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オーストラリアの水道水は飲める?安全性・味の違い・節水ルールを完全解説

オーストラリアの水事情を解説

オーストラリアに来てすぐ、こんな経験をした人は多いはずです。「水道水って飲んでいいの?」「なんか味が違う気がする」「ホームステイでシャワーが5分って言われた…」。

日本と同じ感覚でいると、ちょっとした場面で戸惑うのがオーストラリアの水事情。でも、事前に知っておけば怖くありません。この記事では、水道水の安全性・都市ごとの水質の違い・節水マナーまで、現地生活で実際に役立つ情報をまとめました。

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オーストラリアの水道水は飲める?

結論:飲めます!

オーストラリアの水道水は「オーストラリア飲料水ガイドライン(ADWG)」という国の基準で厳しく管理されており、全国の主要都市でこの基準をクリアしています。日本の国土交通省が発表している資料においても、オーストラリアは「水道水をそのまま飲める国」に分類されている数少ない国のひとつです。

ただし「安全に飲める」と「日本の水と同じ」はまったく別の話。成分や味に違いがあるため、最初は「なんか変な味がする…」と感じる人もいるかもしれません。次の章で、その理由を見ていきましょう。


なんで水の味が違うの?

①クロラミン(消毒方法の違い)

日本でも水道水の殺菌に塩素が使われていますが、オーストラリア(特にシドニー)では塩素に加えてアンモニアを混ぜた「クロラミン」という消毒剤が使われています。クロラミンは普通の塩素より効果が長続きするぶん、独特の風味を感じる人もいます。

ただし、感じ方には個人差があります。冷えた水道水ではほとんど臭いや味の違いを感じないことも多いので、夏場は冷蔵庫で冷やして飲むのがおすすめです。どうしても気になる場合は、浄水フィルターを使ったり、一度沸騰させたりすると軽減できます。

②フッ素添加

もうひとつ日本と違う点が、水道水へのフッ素添加です。オーストラリアでは1960年代から政府の方針として水道水にフッ素を混ぜており、シドニーは1968年から実施しています。目的は虫歯予防で、実際に虫歯の発生率が下がったというデータもあります。日本の水道水にはフッ素は添加されていないため、オーストラリアの水を飲み続けることで歯の健康維持に一定の効果が期待できるとされています。

③PFAS(永遠の化学物質)

2025年8月、UNSW(ニューサウスウェールズ大学)がシドニーの水道水に関する研究を発表し、話題になりました。シドニーの水道水サンプルから31種類のPFASが検出され、うち21種はオーストラリアの水道水でこれまで記録されていなかったものでした。

ただし、研究者自身が「濃度は低く、現時点でオーストラリアの基準はすべてクリアしている」と述べています。「シドニーの水が突然危険になった」という話ではなく、検査技術が高精度になったことで、これまで見えなかった成分が見えるようになったというのが実態です。なお、オーストラリアの飲料水ガイドラインは2025年6月にPFAS項目の基準値が見直され、より厳しくなっています。どうしても気になる方は、逆浸透膜(RO)フィルターを使うとほぼ除去できます。


オーストラリアは軟水?硬水?

オーストラリアは軟水?硬水?

「水が硬い・柔らかい」というのは、水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル濃度の違いです。WHO(世界保健機関)の基準では、硬度60mg/L未満が軟水、120mg/L以上が硬水とされています。日本はほぼ全域が軟水(10〜100mg/L程度)ですが、オーストラリアは都市によって水質が大きく異なります。

都市 硬度の範囲(mg/L) 平均 分類
メルボルン 8〜108 31 軟水〜中硬水
キャンベラ 37〜39 38 軟水
シドニー 30〜58 43 軟水
ダーウィン 39〜71 55 軟水
ブリスベン 34〜115 68 軟水〜中硬水
アデレード 87〜136 103 中硬水
パース 80〜200以上 地区で異なる 中硬水〜非常に硬水

硬水の都市に住むと何が起きる?

パース・アデレード・ブリスベンに滞在する場合、次のようなことが起きやすいです。

肌・髪への影響 シャワーのあとに肌がつっぱる、髪がごわつく、乾燥しやすくなる。敏感肌の人は特に要注意。保湿ケアを丁寧にすると改善しやすい
ケトル・蛇口の白い汚れ 「水垢(スケール)」=炭酸カルシウムの固まり。体への害はない。クエン酸や酢で定期的に掃除すると取れる
石鹸・シャンプーの泡立ち ミネラルが石鹸成分と反応するため泡立ちが悪くなる。「増やしても泡立たない」場合は水質のせいかも

ミネラルウォーターの選び方

ミネラルウォーターのボトル表記

「やっぱり水道水は気になる」という方は、スーパーでミネラルウォーターを買うのが手軽です。ただし、種類を間違えると炭酸水を買ってしまうことがよくあるので注意してください。

表示 中身
Still Water / Natural Water / Spring Water ミネラルウォーター
Sparkling Water / Carbonated Water 炭酸水
Soda Water ソーダ水(炭酸あり)
Tonic Water トニックウォーター

ボトルのデザインが似ていて紛らわしいので、必ず「Still」か「Sparkling」か確認してから選びましょう。

価格の目安:ColesやWoolworthsなどのスーパーでは、500〜600mLで$1〜3、1.5Lで約$0.80〜$2が一般的です。コンビニやカフェで買うと2〜3倍の値段になるので、スーパーでまとめ買いが断然お得。シェアハウスなら6本パックをみんなでシェアするのもよい方法です。

都市選び・滞在先のこともご相談ください!


節水ルールについて

「水を使う量に制限がある」ということも、オーストラリアで驚くことのひとつです。オーストラリアは国土の多くが乾燥地帯で、雨が少なく、慢性的な水不足を抱えています。1996〜2010年には「ミレニアム・ドロート(千年の干ばつ)」と呼ばれる大規模な干ばつが起き、この経験がオーストラリアの節水文化の原点になっています。

全国統一のルールはなく、州や自治体ごとに制限の内容が決まっています。ダムの貯水量が下がるほど制限が厳しくなる仕組みで、一般的にLevel 1〜4のステージで管理されています。

レベル 主な内容
Level 1 庭の散水は週2〜3回・指定時間帯のみ。洗車はバケツで
Level 2 散水の日数・時間がさらに限定。プールへの注水制限
Level 3 散水は週数回まで。洗車禁止または特例のみ
Level 4以上 散水全面禁止。洗車禁止。商業用途も厳しく制限

パースは「常に制限あり」が普通。西オーストラリア州では2001年から毎年、住所ごとに決められたスプリンクラー使用日程(ローテーション制)が設けられており、6〜8月の冬季は庭への散水が全面禁止になります。現在の制限状況は、Bureau of Meteorology(気象局)や各州の水道公社(Sydney Water、SEQ Waterなど)のサイトで確認できます。

シャワーは5分が目安

オーストラリア シャワーは5分が目安

ホテルやホステルに「Please keep your shower to 5 minutes(シャワーは5分以内でお願いします)」という張り紙がよく貼ってあります。ホームステイでもホストファミリーから「シャワーは短めにね」と言われることがほぼ確実にあります。

最初は「5分でどうやって洗うの!?」と思うかもしれませんが、湯船につかる習慣がないので、すぐに慣れると思います。シャワーヘッドのスタイルも日本と少し違い、天井や壁に固定されたオーバーヘッドシャワーが多く、手持ちで自由に向きを変えるのが難しいタイプが一般的です。

食器洗い文化の違い

オーストラリア 食器洗い 洗剤を流さない

これは多くの日本人が衝撃を受けるポイントです。オーストラリアの家庭では、食器を洗剤で洗ったあと水で洗い流さずにそのまま乾燥させるスタイルが珍しくありません。シンクに水を溜めてまとめて洗い、泡がついたまま乾かして終わり、という感じです。

「えっ、衛生的に大丈夫?」と思いますよね。オーストラリアで使われている食器用洗剤は少量が残っても人体への影響が少ない成分のものが多く、現地の人はあまり気にしていません。ただ日本人には慣れないと思うので、気になる方は自分の食器だけさっと流すのでOKです。ホストファミリーに合わせながら自分のペースで慣れていきましょう。


ホームステイでの注意点まとめ

ホームステイは特に水まわりのカルチャーショックが起きやすい場面です。渡航前に知っておくとトラブルを防げます。

シャワー時間を最初に確認 「How long is it okay to shower?(シャワーは何分くらいが良いですか?)」と最初に聞いておくと安心。家庭ごとにルールが違う
お湯が途中で切れることがある 複数人が続けて浴びるとお湯がなくなることも。順番を決めるか、少し時間を空けるのがおすすめ
洗濯の頻度 節水の観点から、毎日洗濯したい場合は事前に確認を。週1〜2回でまとめて洗うスタイルを求められることもある

ホームステイやシェアハウスの選び方は滞在先比較の記事で詳しく解説しています。


よくある質問(FAQ)

Q. 水道水を飲み続けても健康に影響はない?
A. ありません。
主要都市の水道水はすべて飲料水ガイドラインをクリアしています。朝一番の水は数秒流してから使うと、配管からの微量の金属溶出を減らせます。

Q. フッ素が入っているのが心配…
A. 推奨濃度内は安全とされています。
WHO・オーストラリア政府ともに推奨濃度内は安全と判断しています。どうしても気になる場合は逆浸透膜(RO)フィルターで除去できます。

Q. 味が気になる場合はどうすればいい?
A. 沸騰・浄水・冷やすの3つが手軽です。
浄水ポットはChemist WarehouseやBig Wで$30〜$60程度で買えます。

Q. 硬水で肌荒れしたらどうする?
A. シャワー後の保湿を丁寧に。
シャワーフィルターを使うと、塩素と硬水の影響を同時に軽減できます。

Q. バスタブはどこに行けばある?
A. ホテルや共用施設が現実的です。
都市部の高層マンションには共用のプールやジャグジーがある物件もあります。国内旅行でバスタブ付きのホテルに泊まるほか、近年はサウナやウェルネス施設も増えており、気軽に温浴を楽しめる場所が見つけやすくなっています。


まとめ

テーマ ポイント
水道水は飲めるか 基本的に全国どこでも飲用可能。主要都市はすべてガイドライン基準クリア
味の違いの理由 クロラミン(消毒剤)の独特な味。沸騰・浄水で改善可能
フッ素 虫歯予防のため添加。安全基準内
軟水・硬水 メルボルン・シドニーは軟水。パース・アデレードは硬水
硬水の影響 肌の乾燥・水垢・泡立ちの悪さ。保湿ケアを丁寧に
節水ルール 干ばつ時はLevel 1〜4の制限あり。パースは常時制限が基本
シャワー 5分以内が目安。バスタブはほぼない
食器洗い 洗い流さない文化あり。最初は驚くけど慣れる

最初は戸惑うことも多いオーストラリアの水事情ですが、知ってしまえば意外とシンプルです。特に節水文化はホームステイやシェアハウスでの生活に直結するので、渡航前に「こういうものだ」と心構えしておくだけで、かなりスムーズに現地生活に馴染めます。


アイエス留学のサポート

水道水や節水文化のような現地の生活ルールは、事前に知っておくだけでホームステイ・シェアハウス生活がぐっとスムーズになります。「どの都市が自分に合う?」「滞在先はどう選ぶ?」といった留学前の疑問は、ぜひアイエス留学ネットワークにご相談ください。シドニーのオフィスに常駐するスタッフが、実際の現地経験をもとにリアルな情報をお伝えします。

アイエス留学は、30年以上・30,000人以上の留学生をサポートしてきました。2025年7月からは、オーストラリア政府登録の日本人移民代理人(MARN)による日本語でのビザ相談も始めています。これまで培った経験と専門知識を活かし、失敗しない学校・コース選びから、戦略的なビザ申請まで一人ひとりに合わせたサポートをご提供します。

  • プロによる専門サポート: MARN保持者が最新のビザ情報や制度変更に迅速対応。
  • 確かなプランニング: 物価高や学費の変化を踏まえ、無理のない計画を提案。
  • オーダーメイドのアドバイス: 過去の失敗事例も踏まえ、戦略的なビザ申請をサポート。

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