オーストラリアの免税制度TRS完全ガイド 条件・アプリでのやり方・空港での流れ・おすすめ免税お土産まで
- 2024年02月09日
- 留学ガイド
オーストラリアから帰国するとき、買い物したお金の10%が戻ってくる制度があるのをご存じですか?
TRS(Tourist Refund Scheme/旅行者払戻制度)は、オーストラリアで購入した商品のGST(消費税10%)を出国時に払い戻してもらえる制度です。「旅行者向け」という名前ですが、ワーホリ・留学生はもちろん、オーストラリア国籍・永住者でも利用できます。一時帰国でも使えるので、オーストラリアを出国するほぼすべての人が対象です。
$300の買い物なら約$27、$1,000の買い物なら約$91が戻ってくる計算です。お土産や自分へのご褒美、iPhoneなどの高額品の購入前に知っておくと、かなりの節約になります。
この記事では2026年最新情報をもとに、TRSの条件・アプリでの事前申請のやり方・空港での実際の流れ・そして免税でお得に買えるおすすめお土産まで、まとめて解説します。
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TRS(旅行者払戻制度)とは
TRSは、オーストラリア政府(Australian Border Force)が運営する税金払い戻し制度です。オーストラリア国内で購入した商品にかかったGST(消費税10%)とWET(ワイン均一化税)を、出国時に払い戻してもらえます。
重要なポイントは、「旅行者」だけの制度ではないということ。オーストラリア国民・永住者・ワーホリ・留学生を問わず、オーストラリアから出国するすべての人が利用できます(航空機・船舶の乗務員を除く)。
つまり、こんな人すべてが対象です。
- ・ワーホリ・留学を終えて帰国する人
- ・一時帰国する人(また戻ってくる場合もOK)
- ・旅行で来ていた人
- ・オーストラリア人が海外旅行に行く場合
還付を受けるための条件
TRSで払い戻しを受けるには、以下の条件をすべて満たす必要があります。
| 購入金額 | 同一店舗(同一ABN)で合計$300以上(GST込み) |
| 購入時期 | 出国日から60日以内の購入レシート |
| 必要書類 | タックスインボイス(TAX INVOICE)の原本 |
| $1,000以上の場合 | インボイスにパスポートと同じ氏名の記載が必要 |
| 商品の携行 | 機内持ち込み手荷物として携行(液体・大型品は例外あり) |
| 手続きのタイミング | 飛行機は出発30分前まで(90分前到着推奨)、クルーズは60分前まで |
見落としがちな重要ポイント
① $300は「合算」でOK
1回の買い物で$300使う必要はありません。同じ店(同じABN)のレシートを複数枚合算して$300以上になれば対象です。たとえばChemist Warehouseで60日以内に3回買い物して合計$300を超えていれば、3枚のレシートをまとめて申請できます。
さらに、JB Hi-FiやChemist Warehouseのようなチェーン店は、別の店舗でも同じABNなら合算可能です。シドニー店とボンダイ店で買ったものを合わせて$300でもOKです。
② 「TAX INVOICE」の記載があるレシートが必要
普通のレシートではなく「TAX INVOICE」と記載されたものが必要です。多くの店では通常のレシートがそのままタックスインボイスの要件を満たしていますが、記載がない場合は購入時に「Can I get a tax invoice?」と伝えて発行してもらいましょう。
③ $1,000以上の買い物は氏名入りインボイスが必須
iPhoneやパソコンなど$1,000以上の商品は、インボイスにパスポートと同一の氏名またはパスポート番号が記載されている必要があります。購入時に「I’d like my name on the invoice for TRS」と伝えてください。後から追記はできない店が多いので、購入時に必ず依頼しましょう。
④ 使用済みでもOKなものがある
「未使用・未開封」と思われがちですが、実は衣類・靴・カメラ・スマホなどは使用済みでも申請可能です。対象外なのは「一部消費したもの」(開封済みの食品・化粧品・香水など)です。買ったばかりのiPhoneを使いながら帰国日にTRS申請、ということもできます。
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対象外のもの一覧
| ビール・スピリッツ・日本酒などの酒類 | ワインのみWET対象で申請可。ビールや蒸留酒は不可(免税店での購入を推奨) |
| タバコ製品 | 対象外(免税店での購入を推奨) |
| GSTがそもそもかかっていない商品 | 生鮮食品など(払い戻す税金がないため) |
| サービス | 宿泊費・レンタカー・ツアー代金など |
| 一部消費した商品 | 開封済みの食品・使いかけの化粧品など |
| 危険物 | 機内持ち込み禁止のスプレー・ガスボンベなど |
| オンライン購入で海外から発送されたもの | オーストラリアの店舗(ABN登録)での購入のみ対象 |
申請方法①:アプリ・Webで事前に申請しておく(強く推奨)
空港のTRSカウンターは、時期によっては長蛇の列になります。事前にアプリまたはWebフォームで申請情報を入力しQRコードを作成しておくと、空港での手続きが大幅にスピードアップし、専用レーンを使える空港もあります。
事前申請の手順
| ① | アプリまたはWebフォームにアクセス:iPhone用アプリはApp Storeで「Tourist Refund Scheme」を検索、Android用アプリはGoogle Playで検索。Webフォームはtrs.border.gov.au |
| ② | 渡航情報を入力(My Travel Details):パスポート発給国・パスポート番号・オーストラリア居住者か否か・出国日 |
| ③ | レシート情報を入力(My Invoices):ABN(11桁の事業者番号)・レシート番号・購入日・商品の種類・税込金額。複数のレシートがある場合はすべて追加する |
| ④ | 還付方法を選択(My Payment Details):クレジットカード・オーストラリアの銀行口座・小切手から選ぶ |
| ⑤ | QRコードが発行される:スクリーンショットで保存するか、アプリ内に保存しておく |
還付方法の選び方
| クレジットカード | 最も一般的。日本のカードもOK。約60日以内に返金 |
| オーストラリアの銀行口座 | 現地口座を残している人向け |
| 小切手 | 非推奨(換金の手間がかかる) |
帰国後に口座を閉じる予定の人はクレジットカード還付を選びましょう。本人名義のカードが必要です。
注意:QRコードを作成しただけでは申請完了ではありません。出国当日、空港のTRSカウンターでQRコード・商品・レシート原本・パスポート・搭乗券を提示して初めて申請完了です。
申請方法②:空港での手続きの流れ
機内持ち込みできる商品の場合(基本パターン)
①チェックイン・出国審査・保安検査を通過する
TRSカウンターは出国審査の後(制限エリア内)にあります。商品は機内持ち込み手荷物に入れておきます。
②TRSカウンターへ向かう
| シドニー国際空港 | 出国審査後、免税店(Heinemann Duty Free)入口の右側 |
| メルボルン空港 | T2出発エリア、税関通過後のメイン免税店内 |
| ブリスベン空港 | 国際線ターミナルLevel 3、保安検査・出国審査後 |
③必要なものを提示する
事前作成したQRコード(なければその場で手続き・時間がかかる)/商品の現物/タックスインボイス原本/パスポート/搭乗券
④審査が終われば完了
還付金は指定した方法で後日振り込まれます(クレジットカードの場合、通常数日〜60日以内)。
液体・ジェル・大型商品の場合(例外パターン)
ワイン・化粧品・香水などの液体類や、ゴルフクラブなどの大型商品は機内持ち込みできません。この場合は手順が変わります。
①チェックイン前に、ABFクライアントサービスオフィスへ
チェックインカウンターに行く前に、空港内のABF(オーストラリア国境警備隊)オフィスで商品を提示し、確認スタンプをもらいます。
| シドニー | 出発フロア(landside)、Level 1到着ホール付近 |
| ブリスベン | 国際線ターミナルLevel 1 |
②確認後、商品をスーツケースに入れてチェックイン
③出国審査後、TRSカウンターでレシートを提示して申請完了
空港での注意点
90分前にはTRSカウンターへ
規定上は「出発30分前まで」受付されますが、混雑時は間に合わないリスクがあります。出発90分前にはカウンターに到着しておくのが公式推奨です。特に学期終わりや年末年始の帰国ラッシュ時は行列覚悟で早めに動きましょう。
カウンターが閉まっていた場合
早朝・深夜便でカウンターが無人の場合、申請用紙に記入してドロップボックスに投函する方法があります。レシート原本を同封する必要があるため、コピーを取っておくと安心です。
帰国時の免税範囲に注意
TRSで払い戻しを受けた商品をオーストラリアに持ち帰る場合(一時帰国からの再入国時)、その商品は入国時の免税範囲(大人$900、18歳未満$450)にカウントされます。$900を超える場合は入国カード(Incoming Passenger Card)の質問3で申告が必要です。iPhoneなど高額品でTRSを使った人は特に注意してください。同じ便で帰国する家族は、免税枠を合算(プーリング)できます。
【活用術】TRSでお得に買うならこれ!おすすめお土産&ショップ
TRSの仕組みがわかったところで、実際に「何を買うとお得か」を紹介します。
高額品はTRSの恩恵が最大
| 商品 | 価格例 | 戻ってくる金額の目安 |
|---|---|---|
| iPhone・スマホ | $1,500 | 約$136 |
| ノートPC | $2,000 | 約$182 |
| UGGブーツ | $300 | 約$27 |
| ジュエリー・時計 | $1,000 | 約$91 |
高額な電子機器は日本より安いモデルもあり、TRSと組み合わせるとさらにお得です。$1,000以上は氏名入りインボイスが必要なことを忘れずに。
市内の免税店を活用する
シドニー市内にはSYDNEY DUTY FREE(Museum駅から徒歩3分)のような市内免税店があります。市内免税店の魅力は以下の通りです。
- その場で免税価格で購入できる(空港での払い戻し手続きの手間が減る)
- 空港の免税店より品揃えが豊富でゆっくり選べる
- お土産系の限定商品が充実している
- 買ったものをその場でスーツケースに詰められる
帰国直前にまとめ買いする場合は、市内免税店+スーパーの組み合わせが効率的です。
定番のばらまき土産
| お土産 | 購入場所 | ひとこと |
|---|---|---|
| Tim Tam | Woolworths・Coles | 定番中の定番。ただし実は日本のカルディでも買えるので、日本未発売のフレーバー(Murray River Salted Caramel等)を狙うのが通 |
| マカダミアナッツ | スーパー・免税店 | オーストラリア原産。チョコがけが人気 |
| ジャラハニー・マヌカハニー | 健康食品店・スーパー | 貴重な蜂蜜。美容・健康志向の人に喜ばれる |
| Shapes(クラッカー) | スーパー | ローカルの国民的スナック。ばらまきに最適 |
| Lucas’ Papaw Ointment | 薬局・スーパー | 万能軟膏。軽くて安くて実用的 |
| Vegemite | スーパー・免税店 | 好き嫌いが分かれるオーストラリアの国民食。ネタ土産としても鉄板 |
| Cherry Ripe(Cadbury) | スーパー・免税店 | チェリー×チョコのオーストラリア限定フレーバー。地味に根強いファンが多い |
現地在住者が選ぶ!今流行りのお土産
| お土産 | 価格目安 | ひとこと |
|---|---|---|
| 信号ボタンキーホルダー | ガチャ版$5/SYDNEY DUTY FREE版$6.50 | オーストラリアの横断歩道の「あのボタン」をミニチュア化。押すと本物そっくりの音が鳴る。シドニー市内のガチャガチャは入荷後すぐ売り切れる人気ぶりで、オーストラリアに住んだことがある人には「懐かしい!」と刺さる鉄板ネタ |
| Colesの保冷ショッピングバッグ | 数ドル | 実用性抜群+「Colesだ!」と元在住者に確実にウケる。軽くてかさばらずお土産向き |
| オーストラリア限定ハローキティ/ちいかわ | 免税店・お土産店 | コアラ・カンガルーの着ぐるみ姿の限定デザイン。キャラクター好きに |
| クオッカグッズ | お土産店 | 「世界一幸せな動物」クオッカのぬいぐるみ・キーホルダー |
| UGGブーツ | 専門店・免税店 | 本場の高品質シープスキン。$300超えならTRS対象に |
Tim Tamのちょっとした裏話:定番すぎて「またTim Tamか」と思われがちですが、実は日本のカルディや成城石井でも定番フレーバーは購入できます。せっかく現地で買うなら、日本未発売のフレーバーや限定パッケージを選ぶと差がつきます。スーパーのセール時は1袋$2台になることもあるので、セールを狙ってまとめ買いするのが現地流です。
現地発ブランドのコスメ・雑貨
オーストラリア発のブランドは品質が高く、日本未上陸・割高なものも多いため、まとめ買いする価値があります。$300以上なら同じ店でTRS対象にもなります。
| ブランド | 購入場所 | ひとこと |
|---|---|---|
| Aesop(イソップ) | 路面店・百貨店 | メルボルン発のスキンケア・フレグランスブランド。ハンドクリームやリップバームは軽くて渡しやすい |
| Frank Body | ドラッグストア・専門店 | コーヒー豆を使ったボディスクラブが人気。パッケージもかわいく女性人気が高い |
| Bondi Sands | スーパー・ドラッグストア | オーストラリア発のセルフタンニング(日焼け風メイク)コスメ。手軽な価格帯でばらまきにも◎ |
| Bonds | 専門店・百貨店 | オーストラリアの国民的下着・靴下ブランド。実用性が高く自分用にもおすすめ |
| T2 | 専門店・空港店 | メルボルン発の紅茶専門店。フレーバーの種類が豊富でおしゃれなお土産に |
よくある質問(FAQ)
Q. ワーホリ・留学生でもTRSは使えますか?
A. 使えます。
TRSは旅行者専用ではなく、オーストラリアを出国するすべての人(乗務員以外)が対象です。ワーホリ・留学を終えての帰国時はもちろん、一時帰国でも利用できます。
Q. 一時帰国で使った後、オーストラリアに戻ってきても大丈夫?
A. 大丈夫です。
ただし、TRSで払い戻しを受けた商品を持って再入国する場合、その商品は入国時の免税範囲(大人$900)にカウントされます。超える場合は入国カードでの申告が必要です。
Q. レシートをなくしてしまいました。申請できますか?
A. できません。
タックスインボイスの原本が必須です。TRSを使う予定の買い物のレシートは必ず保管しておきましょう。電子インボイスも有効ですが、印刷した紙のコピーを持参するのが確実です。
Q. 別々の日に買ったものを合算できますか?
A. できます。
同じABN(同じ店・同じチェーン)での購入であれば、60日以内の複数のレシートを合算して$300以上になればOKです。
Q. 家族や友人が買ったものを自分が申請できますか?
A. できません。
申請者本人が支払った商品のみが対象です。
Q. 還付金はいつ・どうやって受け取れますか?
A. 通常数日〜60日以内です。
クレジットカード還付の場合、通常数日〜60日以内に返金されます。現金での払い戻しはありません。日本のクレジットカードでも問題なく受け取れます。
Q. 空港で時間がなくて申請できなかった場合は?
A. 原則、後からの申請はできません。
カウンターが閉まっていた場合のみ、ドロップボックスへの投函という手段があります。時間に余裕を持って空港に向かいましょう。
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