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オーストラリアのレンタカー|年齢制限・保険・借り方

オーストラリアのレンタカー営業所で鍵を受け取る留学生。シドニー近郊、晴天の駐車スペース

週末に郊外のビーチへ行きたい、シェアハウスの引っ越しで荷物を運びたい、友達とグレートオーシャンロードを走ってみたい。オーストラリアに来ると、電車とバスだけでは届かない場所がたくさんあることに気づきます。そこで候補に上がるのがレンタカーですが、「留学生でも借りられるの?」「事故を起こしたらいくら払うの?」という不安で止まってしまう方がとても多いです。

オーストラリアのレンタカーは、日本と前提がかなり違います。まず大手の多くは21歳未満に貸してくれません。そして事故を起こしたときの自己負担額(免責額)は、標準のままだとAU$5,900〜AU$6,900に設定されています。1AU$=100円で換算すれば59万円〜69万円です。知らずに借りて、知らないまま返している人が実際にいます。

この記事では、年齢の条件、カウンターで求められる書類、保険と免責額のしくみ、料金の内訳と総額の目安、そして18歳でも借りられる選択肢までを、各社の公式情報とオーストラリア石油協会の統計にもとづいてまとめました。金額はすべて2026年9月時点で公開されている数字です。

なお、日本の免許でいつまで運転できるのか、州の免許に切り替えるべきかという話は別記事にまとめています。この記事は「車を借りる側」の手続きとお金に絞って解説します。読んでみて不安が残るところがあれば、記事の最後からいつでも無料でご相談いただけます。

留学先の都市で車が必要かどうかも、あわせてご相談ください!

まず結論:借りられるかどうかは「年齢・免許・カード」で決まる

オーストラリアのレンタカー会社がカウンターで確認しているのは、ビザの種類でも滞在期間でもありません。年齢・免許の種類・免許の保有年数・支払い手段の4点だけです。学生ビザでもワーキングホリデービザでも扱いは変わりません。

まず、ご自身がどのパターンに当てはまるかを確認してください。

あなたの状況 借りられるか
25歳以上・日本の免許を1年以上保有・クレジットカードあり ほぼすべての会社で借りられます。追加料金もかかりません
21〜24歳 大手でも借りられますが、若年ドライバー料金が1日AU$16.50かかり、借りられる車種も限定されます
18〜20歳 大手のレンタカー会社は不可。キャンパーバン会社とカーシェアなら借りられます
免許を取ってまだ1年たっていない 不可。多くの会社が「連続12か月以上の保有」を条件にしています
仮免許・オーストラリアのRed P(P1) 不可。Green P(P2)なら受け付ける会社があります
クレジットカードを持っていない デビットカードで借りられる会社もありますが、追加の拘束額が発生します

📌 先に知っておいてほしいこと

オーストラリアのレンタカーには「保険がついている」のは事実ですが、事故を起こしたときの自己負担額(excess)が日本の感覚よりはるかに大きく設定されています。標準のままだとAU$5,900前後、フルサイズのSUVやバンならAU$6,900です。

この金額をどう下げるかが、オーストラリアでレンタカーを借りるときの一番の論点になります。くわしくは「保険と免責額のしくみ」で解説します。

【会社別】何歳から借りられる?年齢制限と若年ドライバー料金

オーストラリアのレンタカーが借りられるか、25歳以上・21〜24歳・18〜20歳の年齢別に比較

オーストラリアでは「21歳」が一つの分かれ目になっています。大手レンタカー会社はほぼ例外なく21歳以上を条件にしており、21〜24歳は借りられても追加料金と車種制限がつきます。一方で、キャンパーバン会社とカーシェアは18歳から使えます。

会社 最低年齢 若年ドライバー料金 条件・制限
Hertz 21歳 1日AU$16.50
(24歳以下・30日につき7日で上限)
免許は1年以上保有(タスマニアのみ3年以上)。プレステージ系と4WDは25歳以上
Avis 21歳 公表なし 21〜24歳はコンパクト〜フルサイズとSUV2区分のみ。免許は連続12か月以上
Budget 21歳 公表なし 21〜24歳は車種グループが限定。仮免許・P(provisional)・制限付き免許は不可
East Coast Car Rentals 21歳 1日AU$16.50
(25歳未満の運転者ごと)
追加ドライバーは1日AU$11.00(合計AU$50が上限)
JUCY(車・キャンパー) 18歳 あり
(18〜20歳・予約時に提示)
Green P(P2)は可。Red P・P1・仮免許は不可
Travellers Autobarn(キャンパー) 18歳 なし 運転歴2年以上。上限80歳。追加ドライバーは無料
GoGet(カーシェア) 18歳 なし 独立した運転歴が1年以上必要。シドニー・メルボルン・ブリスベンのみ
※2026年9月時点で各社が公開している情報にもとづく。料金・条件は変更されることがあります。

21〜24歳の方が押さえておきたいのは、若年ドライバー料金に「上限」がある会社があることです。Hertzは30日につき7日分までしか課金しないと公表しているため、1週間を超える長期レンタルでは1日あたりの負担が下がっていきます。逆に短期で何度も借りると、そのつど満額かかります。

18歳から20歳の方が車を使いたい場合、選択肢は実質3つです。キャンパーバンのJUCY、同じくキャンパーバンのTravellers Autobarn、そしてカーシェアのGoGetです。この3つについては借りられない・高いときの3つの選択肢でくわしく取り上げます。

カウンターで求められる書類と、使えない免許

オーストラリアのレンタカー契約に必要な運転免許証・国外免許証・パスポート・クレジットカードの4点

予約が取れていても、書類が足りなければその場で車は渡してもらえません。カウンターで求められるのは次の4点です。

日本の運転免許証(原本) コピーや写真は不可。有効期限内で、該当する車種を運転できる区分であること
国外運転免許証(国際免許証)
または英訳
免許証が英語表記でない場合に必要。日本の免許は日本語のみなので、実質どちらかが必須
パスポート 海外から来ている場合の本人確認書類として求められます
本人名義のクレジットカード 保証金(ボンド)の事前承認に使います。家族名義のカードは使えません

ここで毎年つまずく人が出るのが、国外運転免許証は単体では免許として認められないという点です。BudgetもHertzも「国外運転免許証は独立した書類ではなく、必ず有効な自国の免許証と一緒に携帯すること」と明記しています。日本の免許証を日本に置いてきてしまうと、国外運転免許証を持っていても借りられません。

国外運転免許証の取り方(手数料2,250円・発給から1年有効・更新制度なし)と、NAATI翻訳や領事館の証明書を使う方法については、【2026年最新】オーストラリアの運転免許|切り替え・国際免許・州別ルールにまとめています。日本を出る前に読んでおくことをおすすめします。

⚠ 「借りられない免許」に注意

① 仮免許(Learner)・オーストラリアのRed P(P1)・制限付き免許(restricted licence)は、ほとんどの会社で受け付けてもらえません。JUCYはGreen P(P2)だけを例外として認めています。

② 免許を取得してから1年未満の方も対象外です。Budgetは「該当する車種区分を連続12か月以上保有していること」を条件にしており、Hertzはタスマニア州のみ3年以上を求めています。

③ 日本のマイナ免許証だけを持って渡航すると、券面に免許情報が表示されないため現地で免許証として認められない可能性があります。従来のカード型免許証も必ず持参してください。

保険と免責額(excess)のしくみ

オーストラリアのレンタカー保険で自己負担額を5,900豪ドルからゼロまで下げる3段階のオプション

ここがこの記事で一番大事なところです。オーストラリアのレンタカーは、料金に基本的な損害補償(Loss Damage Waiver/LDW)が含まれています。ただしこれは「車両価格の全額を払わなくてよくなる」だけで、決められた金額までは自分で払うという約束です。この自己負担額を免責額(excess)と呼びます。

標準の自己負担はAU$5,900〜AU$6,900

金額をもっとも明快に公表しているのがBudgetです。何も追加しない標準状態では、次の金額が自己負担になります。

カバーの種類 コンパクト〜フルサイズ・小型SUV フルサイズSUV・バン・4WD・電動SUV
LDW(全レンタルに標準で含まれる) AU$5,900 AU$6,900
Excess Reduction(ER) AU$1,500 AU$2,500
Zero Excess(ZE) AU$0 AU$0
※Budget Rent a Car Australia の公表値(管理手数料・カード手数料・GST込み)。2026年9月時点。

1AU$=100円で換算すると、標準のままでは59万円から69万円を自分で払う可能性があるということです。駐車場で軽く擦っただけでも、修理費がこの金額に届かなければ実費が全額請求されます。

ほかの会社も水準は似ています。East Coast Car Rentalsは標準の免責額をAU$5,500〜AU$6,600と規約に明記しており、Loss Damage Waiverを購入するとAU$550(12人乗りバンはAU$1,000)まで、Premium Loss Damage WaiverならAU$0まで下がります。

免責額を下げる3段階のオプション

免責額を下げるオプションは、どの会社もおおむね「何もしない/中間/ゼロ」の3段階です。日額と、残る自己負担額を並べると次のようになります。

会社 プラン 追加料金 残る自己負担
Budget(普通車) LDW(標準) AU$0 AU$5,900〜AU$6,900
Excess Reduction 予約時に提示 AU$1,500〜AU$2,500
Zero Excess 予約時に提示 AU$0(ガラス・タイヤも対象)
East Coast(普通車) Loss Damage Waiver 予約時に提示 AU$550〜AU$1,000
Premium LDW 予約時に提示 AU$0(ガラス・タイヤも対象)
JUCY(キャンパー) Risk Taker AU$0 AU$3,000
Essentials 1日AU$35 AU$1,500
Comprehensive 1日AU$50 AU$0
Travellers Autobarn(キャンパー) Standard Protection AU$0 AU$3,500
Protection Plus 1日AU$30〜AU$35 AU$0
※JUCYは2026年5月1日以降の予約に適用される料金。どのプランでも請求処理手数料AU$125は別途かかります。大型モーターホームは標準の自己負担がAU$7,500になります。

表を見ると、キャンパーバン会社のほうが「何も追加しない状態」の自己負担が小さいことに気づきます。JUCYの標準はAU$3,000、Travellers AutobarnはAU$3,500で、普通車のAU$5,900〜AU$6,900よりかなり低い水準です。しかもJUCYは全プランにガラス・タイヤ・ルーフ・車体下部・単独横転が含まれており、普通車のレンタルより補償範囲が広くなっています。

第三者が提供する「レンタカー免責補償保険」を別途契約するという方法もあります。レンタカー会社のオプションより安いことが多い一方で、事故のときはいったんレンタカー会社に自己負担額を支払い、後日その保険会社から払い戻しを受ける流れになります。保証金が一時的に拘束されることは変わらないので、口座残高に余裕があるかを先に確認してください。

どのプランでもカバーされないもの

オプションを最上位にしても、補償の対象外になるものがあります。Budgetは規約で「LDW・ER・ZEのいずれも、ルーフ(overhead)・車体下部(underbody)・水没(water damage)による損害は対象外」と明記しています。

⚠ 保険に入っていても全額自己負担になるケース

① 未舗装路(unsealed road)での損傷。Hertzは未舗装路の走行を「宿泊施設や国立公園へのアクセス」「道路工事中の迂回」に限って認めており、ルートによっては4WDでなければ走れません。Travellers Autobarnはビーチと未舗装路での損害を明確に除外しています。

② 車体の下側と屋根。縁石に乗り上げて下回りを擦った、立体駐車場の天井に接触した、というケースはどのプランでも対象外になりがちです。

③ 水没。雨季に冠水した道を渡ろうとして止まってしまった場合も補償されません。

④ ガラスとタイヤ。多くの会社では最上位プランに入らないとカバーされません。East Coast Car Rentalsは「Tyre & Windscreen Cover」を1日AU$16.50で単体購入できるようにしています。

⑤ 走行禁止区域への進入。East Coastは規約で特定の地域・島・スノーライン以上の走行を制限しており、違反すると1kmあたりAU$0.44の超過料金まで加算されます。

つまり、「フルカバーにしたから何をしても大丈夫」ではありません。どこを走ってよい契約なのかを、借りる前に確認しておくことが実質的な保険になります。

保険の英語の条件文が読み切れないときも、お気軽にどうぞ!

料金の内訳と、3日間借りたときの総額シミュレーション

オーストラリアでレンタカーを3日間借りた場合の総額を22歳と26歳で比較。若年ドライバー料金の差

表示されている1日あたりの料金と、実際に支払う金額はかなり違います。レンタル料以外にどんな項目が乗るのか、HertzとEast Coast Car Rentalsが公表している実額を並べます。

項目 Hertz East Coast Car Rentals
若年ドライバー料金 1日AU$16.50(7日で上限) 1日AU$16.50(25歳未満の運転者ごと)
追加ドライバー 1日AU$6.50(5日で上限) 1日AU$11.00(合計AU$50が上限)
車両登録料 1日AU$7.50 レンタル料に含む
管理手数料 3.50% —
カード手数料 1.35% 変動
チャイルドシート 1日AU$22.00(4日で上限) 1日AU$11.00(AU$90が上限)
トール(有料道路)の処理手数料 AU$38.50 1回あたりAU$1.10
交通・駐車違反の事務手数料 AU$55.00 1件あたりAU$71.50
給油せずに返した場合 会社が給油し手数料を上乗せ 1リットルあたりAU$4.40
ロードサイドアシスタンス(自分の過失) AU$165 AU$114〜AU$145
損害の査定・請求処理 各AU$60.50 AU$55〜AU$220
早期返却 AU$33.00 AU$50または1日分の安いほう
※各社が公表している料金表にもとづく。2026年9月時点。空港など一部拠点では場所ごとのサービス料が別途かかります。

ガソリン代も見ておきましょう。オーストラリア石油協会(AIP)の統計では、2026年9月20日までの週の全国平均(無鉛ガソリン・GST込み)は1リットルあたり227.3セントでした。3か月前の6月28日までの週は159.7セントだったので、この夏で4割近く上がっていることになります。旅行の予算を立てるときは、少し多めに見積もっておくのが安全です。

これらを踏まえて、シドニー近郊で小型車を3日間借りた場合の目安を出してみます。基本のレンタル料は時期と拠点で大きく変わるため、ここでは1日AU$60と置いています。

項目 22歳・2人で運転 26歳・1人で運転
基本レンタル料(1日AU$60と仮定) AU$180.00 AU$180.00
若年ドライバー料金(1日AU$16.50×3日) AU$49.50 AU$0.00
追加ドライバー(1日AU$11.00×3日) AU$33.00 AU$0.00
タイヤ・ガラスカバー(1日AU$16.50×3日) AU$49.50 AU$49.50
ガソリン(300km走行・10km/L・227.3セント/L) AU$68.19 AU$68.19
トール処理手数料(4回×AU$1.10・通行料は別途) AU$4.40 AU$4.40
合計 AU$384.59 AU$302.09
※基本レンタル料は仮の数字です。そのほかはEast Coast Car Rentalsの公表料金とAIPの平均価格から算出しています。免責額を下げるオプションは含めていません。

年齢が4歳違うだけで、同じ車を同じ日数借りてもAU$82.50の差がつきます。24歳以下の方は「若年ドライバー料金がいくらか」「上限日数があるか」を予約画面で必ず確認してください。

予約から返却までの流れ

オーストラリアでレンタカーを予約から返却まで使う6ステップ。受取時の撮影やトール、給油の注意点

実際の手順は6ステップです。日本と違う点だけを中心に説明します。

① 予約する
空港カウンターは便利ですが、拠点ごとのサービス料が上乗せされます。市内の営業所まで公共交通機関で行けるなら、そのほうが安く済むことが多いです。乗り捨て(ワンウェイ)は別料金で、金額は予約時に提示されます。

② 受け取る
出発前に、車の四隅・バンパー・ホイール・フロントガラス・室内を写真と動画で記録してください。すでにある傷が契約書に記載されているかも確認します。返却時のトラブルはここで9割防げます。

③ 有料道路(トール)の扱いを決める
シドニー・メルボルン・ブリスベンには現金で払えない有料道路があります。レンタカー会社の方式は2つで、定額で乗り放題になる1日パスを買うか、通った分を後日実費で請求してもらうかです。後者は処理手数料がかかり、Hertzは1回のレンタルにつきAU$38.50、East Coastは1回の通行につきAU$1.10と公表しています。

④ 給油のルールを守る
満タンで受け取って満タンで返すのが基本です。事前に1タンク分を購入して残量を気にせず返せるオプション(未使用分の返金はなし)や、会社に給油してもらうオプションもありますが、いずれも割高になります。ガソリンスタンドでの給油の手順や、どの種類の燃料を入れるべきかは右側?左側?道路はどっちを走る?オーストラリアでドライブする時の注意点にまとめています。

⑤ 返却する
予約より早く返しても返金はされず、逆に早期返却手数料がかかる会社があります。East Coastは「AU$50または1日分の料金のうち安いほう」と公表しています。予定が読めないときは短めに予約して延長するほうが有利です。

⑥ 事故・故障のとき
けが人がいれば000に連絡し、そのうえでレンタカー会社の緊急連絡先に電話します。ガス欠やキーの閉じ込めなど自分の過失による出動は有料で、AU$114〜AU$165が目安です。緊急時の連絡先全般はオーストラリア緊急時の連絡先|000・領事館・紛失対応にまとめています。

📝 受け取り時にやっておく3つのこと

① 車の全周を動画で1周撮る(日付が記録されるようにスマホの時計表示を入れる)

② 燃料計の写真を撮る(満タンで渡されているかの証拠になります)

③ 走行してよい地域・道路の条件を口頭で確認し、担当者の名前をメモしておく

借りられない・高いときの3つの選択肢

オーストラリアでレンタカー以外に使えるカーシェア・回送レンタル・キャンパーバンの3つの選択肢

21歳未満で大手に断られた方、若年ドライバー料金を払いたくない方、長距離を片道で移動したい方には、レンタカー以外の選択肢があります。

カーシェア(18歳から・燃料と保険込み)

シドニー・メルボルン・ブリスベンで3,000台以上を展開しているGoGetは、18歳から利用でき、若年ドライバー料金もありません。独立した運転歴が1年以上あることが条件で、免許が英語でなければ英訳を提出します。

18〜24歳の会費 入会金AU$10のみ。月会費なし(25歳で無料プランへ自動移行)
学生(25歳以上) 年AU$35
利用料(小型ハッチバック) 1時間AU$8.50+1kmあたりAU$0.50、または1日AU$69(80km込み・超過1kmあたりAU$0.40)
含まれるもの ガソリン代・保険・24時間のロードサイドアシスタンス
向いている使い方 週末の買い出し、引っ越しの荷物運び、日帰りの外出
※GoGetの公表料金(2026年9月時点)。予約時の実際の金額は変動します。

ガソリン代が料金に含まれているのが大きな違いです。先ほどのシミュレーションのように燃料費が別途AU$68かかる普通のレンタカーと比べると、短時間・短距離の用事では明確に安くなります。逆に1日で数百km走るロードトリップでは、超過km料金が効いてくるので不利です。

回送レンタル(1日AU$1の片道移動)

レンタカー会社は、片道利用で偏ってしまった車を元の都市へ戻す必要があります。その回送を利用者に運転してもらうのが「リロケーション(回送)レンタル」で、1日AU$1という価格設定が基本です。Imoovaなどのマッチングサイトで探せます。

2026年9月21日時点で、オーストラリア国内では次のような案件が出ていました。

ルート 与えられる日数
シドニー → メルボルン 3日
ブリスベン → シドニー 3日
パース → エスペランス 3日
ケアンズ → ブリスベン/ゴールドコースト 9〜10日
ダーウィン → シドニー 11日
シドニー → パース 11日
ホバート → シドニー 15日
※掲載は入れ替わります。上記は2026年9月21日に実際に掲載されていた案件です。

注意点もあります。期限までに指定の営業所へ届けることが契約内容なので、寄り道の自由度は高くありません。走行距離の目安は1日160km程度で、超過分は課金されます。先着順で、申し込むと48時間以内に受付の可否が返ってきます。燃料代の補助やフェリー代が付く案件もありますが、付かない案件もあるので条件を1件ずつ確認してください。保証金(ボンド)は通常のレンタルと同じように必要です。

キャンパーバン(18歳から・宿代が浮く)

JUCYとTravellers Autobarnは18歳から借りられます。車中泊ができるので、走行距離が長い旅では宿泊費がまるごと浮きます。留学生やワーキングホリデーの方に根強く支持されているのは、この「移動と宿がセット」という構造があるからです。

前述のとおり、免責額の水準も普通車より有利です。JUCYは何も追加しない状態でAU$3,000、Travellers AutobarnはAU$3,500で、普通車のAU$5,900〜AU$6,900よりかなり低く設定されています。JUCYは全プランでガラス・タイヤ・ルーフ・車体下部・単独横転までカバーします。

ただしTravellers Autobarnの規約では、ビーチや未舗装路の走行、水没、オーニングやルーフの損傷、砂や泥にはまった際のレッカー費用は補償の対象外です。キャンプ場までの砂利道でどこまで走ってよいか、出発前に必ず確認してください。

日本人がやりがちな5つの失敗

オーストラリアのレンタカーで留学生がやりがちな失敗4つ。デビットカードや未舗装路の注意点

これまでのポイントを、実際に起きやすい順に整理します。

⚠ 1. デビットカードだけを持ってカウンターへ行く

Budgetはデビットカードで支払う場合、レンタル見積額に加えてAU$200を追加で拘束し、返却後の解除に5〜10営業日かかると公表しています。Avisも標準乗用車でAU$200、商用車でAU$400の事前承認が必要です。到着直後で口座残高が少ない時期は、この拘束で生活費が足りなくなることがあります。

⚠ 2. 国外運転免許証だけを持って行く

国外運転免許証は単体では無効です。日本の運転免許証の原本と必ずセットで提示してください。

⚠ 3. 未舗装路に入ってしまう

「せっかく来たから」と砂利道の展望台へ向かい、飛び石でフロントガラスが割れる。これがオーストラリアで一番多いパターンです。契約上そもそも走ってはいけない道だった場合、どんなカバーに入っていても全額自己負担になります。

⚠ 4. 満タンにせずに返す

East Coast Car Rentalsの給油料金は1リットルあたりAU$4.40です。2026年9月の実勢価格が1リットル227.3セントなので、およそ2倍の単価になります。40リットル分ならAU$85前後の差です。返却前にガソリンスタンドへ寄るだけで避けられます。

⚠ 5. 空港で受け取り、別の街で返す

空港拠点には場所ごとのサービス料が乗り、乗り捨てにはワンウェイ料金がかかります。どちらも予約時に金額が提示されるので、市内拠点と比べてから決めてください。

車が必要な都市かどうか、滞在プランから一緒に考えます!

よくある質問(FAQ)

Q. 学生ビザやワーキングホリデービザでもレンタカーを借りられますか?
A. 借りられます。
レンタカー会社が見ているのはビザの種類ではなく、年齢・免許の種類・保有年数・支払い方法の4点です。学生ビザでもワーキングホリデービザでも観光ビザでも扱いは同じで、21歳以上・フルライセンスを1年以上保有・本人名義のクレジットカードという条件を満たせば問題なく借りられます。

Q. 国際運転免許証だけを見せれば借りられますか?
A. 借りられません。
国際運転免許証は単体では有効な免許として扱われず、必ず日本の運転免許証の原本と一緒に提示する必要があります。HertzもBudgetも、国際運転免許証は母国の免許に添える書類であって独立した免許ではないと明記しています。日本に免許証を置いてきてしまうと、国際運転免許証を持っていてもカウンターで断られます。

Q. 21歳未満でも借りられる会社はありますか?
A. あります。
Hertz・Avis・Budget・East Coast Car Rentalsなどの一般的なレンタカー会社は最低21歳ですが、キャンパーバンのJUCYとTravellers Autobarnは18歳から、カーシェアのGoGetも18歳から利用できます。ただしJUCYは18歳から20歳の運転者に追加料金がかかり、GoGetは独立した運転歴が1年以上あることが条件です。

Q. 免責額(excess)を下げるオプションは付けたほうがいいですか?
A. 短期のレンタルであれば付けることをおすすめします。
標準のままだとBudgetの場合で自己負担が最大AU$5,900、フルサイズSUVやバンならAU$6,900です。数日分のオプション料金と、万一のときに数十万円を請求される可能性を比べれば判断はつきやすいはずです。なおガラスとタイヤの損傷は、多くの会社で最上位のプランに入らないとカバーされません。

Q. クレジットカードがなくても借りられますか?
A. 会社によってはデビットカードでも借りられますが、条件が厳しくなります。
Budgetはデビットカードで支払う場合、レンタル見積額に加えてAU$200が追加で拘束され、返却後に解除されるまで5営業日から10営業日かかります。Avisも標準乗用車でデビットカードならAU$200の事前承認が必要です。現地で口座を作ったばかりの留学生は、この拘束額が生活費を圧迫しないか事前に確認してください。

Q. ガソリンを満タンにせずに返すとどうなりますか?
A. 会社が給油したうえで、通常より高い単価で請求されます。
East Coast Car Rentalsは給油料金を1リットルあたりAU$4.40と公表しています。2026年9月のガソリン実勢価格は全国平均で1リットルあたり227.3セントなので、およそ2倍の単価です。40リットル分なら差額はAU$85前後になります。返却前に近くのガソリンスタンドで満タンにするだけで避けられる出費です。

この記事の情報源

この記事は、2026年9月21日時点で各レンタカー会社およびオーストラリア石油協会が公表している情報にもとづいて作成しています。料金・条件・運用は変わることがあるため、実際に予約される際は必ず各社の公式ページで最新の内容をご確認ください。


まとめ

オーストラリアでレンタカーを借りられるかどうかは、年齢・免許・支払い手段の3点でほぼ決まります。大手は21歳以上で、24歳以下には1日AU$16.50前後の若年ドライバー料金がかかります。そして何より、事故時の自己負担額が標準でAU$5,900〜AU$6,900に設定されていることを知ったうえで借りるかどうかで、旅の安心感がまったく変わります。

25歳以上で短期間だけ使うなら、大手で免責額を下げるオプションを付けるのが素直な選択です。21〜24歳で頻繁に使うなら、若年ドライバー料金の上限日数がある会社を選ぶか、カーシェアに切り替えたほうが安く済みます。18〜20歳の方は、キャンパーバンかカーシェアの2択になります。片道で長距離を移動したいなら、1日AU$1の回送レンタルが圧倒的にお得です。

まずは、自分の年齢と免許の保有年数、そして本人名義のクレジットカードがあるかを確認してみてください。そのうえで「この都市で本当に車が必要か」という一段手前の問いから一緒に考えたい方は、記事の最後からいつでも無料でご相談いただけます。


アイエス留学のサポート

車が必要かどうかは、実は都市と滞在先の選び方でほとんど決まります。公共交通機関が充実している都市に住むのか、郊外のホームステイから通うのかで、レンタカーやカーシェアの必要性はまったく違ってきます。

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