公式オンラインショップの表示価格(1本・会員価格を除く)です。ヴィンテージの切り替えや在庫により変わります。1AU$=100円の場合、AU$30は約3,000円です。

表の中で、Halliday 2027年版の部門1位に選ばれたのは、Kooyong Faultline Chardonnay(シャルドネ部門)、Xanadu Reserve Cabernet Sauvignon(カベルネ部門・Red Wine of the Year)、Tyrrell’s Johnno’s Semillon(セミヨン部門)の3本です。とくにKooyong Faultline Chardonnayは、国内1位のシャルドネがAU$85と、受賞ワインの中では手に取りやすい価格です。

💡 価格帯ごとの楽しみ方

① 〜AU$30:BYO(ワイン持ち込み可)のレストランや、シェアハウスでの食事に。有名ワイナリーの手頃なシリーズは、造り手の個性を知る入口です。

② AU$30〜100:誕生日や卒業など特別な日に。受賞ワインでもこの価格帯に入るものがあります。

③ AU$100〜:無理に買う必要はありません。セラードアの有料試飲で、グラス1杯分だけ味わえることもあるので、試飲メニューを確認してみましょう。

目的別のワイナリーの選び方

40軒の中から、目的に合わせて選ぶときの目安をまとめました。

こんな方に おすすめのワイナリー
車がない・公共交通で行きたい ⑳Penfolds Magill Estate、㉛Sandalford(クルーズも可)
初めてのワイナリー巡り ⑫Yering Station(無料試飲)、㉜Vasse Felix(予約不要)、㉔Château Tanunda
とにかく安く試飲したい ⑨St Maur(AU$5)、⑰Helen’s Hill Estate(AU$10で10種)、⑥Tintilla Estate(AU$10)
受賞・ランキングで選びたい ⑪Yarra Yering、㉗Henschke、㊲House of Arras、㉞Xanadu、㊱Deep Woods Estate
ワインに詳しくない友人と行く ㉘d’Arenberg Cube、㉙Down the Rabbit Hole、㉕Grant Burge(チョコレート付き)
歴史が好き ①Tyrrell’s、⑤Mount Pleasant、㉒Langmeil Winery、㉓Seppeltsfield
食事も楽しみたい ⑱Port Phillip Estate、㉝Cullen Wines、㊳Josef Chromy
1泊の小旅行にしたい ⑲All Saints Estate、⑦Philip Shaw(オレンジ)、㊲House of Arras

ワーホリ中のブドウ畑の仕事やセカンドビザについてもご相談ください!


よくある質問(FAQ)

Q. 車がなくてもワイナリーに行けますか?
A. 行けますが、公共交通で回りやすい産地は限られます。
アデレード市内のPenfolds Magill Estate、電車とバスで行けるマクラーレン・ヴェール、パースから電車や川のクルーズで行けるスワン・ヴァレーは車なしでも訪問しやすい産地です。ハンター・ヴァレーやマーガレット・リヴァーはワイナリー同士が離れているため、日帰りツアーを使うのが現実的です。

Q. ワイナリーの試飲にはいくらかかりますか?
A. AU$15〜25程度が目安です。
この記事で紹介したワイナリーでは、Sandalfordが5種類でAU$15、Brokenwoodが45分でAU$25、HenschkeがAU$20からで、ボトルを買うと試飲料が免除・差し引きになるところも多くあります。Yering Stationのように無料で試飲できるところもありますが、料金は変わることがあるため公式サイトで確認してください。

Q. ワイナリーは予約が必要ですか?
A. 人気のワイナリーほど予約が必要です。
Henschke、House of Arras、Jim Barryは予約なしでは試飲ができず、Tyrrell’sやYarra Yeringなども予約を推奨しています。週末や祝日は特に混み合うため、行く日が決まったら公式サイトから予約しておくと安心です。

Q. 初めてのワイナリー巡りはどの産地がおすすめですか?
A. 住んでいる都市から一番近い産地がおすすめです。
シドニーならハンター・ヴァレー、メルボルンならヤラ・ヴァレー、アデレードならバロッサ・ヴァレー、パースならスワン・ヴァレーが定番です。アデレードは市内から30分圏内にもワイナリーがあり、有名産地が集まっているため、ワイン好きにとって特に動きやすい都市です。

Q. 受賞ワインはいくらくらいで買えますか?
A. AU$100以下で買える受賞ワインもあります。
たとえばHalliday Wine Companion Awards 2027でシャルドネ部門1位になったKooyongのFaultline Chardonnay 2024は公式ショップでAU$85です。一方、Henschkeの最高峰Hill of Grace 2022はAU$1,100と、1本10万円を超えるワインもあります。

Q. ワイナリーで買ったワインを日本に持って帰れますか?
A. 持って帰れます。
日本の税関の免税範囲は760ml程度のボトルで3本までで、それを超えると税金がかかります。また、オーストラリア出国時に空港で手続きをすると、条件を満たせばワインにかかった消費税とワイン平衡税の還付を受けられます。詳しくはオーストラリアの免税制度TRS完全ガイドをご覧ください。


この記事の情報源

この記事は、2026年9月22日時点で各ワイナリー・観光局・交通局・審査団体が公表している情報にもとづいて作成しています。営業時間・試飲料・価格・交通は変わることがあるため、実際に訪問される際は必ず公式ページで最新の内容をご確認ください。


まとめ

オーストラリアでは、シドニー、メルボルン、アデレード、パースのどの都市に住んでも、日帰りで行けるワイン産地があります。受賞歴やランキングを見比べると、ヴィクトリア州とタスマニア州の冷涼産地が近年の評価を伸ばす一方、南オーストラリア州には名門が集まっていて、どの産地にも「ここでしか飲めない1本」があります。

車がない方は、アデレード市内のPenfolds Magill Estateや、パースからクルーズで行けるSandalfordから始めてみましょう。ワイン好きの方は、国内1位のYarra YeringやHenschkeを予約して、じっくり話を聞きながら試飲するのがおすすめです。お土産を選ぶなら、AU$30以下の手頃なシリーズと、AU$100以下の受賞ワインを1本ずつ選ぶと、帰国後も思い出と一緒に楽しめます。

行きたいワイナリーが決まったら、公式サイトで営業日と予約の有無を確認するところから始めましょう。ワイン産地に近い都市での留学生活を考えている方は、都市選びの段階からお気軽にご相談ください。


アイエス留学のサポート

ワイナリー巡りは、オーストラリアでの週末を豊かにしてくれる体験のひとつです。どの都市に住むかで、行きやすい産地も、通える学校も、アルバイトの選択肢も変わります。

アイエス留学は、30年以上・30,000人以上の留学生をサポートしてきました。2025年7月からは、オーストラリア政府登録の日本人移民代理人(MARN)による日本語でのビザ相談も始めています。これまで培った経験と専門知識を活かし、失敗しない学校・コース選びから、戦略的なビザ申請まで一人ひとりに合わせたサポートをご提供します。

  • プロによる専門サポート: ワイン産地に近いシドニー・メルボルン・アデレード・パースなど、都市ごとの生活環境や学校の特徴をご案内します。
  • 確かなプランニング: ブドウ畑での収穫・剪定の仕事を含めたワーキングホリデーのセカンドビザの計画も、移民代理人が条件を確認しながらお手伝いします。
  • オーダーメイドのアドバイス: ワインやホスピタリティを学びたい方には、専門コースを含めた進路をご提案します。

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