【2026年最新】オーストラリアの交通ルール|制限速度・飲酒運転・駐車標識
- 2024年04月18日
- 留学ガイド
オーストラリアは日本と同じ左側通行で、ハンドルも右側にあります。だから「日本と同じ感覚で走れる」と思いがちなのですが、実際に住んでみると、日本にはないルールや、州ごとに数字が違うルールにたびたび出くわします。
いちばん多い失敗は、知らないうちに違反していたというパターンです。たとえば携帯電話を手に持っているだけで違反になり、反則金はクイーンズランド州でAU$1,295。スクールゾーンの時間帯は州ごとに違い、南オーストラリア州にいたっては制限速度が25km/hで24時間ずっと有効です。信号待ちで止まっていてもスマホを触れば違反になります。
この記事では、制限速度・スクールゾーン・ラウンドアバウト・駐車標識・飲酒運転・携帯電話・緊急車両・給油という、実際に運転するときに必要な8つのルールを、8つの州と準州すべての公式情報にもとづいてまとめました。金額と時間帯はすべて2026年9月時点で各州政府が公表しているものです。
免許をどう用意するか、車をどう借りるかは別の記事にまとめています。この記事は「道路に出てからのルール」に絞って解説します。読んでみて不安が残るところがあれば、記事の最後からいつでも無料でご相談いただけます。
どの都市で暮らすかによって、車が要るかどうかも変わります!
まず結論:日本と同じところ、決定的に違うところ
最初に全体像を押さえておきましょう。日本の感覚がそのまま使えるところと、意識して切り替えないといけないところを並べます。
| 項目 | オーストラリアでは |
|---|---|
| 通行区分 | 日本と同じ左側通行。ハンドルも右側です |
| 制限速度の単位 | km/h。日本と同じですが、数字そのものが州で違います |
| 速度の取り締まり | 固定カメラ・移動式カメラが日本よりはるかに多く、超過10km/h未満でも反則金がきます |
| スクールゾーン | 州ごとに速度も時間帯も違います。南オーストラリア州は25km/hで24時間有効 |
| 交差点 | 信号のない交差点の多くがラウンドアバウト。合図の出し方に決まりがあります |
| 駐車標識 | 「No Parking」と「No Stopping」は意味がまったく違います |
| 飲酒運転 | フルライセンスは血中濃度0.05未満。仮免とP免許は0.00 |
| 携帯電話 | 手に持っているだけで違反。信号待ちで止まっていても違反です |
| 違反点数 | 海外の免許で運転していても記録され、超えれば運転できなくなります |
📌 この記事の読み方
州ごとに違うのは「制限速度」「スクールゾーン」「携帯電話の反則金」「緊急車両の横を通るときの速度」の4つです。これらは8州の一覧表にしてあります。
ラウンドアバウト・駐車標識・飲酒運転の基準・給油は、全国でほぼ共通です。まずは自分が住む州の表を見て、そのあと共通ルールを読む順番がおすすめです。
制限速度|州で数字が違う

【8州一覧】標識がないときの制限速度
オーストラリアでは、標識が出ていない道路に「デフォルトの制限速度」が適用されます。この数字が州で違うので、州境をまたいで移動するときは注意が必要です。
| 州・準州 | 市街地 | 市街地の外 | 最高速度 |
|---|---|---|---|
| NSW | 50km/h | 100km/h | 110km/h |
| ビクトリア | 50km/h | 100km/h | 110km/h |
| クイーンズランド | 50km/h | 100km/h | 110km/h |
| 西オーストラリア | 50km/h | 110km/h | 110km/h |
| 南オーストラリア | 50km/h | 100km/h | 110km/h |
| タスマニア | 50km/h | 100km/h | 110km/h |
| ACT(キャンベラ) | 50km/h (主要道路は60km/hの標識) |
— | 100km/h |
| ノーザンテリトリー | 60km/h (多くの町は50km/h以下を指定) |
110km/h | 130km/h |
| ※2026年9月時点。標識が出ていればその数字が優先されます。ノーザンテリトリーの130km/hはバークリー・スチュアート・ビクトリア・アーネムの各ハイウェイの一部区間です。 | |||
表で目立つのがノーザンテリトリーです。市街地のデフォルトが他州より10km/h高く、市街地の外では130km/hの区間まであります。ノーザンテリトリー政府は「市街地」を、建物が100m未満の間隔で道路沿いに並んでいる、または街灯が100m未満の間隔で500m以上続いている場所と定義しています。
もうひとつノーザンテリトリー独自のルールとして、仮免許(Learner)は最高80km/h、Provisional免許は最高100km/hという上限があります。道路の制限速度がそれより高くても、この上限を超えてはいけません。
ACTには、24時間・週7日ずっと40km/hのタウンセンターが18か所あります。ディクソン、マヌカ、キングストン、カーティンなど、キャンベラで学生がよく行くエリアが含まれているので、住む予定の方は覚えておいてください。
【8州一覧】スクールゾーンは時間帯も速度も違う
日本から来た方がもっとも取り締まられやすいのがスクールゾーンです。速度も時間帯も州で違い、しかも似ているようで少しずつずれています。
| 州・準州 | 速度 | 適用される時間帯(登校日のみ) |
|---|---|---|
| NSW | 40km/h | 8:00〜9:30/14:30〜16:00 |
| ビクトリア | 40km/h | 8:00〜9:30/14:30〜16:00 |
| クイーンズランド | 40km/h (通常80km/h以上の道路では60km/h) |
7:00〜9:00/14:00〜16:00 |
| 西オーストラリア | 40km/h | 7:30〜9:00/14:30〜16:00 |
| 南オーストラリア | 25km/h(子どもがいるとき) 新設中のゾーンは40km/h |
25km/hは24時間・週7日・年中 40km/hは 8:00〜9:30/14:00〜16:00 |
| タスマニア | 40km/h | 8:00〜9:30/14:30〜16:00 |
| ACT(キャンベラ) | 40km/h | 月〜金 8:00〜16:00 通し |
| ノーザンテリトリー | 40km/h | 標識に表示された時間帯 |
| ※2026年9月時点。標準と違う時間帯の学校もあるため、必ず標識の表示にしたがってください。週末・祝日・学校の休暇期間は適用されません。 | ||
南オーストラリア州のルールは、他州とまったく別物です。25km/hのスクールゾーンは時間帯という概念がなく、24時間・週7日・1年中、ゾーン内に子どもがいるときはいつでも適用されます。しかも「子ども」の定義が広く、18歳未満の人、または制服を着ている生徒(年齢は問わない)で、歩道や中央分離帯にいる場合、自転車に乗っている場合も含まれます。
さらに南オーストラリア州では、通常の制限速度が50km/h以上の道路に40km/hのスクールゾーンを新しく設置している最中です。設置は2025年10月下旬に始まり、2026年末に完了する予定で、学校の出入口の前後およそ200mが対象になります。スピードカメラも新設・更新されているので、「去年は何もなかった道」でも標識を確認してください。
⚠ スクールゾーンで引っかかりやすい3つの場面
① クイーンズランド州の朝は7時から。NSWやビクトリアの感覚で7時台に走ると、すでにスクールゾーンが有効です。
② ACTは昼も有効。月曜から金曜の8時から16時まで通しなので、「昼間は解除されている」という思い込みが通用しません。標識が「開いている」状態かどうかで判断します。
③ NSWは生徒がいない日も有効。教職員研修日(生徒が登校しない日)も「通知された登校日」に含まれます。子どもの姿が見えなくても速度を落としてください。

緊急車両・スクールバスの横を通るとき
路肩にライトを点滅させて止まっている車のそばを通るとき、減速が義務づけられています。このルールも州で数字が違い、対象になる車の種類も違います。
| 南オーストラリア | 25km/h。緊急車両ゾーン、故障サービス車両のそば、さらにスクールバスを追い越すときにも同じ25km/hが適用されます |
| 西オーストラリア | 40km/h。州政府は「SLOMO(slow down, move over)」と呼んでいます |
| クイーンズランド | 青・赤・マゼンタ・黄色の点滅灯を出して停車中の車(警察・消防・救急に加えてレッカー車やRACQなどの故障サービス車両も対象)。違反はAU$518と3点 |
| NSW | 青・赤の点滅灯を出した停車中の緊急車両、黄色の灯火を出したレッカー車・故障車両のそばでは減速が必要です |
| ※2026年9月時点。「全国で統一された」と説明しているサイトがありますが、各州政府の公表内容では速度も対象車両も一致していません。走る州のルールを確認してください。 | |
とくに覚えておきたいのが南オーストラリア州の25km/hです。片側1車線の道でスクールバスが止まっていたら、追い越すときは25km/hまで落とす必要があります。ほとんど徐行に近い速度です。
滞在先から学校までの交通手段も、まとめてご相談ください!
ラウンドアバウトの走り方とウインカー

オーストラリアでは、信号のない交差点の多くがラウンドアバウト(環状交差点)になっています。日本でも少しずつ増えていますが、数がまったく違うので、慣れないうちは戸惑う場所です。
基本は1つだけです。進入するときは、すでにラウンドアバウトを走っている車すべてに道を譲ります。右から来る車だけを見るのではなく、回っている車が優先だと覚えてください。
合図の出し方は、行き先によって変わります。
| 行き先 | 入る車線 | 進入するとき | 出るとき |
|---|---|---|---|
| 左折 | 左車線 | 左ウインカー | 左ウインカーのまま |
| 直進 | どちらでも可 | 合図は不要 | 出る直前に左ウインカー |
| 右折・Uターン | 右車線 | 右ウインカー | 出る直前に左ウインカーへ切り替え |
| ※路面の矢印や標識があれば、そちらが優先されます。どの場合も、ラウンドアバウトを出たらウインカーを消します。 | |||
クイーンズランド州政府は、わかりやすい考え方として時計の文字盤に置き換える方法を紹介しています。12時より手前で出るなら左折、12時より後で出るなら右折、ちょうど12時なら直進、という整理です。出口が4つも5つもあるラウンドアバウトでは、この考え方のほうが迷いません。
やってはいけないのは、左車線から右折することです。路面の矢印で認められている場合を除いて違反になります。最初の出口より先へ行くときに左車線から進入するのも同じく違反です。南オーストラリア州の場合、ラウンドアバウトで進路を譲らなかった場合の反則金はAU$547と3点、誤った車線から進入した場合はAU$465と3点です。
駐車と停車|No Parking と No Stopping は別物

ここは日本人がもっとも誤解しやすいところです。似た名前の標識が、まったく違う意味を持っています。
| No Parking (赤い丸に「P」と斜線) |
人の乗り降り、荷物の積み下ろしのためなら2分未満は停められます。ただし運転者が車から3m以内にいることが条件です |
| No Stopping (赤い丸に「S」と斜線) |
緊急時以外は一切停められません。人を降ろすのもだめです。実線の黄色い縁石線も同じ意味です |
| Clearway | 表示された時間帯は停車も駐車もできません。破線の黄色い線でも示されます。路線バスとタクシーだけは乗降のために停まれます(配車アプリの車は含まれません) |
| Loading Zone | 荷物を運ぶために作られた車が積み下ろしをする場合のみ、最大30分。それ以外の車は人が乗り降りする間だけ停まれます |
| Bus Zone / Taxi Zone | 路線バス・タクシー以外は、標識の矢印の方向に停められません。時間指定があれば、その時間外は停められます |
| Works Zone | 工事に使う車のみ。どの車も人の乗り降りのための停車はできます |
時間制限の読み方はシンプルです。「P」だけなら時間制限なし。数字が前についていれば、それが制限時間です。2Pなら2時間、1/2Pなら30分、1/4Pなら15分。標識には、その制限が適用される曜日と時間帯も書かれています。
標識に Meter・Ticket・Phone・Coupon と書かれていれば支払いが必要です。たとえば「2P meter」は、メーターで支払えば最大2時間停められる、という意味になります。
⚠ 標識がなくても停めてはいけない場所(NSWの例)
① バス停の前20m・後10m/信号のある交差点から20m/信号のない交差点から10m
② 横断歩道・児童横断帯の前20m・後10m(停車も駐車も不可)/踏切の前後20m
③ 二重の中央線から3m以内/消火栓から1m以内/郵便ポストから3m以内
④ 前後の駐車車両から1m以内(斜め駐車を除く)/他の駐車車両の横(二重駐車)
⑤ 郊外の坂やカーブで、100m手前から自分の車が見えない場所
ショッピングセンターや店舗の駐車場は、州の交通法ではなく所有者が管理しています。表示された条件を守らないとレッカー移動されることがあるので、無料の時間や利用条件を入口の看板で確認してください。
飲酒運転|フル免許は0.05、仮免とP免許は0.00

オーストラリアの基準は、免許の種類で二段構えになっています。
| フルライセンス | 血中アルコール濃度(BAC)0.05未満 |
| 仮免許(Learner)・P免許 | 0.00。少しでも検出されれば違反です |
| タクシー・配車・危険物輸送などの特別区分 | 0.02未満 |
| ※NSWの区分。海外の仮免許やP免許に相当する免許で運転している人にも0.00が適用されます。 | |
NSWでは違反の重さを4段階に分けています。0.05〜0.079が「Low range」、0.08〜0.149が「Mid range」、0.15超が「High range」、仮免・P免許で0を超えた場合が「Novice range」です。
罰則は想像よりかなり重く設定されています。Low rangeの初犯でも、反則金AU$722と即時3か月の免許停止です。裁判になれば最高AU$2,200、自動失格は6か月。Mid rangeでは最長9か月、High rangeでは最長18か月の禁錮まで規定されています。5年以内に2回違反すると、再取得の前に学科試験(Driver Knowledge Test)を受け直さなければなりません。
南オーストラリア州では、BAC 0.05〜0.079の初犯でAU$904と4点。0.08以上は裁判になり、即時6か月の免許停止がつきます。0.15以上なら即時12か月です。
あわせて知っておきたいのが薬物運転の唾液検査です。NSWでは路上でランダムに実施され、大麻(THC)・覚醒剤・MDMA・コカインが検出されます。初犯で反則金AU$722と3か月の免許停止。日本では違法でも現地では合法だと思い込んでいる人がいますが、オーストラリアでも運転前の使用は明確に違法です。
💡 「何杯までなら大丈夫」は成り立ちません
血中アルコール濃度は、体重・性別・体調・食事の有無・飲んだ速さで大きく変わります。同じ量を飲んでも、人によって数値はまったく違います。
さらにオーストラリアでは、パブで出てくる1杯の量が日本より多いことがよくあります。「日本での1杯」と同じ感覚で数えると合いません。飲む予定があるなら、車は置いていくのが結局いちばん安く済みます。
携帯電話|持っているだけで違反。罰金は州で3倍違う

この記事でいちばん覚えて帰ってほしいのがここです。オーストラリアでは、携帯電話を手に持っている、あるいは膝や肩に載せているだけで違反になります。クイーンズランド州政府は「電源が入っていなくても、操作していなくても違反」と明記しています。信号待ちや渋滞で止まっていても同じです。
| 州・準州 | 反則金 | 違反点数 |
|---|---|---|
| クイーンズランド | AU$1,295 | 4点 |
| 西オーストラリア | 通話のために持つ・触る AU$500 文字・動画・アプリ操作 AU$1,000 |
3点/4点 |
| ACT(キャンベラ) | 持つ・使う AU$615 メッセージ・SNS・ネット AU$745 |
3点/4点 |
| ビクトリア | AU$627 | 4点 |
| 南オーストラリア | AU$592(+被害者基金賦課金 AU$108) | 3点 |
| ノーザンテリトリー | AU$500 | 3点 |
| NSW | AU$434(スクールゾーン内は AU$577) | 5点 (ダブルデメリット期間は10点) |
| タスマニア | AU$426 | 3点 |
| ※2026年9月時点で各州政府が公表している金額。最安のタスマニアAU$426と最高のクイーンズランドAU$1,295では約3倍の開きがあります。 | ||
フルライセンスであれば、車に固定したクレードルに置いた状態での通話や、Bluetoothのハンズフリーは認められています。ただし条件は州ごとに細かく、たとえば西オーストラリア州はナビについて「マウントに固定し、運転を始める前にルートを設定していること。運転中に触れば AU$1,000 と4点」としています。
そしてもっとも厳しいのが仮免許とP免許の扱いです。NSWは「クレードルに固定していても、Bluetoothのハンズフリーでも不可」と明言しています。ACTはさらに踏み込んで、CarPlayやAndroid Autoの画面を触ることも、曲を飛ばすことも、音声入力も違反としており、スマートウォッチなどのウェアラブル機器も規制対象に含めています。クイーンズランド州では、仮免許とP1(25歳未満)の場合、同乗者がスピーカーフォンを使うことまで禁止されています。
⚠ 日本の免許で運転している人も対象です
クイーンズランド州政府は「州外および海外の免許保持者も、同等の免許区分に対応する州の携帯電話ルールと制限に従わなければならない」と明記しています。日本の免許だから緩く扱われる、ということはありません。
また、携帯電話を検知するカメラはシートベルトの未着用も同時に取り締まっています(NSW・ビクトリア・クイーンズランド・ACT)。助手席の人が締めていなければ、運転者が罰せられます。
給油|91・E10・95・98・ディーゼルの選び方

オーストラリアのガソリンスタンドは「servo(サーボ)」と呼ばれます。日本と違ってほぼすべてセルフサービスで、先に給油してから店内のレジで支払うのが一般的です。ポンプの番号を伝えて精算します。
ノズルの表示は数字とアルファベットで分かれています。
| Unleaded 91 | いわゆるレギュラー(RON 91)。1986年以降にオーストラリアで売られたガソリン車の多くは、これで走るよう設計されています |
| E10 | レギュラーにエタノールを9〜10%混ぜたもの(RON 94)。いちばん安いことが多いです |
| Premium 95 / 98 | ハイオク相当(RON 95・98)。メーカーがプレミアム指定している車に使います |
| E85 | エタノール70〜85%(オクタン価105)。専用車以外は入れてはいけません |
| Diesel | ディーゼル。ノズルが太く、色分けされていることが多いです |
迷ったときの確認方法はかんたんです。給油口のフタの内側に、推奨される燃料が書かれていることが多いので、まずそこを見てください。書かれていなければ取扱説明書か、レンタカーなら受け取り時にスタッフに確認します。
NSW州政府は、プレミアム指定の車にE10(RON 94)やレギュラー(RON 91)を入れてはいけないと明記しています。逆に、レギュラー指定の車に高いハイオクを入れても性能が上がるわけではありません。また、1986年より前に作られた車やキャブレター方式の車はE10に対応していないので避けてください。
なお、走り出したあとの燃料費や、レンタカーを満タンにせず返した場合の割高な請求については、【2026年最新】オーストラリアのレンタカー|年齢制限・保険・借り方でくわしく解説しています。
海外の免許で運転していても、違反点数は記録される
「短期滞在で、日本の免許で運転しているだけだから点数は関係ない」と考えている方がいますが、これは誤りです。
ノーザンテリトリー政府は、州外・海外のドライバーについて次のように明記しています。違反通知は本人または登録車両の所有者に送られ、海外ドライバーが受けた違反点数も車両登録局(MVR)に記録されること。そしてその準州の上限を超えると、その地域で運転する権利を取り消されることがあることです。
レンタカーで違反した場合はもう一段面倒になります。違反通知はレンタカー会社にも届き、会社には「誰が運転していたか」を警察に届け出る義務があります。その事務処理には手数料がかかり、反則金とは別に利用者へ請求されます。金額は会社ごとに公表されていて、【2026年最新】オーストラリアのレンタカー|年齢制限・保険・借り方に主要各社の実額をまとめています。
違反点数の上限も州で違い、たとえばビクトリア州はフルライセンスで3年間に12点、タスマニア州も12点ですが、仮免許やP免許はどの州でもはるかに低く設定されています。ダブルデメリット期間(祝日や長い週末)には点数が倍になる州もあります。
📝 違反通知が届いたら放置しない
反則金には支払期限があり、過ぎると延滞手数料が加算され、最終的に免許や車両の使用停止につながることがあります。ACTの場合は通知から28日以内の対応が求められます。
帰国後に届くケースもあるため、レンタカーを借りるときは連絡先を正確に登録し、日本の住所でも受け取れるようにしておくと安心です。
英語の標識や規約でわからないところも、お気軽にどうぞ!
よくある質問(FAQ)
Q. オーストラリアの制限速度は州によって違うのですか?
A. 違います。
標識がない道路に適用されるデフォルトの制限速度は、市街地では多くの州が50km/hですが、ノーザンテリトリーだけは60km/hです。市街地の外では、NSW・ビクトリア・クイーンズランド・南オーストラリア・タスマニアが100km/h、西オーストラリアとノーザンテリトリーが110km/hです。ノーザンテリトリーのスチュアートハイウェイなど一部の区間は130km/hで、これがオーストラリアの最高速度です。
Q. スクールゾーンは州によって時間帯が違うのですか?
A. 違います。
NSWとビクトリアは8時から9時30分と14時30分から16時ですが、クイーンズランドは7時から9時と14時から16時で、朝が1時間早く始まります。西オーストラリアは7時30分から9時と14時30分から16時、ACTは月曜から金曜の8時から16時まで通しで適用されます。南オーストラリアは25km/hのゾーンが24時間365日あり、仕組みそのものが他州と違います。必ず標識で時間を確認してください。
Q. ラウンドアバウトで直進するときもウインカーは必要ですか?
A. 進入するときは不要ですが、出る直前に左ウインカーが必要です。
クイーンズランド州政府の説明では、直進する場合は進入時に合図を出す必要はなく、出口の手前で左ウインカーを出し、出たら消すことになっています。左折なら進入前から左ウインカー、右折とUターンなら右ウインカーで進入し、出る直前に左ウインカーへ切り替えます。どの場合も、すでにラウンドアバウトを走っている車が優先です。
Q. 「No Parking」の標識があるところに少しの間だけ停めてもいいですか?
A. 人の乗り降りか荷物の積み下ろしのためなら、2分未満だけ停められます。
ただし運転者が車から3メートル以内にいることが条件です。まぎらわしいのが「No Stopping」で、こちらは緊急時以外は一切停めてはいけません。実線の黄色い縁石線も同じ意味です。破線の黄色い線はクリアウェイで、表示された時間帯は停車も駐車もできません。
Q. ビール1杯くらいなら運転しても大丈夫ですか?
A. 免許の種類によります。
フルライセンスなら血中アルコール濃度0.05未満が基準ですが、仮免許とP免許は0.00で、少しでも検出されれば違反です。NSWでは、海外の仮免許やP免許に相当する免許で運転している人にも0.00が適用されます。低い区分の初犯でも反則金AU$722と即時3か月の免許停止があり、体格や体調で数値は大きく変わるため、飲んだら運転しないのが唯一確実な方法です。
Q. 海外の免許で運転している場合、違反の点数はどうなりますか?
A. 記録されます。
ノーザンテリトリー政府は、州外や海外のドライバーが受けた違反点数も車両登録局に記録され、上限を超えるとその準州で運転する権利を取り消されることがあると明記しています。クイーンズランドも、海外の免許保持者は同等の免許区分に対応する州のルールに従わなければならないとしています。レンタカーの場合は違反通知がレンタカー会社にも届き、会社が運転者を警察に届け出ます。
この記事の情報源
この記事は、2026年9月22日時点で各州・準州政府が公表している情報にもとづいて作成しています。制限速度・反則金・適用時間は改定されることがあるため、実際に運転される際は必ず走行する州の公式ページと現地の標識でご確認ください。
- Northern Territory Government|Speed limits(市街地60km/h・市街地外110km/h・130km/h区間・仮免とP免許の上限)
- Northern Territory Government|Traffic offence fines and demerit points(携帯電話AU$500・速度超過・シートベルトの反則金)
- Northern Territory Government|Visiting drivers and traffic offences(海外ドライバーの違反点数の扱い)
- Queensland Government|Driving and mobile phones(AU$1,295・持っているだけで違反・海外免許保持者の扱い)
- Queensland Government|School zone speed limits and signs(40km/hと60km/hの別・7〜9時/14〜16時)
- Queensland Government|Roundabouts(進入の優先・合図の出し方・時計の文字盤の考え方)
- Queensland Government|Parking and towing(「P」の読み方・No Parkingの2分ルール・私有地駐車場)
- Queensland Government StreetSmarts|Move over and slow down(対象となる灯火の色・AU$518と3点)
- Transport for NSW|Mobile phones(AU$434・スクールゾーンAU$577・仮免とP免許は全面禁止)
- Transport for NSW|School zones(8時〜9時30分/14時30分〜16時・教職員研修日も適用)
- NSW Government|Drink and drug driving penalties(BACの4区分・AU$722・免許停止期間)
- NSW Government|Parking rules(No Parkingの2分と3m・停めてはいけない距離)
- NSW Government|Restricted parking(クリアウェイ・Meter/Ticketの読み方)
- NSW Government|E10 facts(RON 91・E10はRON 94・E85・プレミアム指定車の注意)
- Fines Victoria|Fine amounts and demerit points(携帯電話AU$627・速度超過・違反点数の有効期間)
- Government of Western Australia|Mobile Phone Penalty Amendments FAQs(AU$500とAU$1,000・ナビの条件・SLOMOの40km/h)
- Government of Western Australia|40km/h school zones back in force(7時30分〜9時/14時30分〜16時)
- Department for Infrastructure and Transport South Australia|40 km/h school speed limits FAQ(25km/hの24時間適用・40km/hの新設と時期)
- My Licence South Australia|Road rules: offences and penalties(携帯電話AU$592・飲酒運転の区分・ラウンドアバウトの反則金)
- Tasmanian Government|Penalties and Infringements(携帯電話AU$426・速度超過・シートベルト)
- ACT City Services|Speeding(デフォルト50km/h・スクールゾーン8時〜16時・40km/hのタウンセンター18か所)
- ACT City Services|Mobile distraction(AU$615とAU$745・ウェアラブル機器・仮免とP免許の全面禁止)
- ACT Policing|Driver distraction(マウント固定の条件・GPSの使い方)
まとめ
オーストラリアの交通ルールは、左側通行という大枠こそ日本と同じですが、中身は州ごとの積み重ねでできています。制限速度・スクールゾーン・携帯電話の反則金・緊急車両の横を通るときの速度は、住む州が変わればそのまま数字が変わります。まずは自分の州の一覧表を確認してください。
全国で共通しているのは、ラウンドアバウトの譲り方と合図、No ParkingとNo Stoppingの違い、飲酒の基準(フル免許0.05・仮免とP免許0.00)、そして携帯電話は手に持った時点で違反という点です。この4つを押さえておけば、大きな違反はほぼ避けられます。
そして、海外の免許で運転していても違反点数は記録され、上限を超えれば現地で運転できなくなります。「短期滞在だから」という例外はありません。運転そのものの前に、そもそもどの都市でどんな生活をするのかから一緒に考えたい方は、記事の最後からいつでも無料でご相談いただけます。
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