【オーストラリアのビール完全ガイド】人気銘柄TOP10・州別サイズ・注文方法を解説
- 2026年01月10日
- 留学ガイド
オーストラリア留学やワーホリの醍醐味といえば、現地のパブ(Pub)で楽しむキンキンに冷えたビール!実はオーストラリア、1人あたりの年間ビール消費量が約75リットルと、日本の2倍以上を誇る「ビール大国」です。
本記事では、現地で愛されるビールの種類から人気銘柄TOP10、州ごとに異なるサイズ呼称、パブでそのまま使える注文英語まで、オーストラリアのビール文化を丸ごと解説します。これを読めば、初日からローカルに混ざって「Cheers!」と乾杯できるはずです。
オーストラリアのビールの歴史

オーストラリアのビールは、国の歴史と密接に結びついています。ビールが初めて飲まれたのは1770年頃のこと。イギリスの探検家ジェームズ・クックが、船内の飲料水代わりに持ち込んだことが始まりです。
その後、イギリスからの移民が増えたことでビールの需要は右肩上がりになり、1700年代後半からジョン・ボストン、ジェームズ・スクワイアが醸造所を立ち上げました。1800年代には醸造所がつぎつぎに生まれましたが、その後は統廃合が進み、現在では大手3社(クーパーズブルワリー、カールトン&ユナイテッドブルワリーズ、ライオン)が市場で大きなシェアを持っています。
最近ではクラフトビールの人気が急上昇しており、個性豊かなローカルブルワリーが各地に登場しています。シドニー・メルボルン・バイロンベイなどはクラフトビールの激戦区で、現地ならではの一杯を求めてブルワリーを訪れる人も増えています。
ビールの種類は?

日本ではラガーやピルスナー、ドライといったホップの風味を生かしたビールが主流ですが、オーストラリアではイギリスの植民地だった影響からエールやスタウトも広く飲まれています。また、オーストラリア独自の発展を遂げたビールスタイルも存在します。
ラガー(Lager)
軽くてスッキリした味わいが特徴の定番スタイル。オーストラリアの暑い気候にピッタリで、最もポピュラーなビールです。日本メーカーとの味の違いを比較してみるのも面白いです。
おすすめ:Great Northern、Victoria Bitter(VB)、Carlton Draught
ペールエール(Pale Ale)
フルーティーでホップの風味が強め。クラフトビールブームとともに人気が急増したスタイルです。オーストラリア独自の「パシフィックエール」はトロピカルな香りが特徴で、特に人気が高いです。
おすすめ:Coopers Pale Ale、Little Creatures Pale Ale、Stone & Wood Pacific Ale
IPA(インディア・ペールエール)
ホップが強く、柑橘系やトロピカルな香りが楽しめるスタイル。ペールエールよりさらにホップ感が強く、クラフトビール好きに特に人気です。
スタウト(Stout)
黒ビールの一種で、コーヒーやチョコレートのような深い香りと濃厚な味わいが特徴。アルコール度数も高めなものが多く、じっくり飲みたい一杯です。
おすすめ:Coopers Best Extra Stout
サワービール(Sour Beer)
酸味が強く、フルーティーな味わいが特徴のスタイル。近年のクラフトビールブームで注目を集めており、暑い日にもさっぱり楽しめます。
おすすめ:Wildflower Brewingのサワービール
ミッドストレングス(Mid-Strength)
アルコール度数が低め(3.5%以下)のビール。「昼間から飲みたいけど酔いたくない」「仕事帰りに軽く一杯」という場面で重宝されます。オーストラリア独自の文化で、日本にはないカテゴリです。
おすすめ:XXXX Gold、Hahn Super Dry
州ごとに違う!ビールのサイズ表記

パブやレストランで注文するときに知っておきたいのが、グラスのサイズを表す名称です。ここでは、日本とオーストラリアの主なサイズ表記を比較してみましょう。
■日本 ※内容量の規定なし
グラス280〜400mL/中ジョッキ350~500mL/大ジョッキ600~800mL/ピッチャー1,800〜2,000mL
■オーストラリア ※一般的なサイズ
Middy 285mL/Schooner 425mL/Pint 570mL/Jag 1, 140mL
ただし、上記のサイズはあくまで目安です。オーストラリアでは州によってグラスサイズの呼び方が異なるため、渡航先の呼び方を事前に確認しておくと、パブでスムーズに注文できます。
| 州 | 285ml | 425ml | 570ml | 1,140ml |
|---|---|---|---|---|
| NSW(ニューサウスウェールズ) | Middy | Schooner | Pint | Jug |
| VIC(ビクトリア) | Pot | Schooner | Pint | Jug |
| ACT(首都特別地域) | Middy(or Half-pint) | Schooner | Pint | Jug |
| QLD(クイーンズランド) | Pot | Schooner | Pint | Jug |
| WA(西オーストラリア) | Middy | Schooner | Pint | Jug |
| SA(南オーストラリア) | Schooner | Pint | Imperial Pint | Jug |
| TAS(タスマニア) | Pot(or Ten) | Schooner(or Fifteen) | Pint | Jug |
| NT(ノーザンテリトリー) | Handle(or Middy / Pot) | Schooner | Pint | Jug |
オーストラリアで人気のビールランキング TOP10
クラフトビールの成長により、オーストラリアのビール市場はここ数年で大きく変化しています。従来の大手ブランドに加え、各地のクラフトビールがパブやスーパーでも広く見られるようになりました。ビール愛好家や売上データをもとに、ランキングをご紹介します!

① Balter XPA(バルター XPA)
- スタイル: XPA(エクストラ・ペールエール)
- アルコール度数: 5.0%
- 特徴: マンゴー・パイナップル・柑橘系のトロピカルな香りが楽しめる、ゴールドコースト発のクラフトビール。元プロサーファーたちが立ち上げたブランドで、スタイリッシュなデザインも人気の理由。ほどよい苦味とスムーズな飲み口で、クラフトビール初心者にも飲みやすい。
- どこで飲める: パブのタップ・スーパー・ボトルショップ
② Young Henrys Newtowner(ヤング・ヘンリーズ ニュータウナー)
- スタイル: ペールエール
- アルコール度数: 4.8%
- 特徴: シドニーのニュータウンエリア発。フルーティーな香りとモルトの甘み、程よい苦味のバランスが絶妙。シドニー在住のローカルに特に人気が高く、街のパブやカフェでよく見かける定番の一本。
- どこで飲める: シドニー市内のパブ・ボトルショップ。Young Henrysのブルワリーでの直飲みもおすすめ。
③ Stone & Wood Pacific Ale(ストーン&ウッド パシフィックエール)
- アルコール度数: 4.4%
- 特徴: バイロンベイ発のブルワリー「Stone & Wood」が生んだ、オーストラリアを代表するクラフトビール。パッションフルーツやマンゴーのような香りとすっきりした飲み口は、暑い日のビーチや屋外で飲むのに最高。
- どこで飲める: 全国のスーパー・ボトルショップ・パブ
④ XXXX Gold(フォーエックス・ゴールド)
- スタイル: ミッドストレングス・ラガー
- アルコール度数: 3.5%
- 特徴: クイーンズランド州の定番ビールで、19世紀から続く歴史あるブランド。QLDでは「Pot of XXXX」が合言葉のように定着しています。軽くてスッキリした飲み口で、昼飲みや暑い日のビーチにぴったり。
- どこで飲める: 全国のスーパー・パブ。QLDでは特にどこでも手に入る。
⑤ 4 Pines Pacific Ale(フォーパインズ・パシフィックエール)
- スタイル: パシフィックエール
- アルコール度数: 3.5%
- 特徴: シドニー・マンリー発のクラフトビール。柑橘系のフルーティーな風味とバランスの良い苦味が特徴で、アルコール度数が低めなのに飲み応えがある。マンリービーチ近くのブルワリーは観光スポットとしても人気。
- どこで飲める: 全国のスーパー・ボトルショップ。マンリーのブルワリータップルームも訪問する価値あり。
⑥ Great Northern(グレートノーザン)
- スタイル: ラガー
- アルコール度数: 4.2%(Original)、3.5%(Super Crisp)
- 特徴: クイーンズランド州発で、近年急速に全国区の人気を獲得したビール。「Original」と「Super Crisp」の2種類があり、Super Crispはよりライトな飲み口。パブの定番タップビールとしてどこでも見かけます。
- どこで飲める: 全国のスーパー・パブ
⑦ Pure Blonde(ピュア・ブロンド)
- スタイル: 低カロリー・ラガー
- アルコール度数: 4.2%
- 特徴: カロリーと炭水化物を抑えたヘルシー志向のビール。軽い飲み口でさっぱりとした後味。「ビールが好きだけどカロリーが気になる」という人に特に人気で、女性からの支持も高い。
- どこで飲める: 全国のスーパー・ボトルショップ・パブ
⑧ James Boag’s Premium Lager(ジェームズ・ボーグ プレミアムラガー)
- スタイル: ラガー
- アルコール度数: 4.6%
- 特徴: タスマニア発の高品質ラガー。清涼なタスマニアの水を使った滑らかでバランスの良い味わいが特徴で、「プレミアム」の名にふさわしいすっきりとした一本。クセが少なく、食事と合わせやすい。
- どこで飲める: 全国のスーパー・ボトルショップ・パブ
⑨ Carlton Draught(カールトン・ドラフト)
- スタイル: ラガー(ドラフトビール)
- アルコール度数: 4.6%
- 特徴: ビクトリア州発の定番ビールで、オーストラリア全土のパブで最もよく見かけるタップビールのひとつ。クリーミーな泡立ちとバランスの取れた苦味が特徴。「Draught(ドラフト)」とは生ビールの意味だが、瓶や缶でも販売されている。
- どこで飲める: 全国のスーパー・パブ
⑩ Coopers Best Extra Stout(クーパーズ・ベスト・エクストラ・スタウト)
- スタイル: スタウト
- アルコール度数: 6.3%
- 特徴: 南オーストラリア州アデレードの老舗ブルワリー「Coopers」の黒ビール。コーヒーやチョコレートのような香ばしい香りと濃厚な味わい、しっかりしたボディが特徴。高めのアルコール度数で、飲み応えを求める人におすすめの一本。
- どこで飲める: 全国のスーパー・ボトルショップ。アデレードでは特に定番。
オーストラリアのパブ文化とマナー
パブはオーストラリアの日常に深く根ざした場所です。観光スポットというより、地元の人が普段使いする生活の場。日本のカラオケや居酒屋に近い感覚です。初めてパブに行く前に、知っておくと役立つ文化とマナーをまとめました。
ラウンド制(Shouting a Round)
オーストラリアのパブで特に知っておきたいのが「ラウンド制」または「Shouting」と呼ばれる文化です。
グループで飲む場合、一人ずつ交代でグループ全員分のビールをおごり合うというものです。「It’s my shout(私が払う番)」という言葉をよく耳にします。
全員分を払う番が回ってくるので、最初は驚くかもしれませんが、これはオーストラリアの飲み会の基本的なマナー。ローカルと一緒に飲む機会があれば、ぜひ参加してみましょう。
セルフサービスが基本
日本の居酒屋のようにテーブルに店員が来てくれることはほとんどありません。カウンターに自分で行って注文・支払いをするのが基本です。座席をキープしてから、一人がカウンターへ行ってグループ分を注文するスタイルが一般的です。
未成年の入場制限
オーストラリアの法律で飲酒可能年齢は18歳以上です。パブの入口でIDチェックがあることも多く、パスポートや免許証を持参しましょう。見た目が若いと20代でもチェックされます。
ラストオーダーとゲームルーム
日本と違い、多くのパブにはポーキー(Pokies)と呼ばれるスロットマシンのゲームルームが併設されています。飲み過ぎ・遊び過ぎには注意しましょう。
ビールを買える場所
オーストラリアではスーパーの売り場でビールが直接買えないため「ボトルショップ」で購入するスタイルが一般的です。スーパーに併設されたショップがある場合ありますので初めては少し戸惑うかもしれませんが、入口を探してみてください。
パブでそのまま使える!注文英語フレーズ
英語での注文が不安でも、このフレーズを覚えておけば大丈夫です。
基本の注文:
“Can I get a schooner of Balter, please?” (スクーナーサイズのバルターを1つください)
銘柄がわからないとき:
“What’s on tap?” (タップビールは何がありますか?)
ジャグで頼むとき:
“Can we get a jug of VB, please?” (VBをジャグで1つください)
乾杯するとき:
“Cheers!” (乾杯!)
せっかくオーストラリアで夏を過ごすなら、ローカル御用達のおいしいビールを飲んでみたいところ。ビールの種類とサイズをしっかり覚えれば、レストランやパブで自信を持って注文できます。
頼みすぎ、飲み過ぎに注意しながら、思い出に残るオーストラリアならではのビールをぜひ味わってみてください。Cheers!
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