オーストラリアの風邪薬はどこで買える?日本の薬の代わり一覧と持ち込み
- 2025年09月29日
- 留学ガイド
留学先で急に熱が出た、喉が痛い、長距離バスで酔ってしまった——そんなとき、日本でいつも飲んでいる薬が手元にないと心細いものです。オーストラリアでも薬局に行けば多くの薬を処方箋なしで買えますが、商品名はもちろん、配合されている成分や買い方のルールが日本とはかなり違います。
たとえば日本でおなじみのロキソプロフェン(ロキソニンSの成分)は、オーストラリアの医薬品登録(ARTG)を検索しても1件もヒットしません。反対に、日本の総合かぜ薬によく入っている成分のいくつかは、オーストラリアでは輸入に許可が要る規制物質のリストに載っています。
この記事では、風邪薬がどこで買えるか(薬局とスーパーの違い・薬の区分)、日本の常備薬→オーストラリアの代わりの薬の早見表(26商品の成分・区分・価格つき)、そして日本から持ってくる常備薬と持ち込み・郵送のルールを、オーストラリア政府の一次情報をもとにまとめました。
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オーストラリアの風邪薬はどこで買える?薬局とスーパーの違い

結論からいうと、風邪薬を買うなら薬局(Pharmacy/Chemist)が基本です。オーストラリアでは薬が「区分(Schedule)」ごとに売れる場所が法律で決まっていて、スーパーで買えるのは区分のない一部の薬に限られます。日本のドラッグストアのように「どこでも同じ薬が並んでいる」わけではない点を押さえておきましょう。
薬局チェーンとスーパーでできること
街なかでよく見かける薬局チェーンは、Chemist Warehouse(ケミスト・ウェアハウス)、Priceline Pharmacy(プライスライン)、TerryWhite Chemmart(テリーホワイト・ケムマート)などです。店内は、商品が並ぶ棚のエリアと、奥の「Prescriptions」と書かれた薬剤師のカウンターに分かれています。
一方、Coles(コールス)やWoolworths(ウールワース)などのスーパーで売れるのは、区分のない(Unscheduled)薬だけです。代表的なのが小箱の痛み止めで、パラセタモール(Panadolの成分)は2025年2月1日から、スーパーなどで売れる箱が20錠から16錠までに減らされました。TGA(オーストラリア保健省薬品・医療品行政局)によると、国内では毎年約225人がパラセタモールによる肝障害で入院し、約50人が過量服薬で亡くなっていることが理由です。
| 項目 | 薬局(Chemist Warehouseなど) | スーパー(Coles・Woolworthsなど) |
|---|---|---|
| 買える薬 | 区分なし・Schedule 2・Schedule 3・処方薬 | 区分のない薬のみ |
| パラセタモール | 50錠までは棚、51〜100錠は薬剤師対応 | 1箱16錠まで |
| 総合かぜ薬・花粉症薬 | ほぼすべて揃う | 区分のない商品に限られる |
| 相談 | 薬剤師に無料で相談できる | 薬剤師はいない |
| 向いている場面 | 症状に合う薬を選びたいとき | 買い物ついでに少量の痛み止めを買うとき |
| ※パラセタモールの販売数量はTGAの2025年2月1日の改定にもとづきます。薬局の棚に並ぶ50錠以下の箱もブリスター包装が必須になりました。 | ||
日用品をまとめて安く買いたいときは、【2026年最新】オーストラリアの100均・激安店7選|留学生の買い物術もあわせて参考にしてください。
棚から取れる薬・薬剤師に声をかける薬・処方箋が要る薬
オーストラリアの薬は、国の基準(Poisons Standard)で区分が決められています。留学生が知っておきたいのは次の4つです。区分によって「自分で棚から取ってレジへ行けるか」「薬剤師と話す必要があるか」が変わります。
| 区分 | 買い方 | 例(Chemist Warehouseの表示区分) |
|---|---|---|
| 区分なし(Unscheduled) | スーパーや薬局の棚から自由に買える | Panadol 16錠、Nurofen 200mg 24錠、Mylanta、Dulcolax、Telfast 180mg |
| Schedule 2(Pharmacy Medicine) | 薬局の棚から取れる。薬剤師や店員に相談できる環境で販売 | Panadol 48錠、Codral PE Day & Night、Claratyne、Imodium Zapid、Travacalm |
| Schedule 3(Pharmacist Only Medicine) | カウンターの奥にあり、薬剤師と話してから購入 | Panadol 100錠、Nurofen Cold and Flu(プソイドエフェドリン入り)、Kenalog in Orabase |
| Schedule 4(Prescription Only Medicine) | 医師などの処方箋が必要 | コデインを含む薬、トラマドール、多くのベンゾジアゼピン系の薬 |
| ※区分の定義はhealthdirect(オーストラリア政府の保健情報サイト)、例は2026年9月14日時点のChemist Warehouseの商品ページの表示にもとづきます。同じ成分でも箱の大きさや配合で区分が変わります。 | ||
📌 区分の見分け方
① パッケージに「PHARMACY MEDICINE」「PHARMACIST ONLY MEDICINE」「PRESCRIPTION ONLY MEDICINE」などの表示があります。
② Schedule 3の薬はカウンターの奥に置かれています。商品名か症状を薬剤師に伝えると、他に飲んでいる薬などを確認したうえで出してくれます。
③ プソイドエフェドリン入りの薬は、写真付きの身分証明書(留学生はパスポートなど)の提示を求められ、1回に買える数も制限されます。
病院で処方された薬の受け取り方
GPを受診して薬が必要と判断されると、処方箋(紙、または携帯電話に届く電子処方箋のeScript)が出されます。これを薬局の「Prescriptions」カウンターに渡すと、その場か少し待って薬を受け取れます。処方箋の中には、同じ薬を決められた回数だけ受け取れるリピート(Repeat)付きのものもあります。
GPの予約方法や留学生保険(OSHC)での支払いについては、【2026年最新】オーストラリアのGP受診ガイド|保険・料金・日本語病院で詳しく解説しています。
日本の薬→オーストラリアの代わりの薬 早見表
ここからが本題です。日本でよく使われる常備薬について、オーストラリアの薬局で見つけやすい「代わりの薬」を症状別に並べました。オーストラリア側の商品はすべて、2026年9月14日にChemist Warehouseの商品ページで販売・成分・区分・価格を確認したものです。
表の見方として、「同じ成分」でも1回量や配合が違うことがあります。必ずパッケージの用法・用量を守り、持病がある方、妊娠中の方、他の薬を飲んでいる方は、購入前に薬剤師へ相談してください。価格は店舗やセール時期で変わります。
風邪・熱・痛み・花粉症
| 症状 | 日本の代表例(主な成分) | オーストラリアの代わり(主な成分) | 区分・価格の目安 |
|---|---|---|---|
| 総合かぜ薬 | パブロンゴールドA(アセトアミノフェン、ジヒドロコデイン、dl-メチルエフェドリン、クロルフェニラミンなど) | Codral PE Day & Night 24錠(昼用:パラセタモール+フェニレフリン/夜用:クロルフェナミンを追加) | Schedule 2/AU$12.99 |
| 鼻づまりが強い風邪 | プソイドエフェドリン配合の風邪薬・鼻炎薬 | Nurofen Cold and Flu 24錠(イブプロフェン200mg+プソイドエフェドリン30mg) | Schedule 3/AU$21.99 |
| 解熱鎮痛(アセトアミノフェン) | タイレノールA(アセトアミノフェン) | Panadol 16錠(パラセタモール500mg)/48錠 | 16錠は区分なし・AU$3.99/48錠はSchedule 2・AU$9.49 |
| 解熱鎮痛(イブプロフェン) | イブA錠(イブプロフェン、アリルイソプロピルアセチル尿素、無水カフェイン) | Nurofen 200mg 24錠(イブプロフェン200mg) | 区分なし/AU$7.49 |
| 解熱鎮痛(ロキソプロフェン) | ロキソニンS(ロキソプロフェン) | 同じ成分の薬はなし。Nurofen(イブプロフェン)かPanadol(パラセタモール)で代用 | 上の2行を参照 |
| 喉の痛み | ペラックT錠(トラネキサム酸など) | Difflam Plus Anaesthetic トローチ16個(ベンジダミン3mg+ジクロロベンジルアルコール) | 区分なし/AU$7.99 |
| 痰がからむ咳 | ストナ去たんカプセル(L-カルボシステイン、ブロムヘキシン) | Bisolvon Chesty Forte 50錠(ブロムヘキシン8mg) | Schedule 2/AU$11.99 |
| 花粉症(飲み薬) | アレグラFX(フェキソフェナジン60mg)/クラリチンEX(ロラタジン) | Telfast 180mg 10錠(フェキソフェナジン)/Claratyne 30錠(ロラタジン10mg) | Telfastは区分なし・AU$11.99/ClaratyneはSchedule 2・AU$25.99 |
| 花粉症(点鼻薬) | ステロイド配合の点鼻薬 | Beconase Hayfever Nasal Spray 200回分(ベクロメタゾン) | Schedule 2/AU$10.99 |
| ※オーストラリア側の価格・区分は2026年9月14日時点のChemist Warehouseオンライン価格。日本側は代表的な商品の例で、同シリーズでも成分が異なる場合があります。 | |||
日本の総合かぜ薬は「熱・鼻・咳」を1包でまとめて抑える処方が主流ですが、オーストラリアでは症状ごとに薬を組み合わせるのが一般的です。熱と喉の痛みならPanadol+Difflam、痰がからむ咳ならBisolvonを足す、というイメージです。組み合わせるときは、パラセタモールやイブプロフェンが重複しないよう、成分表示(Active Ingredients)を必ず確認しましょう。
南半球のオーストラリアでは、花粉症に悩まされる時期が日本とずれます。どの時期にどんな花粉が飛ぶのか、日本と原因がどう違うのかはオーストラリアの花粉症事情 日本にはないアレが原因?で解説しています。
留学生目線のひとこと:Codral PE Day & Nightは昼用と夜用の錠剤が1箱に入っていて、夜用だけ眠くなりやすい成分(クロルフェナミン)が入っています。授業やアルバイトの前は昼用を選びましょう。
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胃腸・便秘・酔い止め
| 症状 | 日本の代表例(主な成分) | オーストラリアの代わり(主な成分) | 区分・価格の目安 |
|---|---|---|---|
| 胃痛・胃もたれ | 太田胃散(制酸剤+生薬) | Mylanta 2Go Double Strength 24錠(水酸化マグネシウム400mg+水酸化アルミニウム400mg+シメチコン40mg) | 区分なし/AU$8.99 |
| 胸やけ | ガスター10(ファモチジン10mg) | Nexium 24hr 14錠(エソメプラゾール20mg)/Gaviscon Dual Action 48錠(アルギン酸ナトリウム+炭酸水素ナトリウムなど) | NexiumはSchedule 2・AU$15.99/Gavisconは区分なし・AU$18.79 |
| 下痢 | ストッパ下痢止めEX(ロペラミドなど) | Imodium Zapid 12錠(ロペラミド2mg、水なしで溶ける) | Schedule 2/AU$19.99 |
| 下痢・発熱時の水分補給 | OS-1などの経口補水液 | Hydralyte Electrolyte Powder 10包(ブドウ糖+ナトリウム+カリウムなど) | 区分なし/AU$12.59 |
| 便秘 | コーラック(ビサコジル) | Dulcolax 20錠(ビサコジル5mg)/Coloxyl & Senna 30錠(ドクサート+センナ) | どちらも区分なし/AU$4.79・AU$5.99 |
| 整腸 | 新ビオフェルミンS(乳酸菌・ビフィズス菌) | Inner Health Plus 30カプセル(乳酸菌・ビフィズス菌250億個/1カプセル) | 区分なし/AU$21.97(要冷蔵) |
| 乗り物酔い | トラベルミン(ジフェンヒドラミンサリチル酸塩+ジプロフィリン) | Travacalm Original 10錠(ヒヨスチン200μg+ジメンヒドリナート50mg+カフェイン20mg)/Travacalm HO 10錠(ヒヨスチン300μg) | Schedule 2/AU$7.99・AU$7.19 |
| ※Nexium 24hrは胸やけ用のプロトンポンプ阻害薬で、ガスター10(H2ブロッカー)とは薬のタイプが違います。 | |||
胃腸薬は日本との違いがとくに大きいジャンルです。今回Chemist Warehouseで確認した範囲では、日本の「生薬入りの胃腸薬」にあたる商品は見当たらず、代わりになるのは制酸剤(Mylanta)や、胃酸の逆流を防ぐGavisconでした。胃薬にこだわりがある方は、日本から持ってくるのも一つの方法です。
整腸剤のInner Health Plusは「Fridge Line(冷蔵品)」で、店内の冷蔵ケースに置かれています。シェアハウスの冷蔵庫で保管できるか、事前に確認しておきましょう。
留学生目線のひとこと:フェリーや長距離のツアーバスに乗る日はTravacalmが心強い味方です。飲むタイミングと注意書き(眠気など)はパッケージで必ず確認し、車を運転する予定がある日は薬剤師に相談してから選びましょう。
目・口・皮膚・けが
| 症状 | 日本の代表例(主な成分) | オーストラリアの代わり(主な成分) | 区分・価格の目安 |
|---|---|---|---|
| 目のかゆみ・充血 | ロートアルガードなどのアレルギー用目薬 | Visine Allergy Eye Drops 15mL | Schedule 2/AU$12.99 |
| 目の乾き | 人工涙液タイプの目薬 | Systane Lubricating Eye Drops 15ml | 区分なし/AU$5.99 |
| 肩こり・筋肉痛・ねんざ | ボルタレンEXテープ(ジクロフェナク) | Voltaren Pain Relief Gel 50g(ジクロフェナク) | 区分なし/AU$14.99 |
| 口内炎 | 口内炎パッチ大正A(トリアムシノロンアセトニド) | Kenalog in Orabase 5g(トリアムシノロン)/Bonjela Mouth Ulcer Gel 15g(コリンサリチル酸塩など) | KenalogはSchedule 3・AU$14.99/BonjelaはSchedule 2・AU$11.99 |
| 虫刺され | ムヒS(ジフェンヒドラミン、l-メントールなど) | Stingose Spray 100mL(硫酸アルミニウム20%) | 区分なし/AU$17.99 |
| 切り傷・靴ずれ | バンドエイド | Band-Aid Plastic Strips 50枚 | AU$4.49 |
| ※Stingoseは日本のかゆみ止めとはタイプが違い、有効成分の硫酸アルミニウムが虫の毒を不活性化して、痛み・かゆみ・腫れを和らげる商品です。 | |||
早見表では塗るジェル(Voltaren)を代わりに挙げましたが、日本の貼る湿布とは使い心地が違います。肩こりや腰痛で湿布を毎日使う方は、使い慣れたものを日本から持ってくると安心です。
ここまでの早見表で紹介したオーストラリアの商品は、合計26品です。「同じ症状に効く薬が日本と違う名前で並んでいる」と分かっていれば、現地の薬局で慌てずに済みます。
日本の成分がない・規制が違う薬に注意

早見表を作る過程で、日本の常備薬には「オーストラリアに同じ成分がない」「オーストラリアでは規制が厳しい」ものがいくつもあると分かりました。TGAの医薬品登録(ARTG)検索と、オーストラリア政府の薬物管理局(Office of Drug Control、ODC)の規制物質リストで確認した内容をまとめます。
| 成分 | 日本での主な配合例 | オーストラリアでの扱い(2026年9月14日確認) |
|---|---|---|
| ロキソプロフェン | ロキソニンS | ARTG検索で該当0件。販売されていない |
| アリルイソプロピルアセチル尿素 | イブA錠、ロキソニンSプレミアム | ARTG検索で該当0件 |
| L-カルボシステイン | ストナ去たんカプセル | ARTG検索で該当0件 |
| dl-メチルエフェドリン | パブロンゴールドAなどの総合かぜ薬 | ARTG検索で該当0件 |
| コデイン | 一部の咳止め・かぜ薬 | 2018年2月1日から処方薬(Schedule 4)。ODCの規制物質(Narcotic) |
| ジヒドロコデイン | パブロンゴールドAなどの総合かぜ薬 | ODCの規制物質(Narcotic)。ARTGの登録は内服液1件のみ |
| プソイドエフェドリン | 一部の鼻炎薬・かぜ薬 | Schedule 3(薬剤師対応)。ODCの規制物質(Precursor) |
| 麻黄(エフェドラ) | 葛根湯などの漢方薬 | ODCの規制物質(Ephedrineの関連物質・Precursor) |
ロキソプロフェンは売られていない
日本で「痛み止めといえばロキソニン」という方は多いですが、オーストラリアではロキソプロフェンを含む薬は登録されていません。現地で買える解熱鎮痛薬は、イブプロフェン(Nurofen)かパラセタモール(Panadol)が中心です。イブA錠やロキソニンSプレミアムに入っている鎮静成分のアリルイソプロピルアセチル尿素も、ARTGには見当たりませんでした。
⚠ 「痛み止めは現地で買えばいい」の落とし穴
① ロキソニンが体に合っている方は、現地で同じ薬を買えません。生理痛や頭痛で常用している方は、日本から元の箱のまま持ってきましょう。
② イブプロフェンに切り替える場合、NurofenとイブA錠では1錠の量や配合が違います。パッケージの用量を守り、胃が弱い方や持病がある方は薬剤師に相談してから飲んでください。
③ パラセタモールは多くのかぜ薬にも入っています。Panadolとかぜ薬を同時に飲むと量が重なるので、成分表示を確認しましょう。
コデイン類は処方薬・規制物質
オーストラリアでは2018年2月1日に、コデインを含む薬がすべて処方薬(Schedule 4)に変わり、薬局で気軽に買えなくなりました。ODCは入国者向けページで、コデインを含む薬は強さに関係なく処方箋か医師の手紙が必要と明記しています。
日本の総合かぜ薬によく入っているジヒドロコデインも、ODCの規制物質リストに麻薬(Narcotic)として載っています。日本では薬局で普通に買える薬でも、オーストラリアでは扱いがまったく違うことを覚えておきましょう。
プソイドエフェドリンは薬剤師対応
鼻づまりに効くプソイドエフェドリンは、オーストラリアでは覚醒剤の原料になり得る成分(Precursor)として管理されています。薬局ではSchedule 3の扱いで、薬剤師が写真付きの身分証明書を確認し、販売記録システム(Project STOP)で購入履歴をチェックします。Chemist WarehouseのNurofen Cold and Flu(プソイドエフェドリン入り)も、購入上限は1点でした。
身分証明書を出すのに抵抗がある場合は、棚にある「PE」と書かれた商品を選びましょう。PEはフェニレフリンという別の鼻づまり成分の略で、Codral PE Day & NightやSudafed PEはこちらのタイプです。
同じ成分でも1錠の量が違う
成分が同じでも、国によって1錠の量や飲み方が違うことがあります。たとえば花粉症薬のフェキソフェナジンは、日本のアレグラFXが1錠60mgを1日2回なのに対し、オーストラリアのTelfastは1錠180mgです。日本の感覚で「1回2錠」などと飲まないよう、必ず現地のパッケージの用法を確認してください。
日本から持ってくる常備薬と持ち込みルール
早見表のとおり、風邪・胃腸・けがの基本的な薬はオーストラリアでもほとんど手に入ります。そのうえで「現地にない成分」「体に合うかどうか」「到着直後に体調を崩したとき」を基準に、日本から持ってくる薬を選ぶのがおすすめです。
持ってくると安心な薬・現地で買えばいい薬
| 判断 | 薬の例と理由 |
|---|---|
| 日本から持ってくると安心 | |
| 持病の処方薬 | 最優先。3か月分までを、処方箋か英文の医師の手紙と一緒に持ってくる |
| 飲み慣れた痛み止め | とくにロキソニン派の方。現地に同じ成分がない |
| 日本独自の胃腸薬 | 生薬入りの胃腸薬や正露丸など、現地で近い商品を探しにくいもの |
| 貼る湿布 | 早見表の代わりは塗るジェル。貼り心地にこだわる方は持参を |
| 到着直後用の総合かぜ薬 | 持ってくるなら数日分を元の箱のまま。コデイン類を含まない商品を選ぶと安心 |
| 現地で買えばいい | |
| 解熱鎮痛(イブプロフェン・パラセタモール) | Nurofen・Panadolが薬局で手ごろな価格で買える(Panadolの小箱はスーパーでも販売可能な区分) |
| 花粉症薬・酔い止め・下痢止め | Telfast、Claratyne、Travacalm、Imodiumなどが揃う |
| 絆創膏・経口補水・人工涙液 | Band-Aid、Hydralyte、Systaneで十分代わりになる |
薬以外も含めた出発前の準備は、【永久保存版】オーストラリア留学・ワーキングホリデーに必要な持ち物リストでチェックできます。
入国時の持ち込みルール

オーストラリアには「旅行者の特例(traveller’s exemption)」があり、本人または同行する家族が使う分であれば、特別な許可なしで薬を持ち込めます。TGAとODCが公表している条件は次のとおりです(2026年9月14日確認)。
| 対象 | 本人、または一緒に入国する家族が使う薬。他人に渡す・売るのは違法 |
| 数量 | 3か月分まで |
| 包装 | 元の包装のまま。処方薬は薬局のラベルも残す |
| 書類 | 処方薬は処方箋、または薬の名前と用量が書かれた医師の手紙。コデインを含む薬は強さに関係なく必須 |
| 申告 | 入国カード(Incoming Passenger Card)の質問1「medicines(薬)」に「Yes」と答え、入国審査で見せられるようにしておく。漢方は質問7「traditional medicines or herbs」にも該当 |
| 持ち込めない薬 | ミフェプリストンなどの中絶薬、ヨヒンビン、メタミゾール(ジピロン)などのアミノフェナゾン類、アミグダリン |
| 足りなくなったら | 現地のGPなどで処方箋をもらい、オーストラリアの薬局で購入する |
| ※入国カードは英語で記入します。一部のQantas便では、紙の入国カードの代わりにアプリで申告するAustralia Travel Declarationの試行も行われています。 | |
市販薬・処方薬とも「申告すれば持ち込める」という考え方は、食品やお土産を含めた【2026年最新】オーストラリアの持ち込み禁止品一覧|日本食・お土産の検疫ルールと同じです。この記事では、そのうち薬について、公式の上限が「3か月分」であることと、処方薬の書類をより具体的に補足しています。
📝 出発前の薬チェックリスト
① 薬は元の箱・シートのまま。ピルケースに移し替えない
② 処方薬は3か月分以内にし、処方箋か英文の医師の手紙(薬の名前・用量を記載)を用意
③ 市販のかぜ薬は成分表示を確認し、コデイン類・プソイドエフェドリン・麻黄が入っていないかチェック
④ 機内持ち込みの手荷物に入れておくと、到着後すぐに見せられて安心
⑤ 入国カードの「medicines」は迷わず「Yes」。申告したうえで、係官の質問や指示に従いましょう
日本から郵送してもらう場合のルール
留学が3か月を超える場合や、薬が足りなくなった場合は、TGAの個人輸入制度(Personal Importation Scheme)で日本から郵送してもらう方法があります。この制度の条件は2026年9月8日に更新されたばかりです。
| 対象 | 本人か近い家族(親・子・兄弟姉妹・配偶者など)が使う分のみ |
| 数量 | 1回の輸入で3か月分まで。12か月間の合計で15か月分まで |
| 処方薬にあたる薬 | オーストラリアで処方薬にあたる薬は、輸入の時点でオーストラリアの医師が出した処方箋(written authority)が必要。日本の処方箋や電子処方箋(eScript)は使えない |
| 包装 | 元の包装のまま、中身が特定できる状態 |
| 送れないもの | 規制物質(controlled substance)を含むもの、ベイプ製品、偽造薬 |
| ※処方箋のコピーを荷物に同梱するようTGAが案内しています。条件を満たさない荷物は没収され、補償はありません。 | |
⚠ 「葛根湯を送って」は要注意
① ODCの規制物質リストでは、コデイン、ジヒドロコデイン、プソイドエフェドリン、エフェドリン(麻黄=エフェドラを含む)が輸入許可の必要な物質になっています。
② TGAは個人輸入制度のページで、エフェドラ(麻黄)とエフェドリンを許可なしでは輸入できない物質として名指ししています。葛根湯エキス錠などの麻黄を含む漢方は、家族に送ってもらうのは避けましょう。
③ 日本の総合かぜ薬も、ジヒドロコデインなどを含む商品が多いため郵送には向きません。風邪薬は現地の薬局で買うのが確実です。
持病や常備薬がある方の留学準備も、個別にご相談いただけます!
薬剤師への伝え方と受診の目安
オーストラリアの薬剤師は、症状を聞いて薬を選んだり、「これはGPに行ったほうがいい」とアドバイスしたりしてくれる身近な相談相手です。相談は無料なので、区分に関係なく迷ったら声をかけましょう。英語に自信がないときは、症状と日本の薬の成分名(アルファベット表記)をスマホにメモして見せると伝わりやすくなります。
| 伝えたいこと | 英語フレーズの例 |
|---|---|
| 風邪をひいて喉が痛い | I have a cold and a sore throat. |
| 熱があって頭が痛い | I have a fever and a headache. |
| 鼻づまりがひどい | I have a blocked nose. |
| 痰がからむ咳が出る/乾いた咳が出る | I have a chesty cough. / I have a dry cough. |
| 眠くならない薬がほしい | Do you have something non-drowsy? |
| 日本でこの成分の薬を飲んでいる | In Japan, I take a medicine with this ingredient. |
| 他に飲んでいる薬がある/アレルギーがある | I’m taking other medicine. / I’m allergic to … |
薬について電話で相談したいときは、薬剤師につながる1300 MEDICINE(1300 633 424)や、看護師が24時間対応するhealthdirectの電話相談(1800 022 222)があります。英語での会話が不安な方は、政府の無料通訳サービスを使う方法もあります。詳しくは【2026年最新】オーストラリアの電話通訳TIS|131 450の使い方をご覧ください。
⚠ 市販薬で様子を見ずにGPへ行きたいとき
① 市販薬を数日使っても熱や咳が良くならない、またはだんだん悪化しているとき
② 強い喉の痛みで飲み込めない、耳の痛みや発疹など、いつもの風邪と違う症状があるとき
③ 持病がある、妊娠中、または処方薬を飲んでいて、市販薬との飲み合わせが心配なとき
④ 息苦しさ、胸の痛み、意識がもうろうとするなど命に関わりそうなときは、迷わず000(救急)に電話してください
よくある質問(FAQ)
Q. ロキソニンはオーストラリアで買えますか?
A. 買えません。
ロキソニンSの有効成分ロキソプロフェンは、オーストラリアの医薬品登録(ARTG)を検索しても該当が0件で、同じ成分の薬は販売されていません。現地で痛み止めを買うなら、イブプロフェン(Nurofen)かパラセタモール(Panadol)が代わりになります。飲み慣れたロキソニンを使いたい方は、日本から元の箱のまま持ってきてください。
Q. オーストラリアのスーパーで風邪薬は買えますか?
A. 区分のない(Unscheduled)薬に限り買えます。
ColesやWoolworthsなどのスーパーで売れるのは、少量のパラセタモールなど区分のない薬だけで、パラセタモールは2025年2月1日から1箱16錠までに制限されています。鼻づまり薬入りの総合かぜ薬や花粉症薬の多くはSchedule 2以上なので、Chemist Warehouseなどの薬局で買いましょう。
Q. 日本の市販の風邪薬は持ち込めますか?
A. 本人が使う分であれば持ち込めますが、入国カードで申告してください。
ただし、日本の総合かぜ薬によく入っているジヒドロコデインやプソイドエフェドリン、葛根湯などの麻黄は、オーストラリアでは規制物質のリストに載っています。持ってくるなら元の箱のまま少量にとどめ、コデインを含む薬は処方箋か医師の手紙を用意してください。心配な方は、現地の薬局でCodral PEなどを買うのが確実です。
Q. 日本から家族に薬を送ってもらえますか?
A. 条件つきで可能です。
TGAの個人輸入制度(Personal Importation Scheme)では、1回3か月分・12か月で15か月分までなら郵送で受け取れます。ただし、オーストラリアで処方薬にあたる薬はオーストラリアの処方箋が必要で、コデイン類・プソイドエフェドリン・麻黄などの規制物質を含む薬は送れません。制度は2026年9月8日に更新されているため、送る前にTGAのページを確認してください。
Q. 処方薬は何か月分まで持ち込めますか?
A. 3か月分までです。
旅行者の特例(traveller’s exemption)で、本人または同行する家族が使う分として3か月分まで持ち込めます。処方箋か、薬の名前と用量が書かれた医師の手紙を持ち、元の包装のまま入国時に申告してください。3か月を超える滞在では、現地のGPで処方箋をもらうか、個人輸入制度を利用します。
Q. 薬局で英語がうまく話せないときはどうすればいいですか?
A. スマホに症状と日本の薬の成分名を書いて見せるのがおすすめです。
成分名はアルファベットで書くと、薬剤師がオーストラリアの同じ成分の薬を探してくれます。電話なら政府の無料通訳サービスTISも使えます。この記事の英語フレーズ表も活用してください。
この記事の情報源
この記事は、2026年9月14日時点でオーストラリア政府機関などが公表している情報と、Chemist Warehouseのオンラインストアの商品ページにもとづいて作成しています。制度・区分・価格は変わることがあるため、実際に薬を持ち込む・送る・買う際は必ず公式ページで最新の内容をご確認ください。
- Office of Drug Control(ODC)|Travelling to or from Australia with medicines and medical devices(3か月分・処方箋または医師の手紙・コデインの特記・持ち込み禁止物質。2026年4月28日更新)
- TGA|Entering Australia(旅行者の特例の条件、元の包装、漢方薬の扱い)
- TGA|Personal Importation Scheme(郵送の数量・オーストラリアの処方箋・規制物質・エフェドラ。2026年9月8日更新)
- TGA|TGA makes final decision to reduce paracetamol pack sizes(2025年2月1日からのパラセタモールの販売数量)
- TGA|Current list of up-scheduled codeine containing products(2018年2月1日のコデインの処方薬化)
- TGA|Australian regulation of over-the-counter medicines(市販薬の区分)
- TGA|Australian Register of Therapeutic Goods(ARTG)検索(ロキソプロフェン、アリルイソプロピルアセチル尿素、L-カルボシステイン、dl-メチルエフェドリン、ジヒドロコデインの登録状況)
- Office of Drug Control(ODC)|Codeine・Dihydrocodeine・Pseudoephedrine・Ephedrine(規制物質リストの個別ページ)
- healthdirect|Scheduling of medicines and poisons(Schedule 2〜4と区分なしの定義、電話相談の番号)
- Australian Border Force|Incoming Passenger Card (IPC)・IPCサンプル(英語)(入国カードの薬・漢方の質問、Australia Travel Declarationの試行)
- The Pharmacy Guild of Australia|Project STOP(プソイドエフェドリン販売時の身分証明書確認)
- Chemist Warehouse|Codral PE Day & Night・Nurofen Cold and Flu・Panadol 16錠・Nurofen 200mg・Claratyne・Telfast・Travacalm Original・Imodium Zapid ほか早見表の各商品ページ(成分・区分・価格。2026年9月14日確認)
- 大正製薬|パブロンゴールドA〈微粒〉、第一三共ヘルスケア|ロキソニンS、久光製薬|アレグラFX、クラシエ|葛根湯エキス錠クラシエ(日本の商品の成分)
まとめ
オーストラリアで風邪薬を買うなら、Chemist Warehouseなどの薬局が基本です。スーパーで買えるのは区分のない一部の薬だけで、パラセタモールは16錠の小箱まで。日本の常備薬の多くには現地で代わりになる薬がありますが、ロキソプロフェンのように同じ成分がないものや、コデイン類・プソイドエフェドリン・麻黄のように規制が厳しい成分もあります。
持病のある方は処方薬3か月分と処方箋・医師の手紙を、ロキソニン派の方や日本の胃腸薬が手放せない方は飲み慣れた薬を、元の箱のまま持ってきてください。風邪薬や花粉症薬、酔い止めは、この記事の早見表を見ながら現地で買えば十分です。
出発前にやることは「持ってくる薬を決める」「成分表示を確認する」「入国カードで申告する」の3つだけです。体調面の不安も含めて留学準備を進めたい方は、お気軽にアイエス留学へご相談ください。
アイエス留学のサポート
留学生活を楽しむには、体調を崩したときに慌てない準備が欠かせません。アイエス留学では、学校選びやビザだけでなく、現地での医療・薬・保険の使い方まで含めて、出発前から到着後までの不安を一緒に解消していきます。
アイエス留学は、30年以上・30,000人以上の留学生をサポートしてきました。2025年7月からは、オーストラリア政府登録の日本人移民代理人(MARN)による日本語でのビザ相談も始めています。これまで培った経験と専門知識を活かし、失敗しない学校・コース選びから、戦略的なビザ申請まで一人ひとりに合わせたサポートをご提供します。
- プロによる専門サポート: 留学生保険(OSHC)の選び方や、現地でGP・薬局を利用する流れを、実際の留学生の事例をもとにご案内します。
- 確かなプランニング: 持病や常備薬がある方も、渡航時期・滞在期間・保険をふまえて無理のない留学プランを組み立てます。
- オーダーメイドのアドバイス: 花粉症の時期や滞在都市の気候など、体調面で気になる点に合わせた準備の仕方をアドバイスします。

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