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2026年最新】オーストラリアのeSIM|通信5社比較と設定・対処法

シドニーのハーバー沿いでスマホを手に笑顔で歩く日本人留学生。オーストラリアのeSIMを設定して到着した場面

「オーストラリアに着いたらすぐスマホを使いたいけれど、eSIMの設定が自分にできるか不安」「QRコードを読み込んだのにつながらない」——留学やワーキングホリデーの準備で、いちばん相談が多いのが携帯電話の話です。

eSIMはSIMカードを差し替えずに、スマホへ回線の情報をダウンロードして使う仕組みです。便利な反面、日本のスマホのSIMロック、現地の本人確認(ID verification)、主回線・副回線の切り替えなど、つまずくポイントがいくつもあります。しかも会社によって「日本にいるうちに開通できるか」がまったく違います。

この記事では、Telstra(テルストラ)・Optus(オプタス)・Vodafone(ボーダフォン)・amaysim(アメイシム)・ニッテルコミュニケーションズの5社を、各社の公式ページで確認できた事実だけで比較します。そのうえで、出発前に日本でやること、iPhone・Androidの設定手順、うまくいかないときの対処法まで、画面の流れどおりに解説します。

読み終えたときに「これなら自分でもできる」「困ったらここを見ればいい」と思っていただける内容にしました。それでも不安な方は、記事の最後からいつでも無料相談を受け付けています。

📌 先に結論(2026年10月1日時点)

① 日本にいるうちに豪州の電話番号を取得し、eSIMを入れておけるのは、5社のうちニッテルコミュニケーションズだけでした(公式に明記)。

② Optusは公式ページで、外国パスポートの本人確認は「豪州の入国審査を通過してから有効」と明記しています。大手で番号を持つなら、到着後の開通が前提です。

③ どの会社でも、SIMロックの解除とeSIM対応の確認は日本で済ませておく必要があります。

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eSIMとは?まず知っておきたい用語

eSIM(イーシム)は、スマホ本体に最初から組み込まれている「書き換えできるSIM」です。従来のSIMカード(物理SIM)のように小さなカードを差し込む必要がなく、通信会社から届くQRコードなどを読み込むと、回線の情報がスマホにダウンロードされます。

設定の画面や各社の案内には、聞きなれない言葉がたくさん出てきます。この記事で使う用語を先にまとめておきます。

用語 意味
物理SIM スマホに差し込むカード型のSIM。日本の回線がこれの方も多いです
EID eSIMを搭載したスマホに付いている32桁の番号。表示されればeSIM対応機種です
SIMロック 特定の会社のSIMでしか使えないようにする制限。かかっていると海外のeSIMは使えません
QRコード eSIMの情報が入ったコード。カメラで読み取ってダウンロードします。多くの場合1回しか使えません
アクティベーションコード QRコードの中身を文字にしたもの。QRが読めないときに手入力で使います(SM-DP+アドレスとセットのことが多いです)
開通(アクティベート) 回線が使える状態になること。本人確認が済まないと開通しません
本人確認(ID verification) オーストラリアの法律で義務付けられた、契約者の身元確認
主回線・副回線 1台で2つの回線を使うときの呼び分け。iPhoneでは「デフォルト回線」と表示されます
データローミング 契約した国以外で、その国の電波を借りてデータ通信すること。日本の回線で使うと高額になることがあります
APN データ通信の接続先の設定。自動で入ることが多いですが、手入力が必要な場合もあります
プリペイド 先にチャージ(リチャージ)した分だけ使う方式。オーストラリアでは留学生にもっとも一般的です

渡航前に日本でやること4つ

オーストラリア eSIMの渡航前準備を4コマで示した図。対応機種とSIMロックの確認、日本の番号の扱い、出発前チェック

eSIMのトラブルの多くは、オーストラリアに着いてからではなく、日本で確認しておけば防げるものです。次の4つを出発の1か月前を目安に済ませておきましょう。持ち物全体の準備は「【永久保存版】オーストラリア留学・ワーキングホリデーに必要な持ち物リスト」もあわせてご覧ください。

① スマホがeSIM対応か確認する

iPhoneは、iPhone XS・XR以降の機種がeSIMに対応しています。日本人向けにサービスを提供しているニッテルは、eSIMの利用条件としてiOS 17.4以降も挙げているので、iOSを最新にしておきましょう。

確実なのはEIDの確認です。次のどちらかで32桁のEIDが表示されれば、eSIM対応機種です。

iPhone 「設定」→「一般」→「情報」を下にスクロールし、「EID」が表示されるか確認
Android 電話アプリで「*#06#」と入力する、または「設定」→「デバイス情報」でEIDを確認(機種によって表示場所が違います)
※Optusは公式ページで「*#06#でEIDが32桁表示されればeSIM対応」と案内しています。amaysimは、中国・香港・マカオで販売された端末にはeSIMの機能が搭載されていない場合があると注意しています。

② SIMロックを確認・解除する

総務省の資料によると、SIMロックがかかった端末は「海外渡航時に現地国のSIMに差し替えて使用することができない」とされています。これはeSIMでも同じで、ニッテルもSIMロック解除はeSIM利用の必須条件と明記しています。

日本では、総務省のガイドライン改正により、2021年10月1日以降に発売された端末はSIMロックを原則かけずに販売され、2023年10月1日以降に販売される端末はすべてSIMロックなしになりました。それより前に買った端末や、中古で買った端末は確認が必要です。2023年10月1日以降は、古い端末も申し出ればいつでも無料で解除できるルールになっています。

iPhoneの確認方法 「設定」→「一般」→「情報」の「SIMロック」の欄に「SIMロックなし」と表示されていればOK
Androidの確認方法 購入したキャリアのWeb・電話で確認(ガイドラインでオンラインや電話での確認手段の用意が義務付けられています)
解除の方法 購入したキャリア(ドコモ・au・ソフトバンクなど)でオンライン・店舗から手続き。Appleでは解除できません

③ 日本の電話番号を残すか決める

見落としがちなのが、日本の電話番号に届くSMS認証(ショートメッセージで届く確認コード)です。銀行・クレジットカード・証券・行政サービス・各種アプリの二段階認証を日本の番号で受けていると、番号を手放した瞬間にログインできなくなることがあります。

考え方は次の3つです。どれが正解ということはなく、滞在期間と、SMS認証を使っているサービスの数で決めましょう。

選択肢 考え方と注意点
今の契約をそのまま残す 手続きが一番少ない。月額料金がかかり続けます
番号を残したまま安いプランに変える SMS受信用と割り切る方法。海外でSMSを受信できるか・料金はいくらかを、契約中の会社に必ず確認
解約する 解約前に、各サービスの二段階認証をメールや認証アプリに切り替えておく。帰国後の再契約で番号は変わるのが一般的

日本の回線を残してオーストラリアのeSIMと2回線で使う場合は、日本の回線の「データローミング」を必ずオフにしてください。設定は後半の「主回線・副回線とデータローミングの設定」で解説します。また、日本の回線がeSIMの方は、その日本のeSIMを誤って削除しないよう注意しましょう。削除すると日本の会社で再発行の手続きが必要になり、海外からだと手間がかかります。

④ 出発前に豪州のeSIMを買える?開通できる?

「日本にいるうちに全部終わらせたい」という方にとって、ここが一番の分かれ道です。5社の公式ページで確認できた内容は次のとおりです。

会社 日本からの事前準備(公式の記載)
ニッテル ✓ 申込後1週間以内に電話番号を案内。QRコードは日本で受け取り、インストールまで可能(回線をオンにするのは到着後)
Optus ✗ 外国パスポートでの本人確認は「豪州の入国審査を通過してから有効」と明記
Telstra 公式に記載なし。オンライン開通の本人確認書類に外国パスポートが含まれていない
Vodafone 公式に記載なし。eSIMはオンライン購入可・購入後30日以内に開通。外国パスポート可だが豪州の居住住所が必要
amaysim 公式に記載なし。本人確認は有効な豪州ビザ付きの外国パスポートで可
※2026年10月1日時点で各社の公式ページを確認。手続きの詳細は変わることがあるため、申し込み前に必ず公式でご確認ください。

大手3社とamaysimで番号を持つ場合は、到着後に開通する前提で計画しましょう。Vodafoneはシドニー空港・ブリスベン空港・パース空港に店舗があると案内しています。到着直後の数日は、日本で買える旅行者向けのデータ通信専用eSIMや日本の回線の海外ローミングでつなぎ、落ち着いてから現地の会社と契約するという方法もあります。ただし、データ通信専用のeSIMには豪州の電話番号が付かないため、銀行口座の開設や仕事探しで番号を求められる留学・ワーホリでは、いずれ番号付きの回線が必要になります。

📝 出発前チェックリスト

☐ EIDが表示される(eSIM対応)/iOSやAndroidを最新にした

☐ 「SIMロックなし」を確認した

☐ 日本の番号を残すか決め、二段階認証の受け取り先を見直した

☐ パスポートとビザの交付通知(Grant Notice)をすぐ出せるようにした

☐ 最初の滞在先(ホームステイ・学生寮など)の住所を英語で控えた

通信5社のeSIM比較表

ここからが本題の比較です。Telstra・Optus・Vodafoneの3社は自社でアンテナを持つ通信会社(自社回線)、amaysimとニッテルはOptusの回線を借りてサービスを提供している会社です。借りている会社でも、電波が届く範囲は基本的に回線の持ち主と同じです。

会社 回線 代表的なプラン eSIM 日本から事前開通 本人確認 日本語サポート
Telstra 自社回線 AU$44/28日/20GB ✓ 公式に記載なし オンラインは豪州発行の書類など。店頭なら有効な豪州ビザ付き外国パスポート可 公式に記載なし(多言語窓口あり)
Optus 自社回線 AU$44/28日/35GB(新規は最初の3回110GB) ✓ ✗(入国審査後に有効) 豪州ビザ付き外国パスポート可(入国審査後) 公式に記載なし
Vodafone 自社回線 AU$40/28日/30GB(新規は最初の3回90GB) ✓ 公式に記載なし 外国パスポート可。豪州の居住住所が必要 公式に記載なし
amaysim Optus回線を借りる AU$35/28日/42GB ✓ 公式に記載なし 豪州ビザ付き外国パスポート可 公式に記載なし
ニッテル Optus回線を借りる 月額AU$32(税別)/10GB(月額制・後払い) ✓ ✓ 申込時にパスポートまたは運転免許証 ✓(LINE・メール等)
※2026年10月1日時点の各社公式ページより。料金はオーストラリアドル(AU$)。ニッテル以外はプリペイド。料金・キャンペーンは頻繁に変わるため、最新は各社公式でご確認ください。1AU$=100円の場合、AU$44は約4,400円です。

通信費が生活費全体のどのくらいになるかは「【2026年最新】オーストラリアの物価は高い?日本比較と生活費・最低賃金」で、ほかの費目と比べて確認できます。

Telstra(テルストラ)

オーストラリア最大手の通信会社で、自社回線を持っています。プリペイドは2026年5月5日に改定され、28日プランは約5ドル値上がりした代わりにデータ量が増えました。プリペイドで使える5Gは「5G NSA」のみと公式資料に記載があります。

本人確認は、オンライン開通では豪州の運転免許証・豪州パスポート・ImmiCard・Medicareカード、または豪州の銀行を使うConnectIDが対象です。日本のパスポートは、店頭用の案内で「有効な豪州ビザ付きの外国パスポート」として認められているため、到着後に店舗で開通するのが確実です。

リチャージ 有効期間 データ量
AU$15 7日 4GB
AU$44 28日 20GB
AU$54 28日 35GB
AU$64 28日 45GB
AU$74 28日 80GB
※いずれも国内通話・SMS無制限。SIMスターターキットAU$2。2026年5月5日以降の重要事項説明(Critical Information Summary)より。

こんな人に向いている:地方やファームなど、都市部以外で過ごす予定がある人。到着後に店舗で手続きできる人。

Optus(オプタス)

Telstraに次ぐ大手で、自社回線を持っています。プリペイドの全プランでeSIMを選べます。2026年9月30日に一部プランの料金が改定されたばかりです。AU$40以上のリチャージには、日本を含む「Zone 1」の国への国際通話の分数が含まれます。

注意したいのが本人確認です。公式の開通ページには、外国パスポートは「International Passport (with an Australian Visa, validated once you have gone through Customs in Australia)」と書かれています。つまり日本のパスポートでの本人確認は、豪州の入国審査を通ってから有効になるため、出発前に日本で開通を終わらせることはできません。

リチャージ 有効期間 データ量
AU$15 7日 6GB(自動リチャージ設定で+5GB)
AU$44 28日 35GB(新規は開通時と次の2回が110GB)
AU$54 28日 45GB(同130GB)
AU$64 28日 55GB(同150GB)
※増量は新規回線のみ・2027年4月7日までの開通が条件。各プランページ(2026年10月1日取得)より。

こんな人に向いている:大手の自社回線を使いたく、データをたくさん使う人。日本へ電話をかける機会がある人。

Vodafone(ボーダフォン)

TPG Telecomが運営する自社回線の大手です。AU$40〜60のプランは、含まれるデータを使い切っても最大1.5Mbpsの速度で使い続けられるのが特徴です。公式の訪問者向けページでは、到着後にシドニー・ブリスベン・パースの空港店舗で購入できると案内しています。

本人確認は「豪州居住者でない場合、受け付けるのは外国パスポートのみ」とされ、あわせて豪州の居住住所が必要です。eSIMは購入後30日以内に開通する必要があるため、日本で早く買いすぎないよう注意しましょう。

リチャージ 有効期間 データ量
AU$40 28日 30GB(新規は最初の3回90GB)
AU$50 28日 40GB(同120GB)
AU$60 28日 55GB(同165GB)
※自動リチャージでAU$5引き。増量は新規回線のみ。プラン一覧ページ(2026年10月1日取得)より。期間限定の特価は記載していません。

こんな人に向いている:データ量を気にせず使いたい人。シドニー・ブリスベン・パースの空港から到着してすぐ手続きしたい人。

amaysim(アメイシム)

Optusの回線を借りてサービスを提供している会社です。公式ヘルプにも「amaysimはOptusのネットワークを使っているため、eSIMには『Optus』と表示される」とあります。手続きはアプリが中心で、28日ごとに自動更新される前払い式です。

本人確認は、豪州の金融機関のカード(推奨)・豪州の運転免許証・Medicare・豪州パスポート・有効な豪州ビザ付きの外国パスポートのいずれかです。公式サイトには「3Gサービスはサポートしていません」との表示もあります。

通常料金 更新周期 データ量
AU$35 28日 42GB
AU$40 28日 80GB
AU$45 28日 95GB
AU$50 28日 120GB
※国内通話・SMS無制限、未使用データは繰り越し可。初回のみの割引は期間限定のため記載していません。SIMプラン一覧(2026年10月1日取得)より。

こんな人に向いている:アプリで手続きを済ませたい人。大手より安く、データを多めに使いたい人。

ニッテルコミュニケーションズ

ニッテルコミュニケーションズ(Nittel Communications Pty Ltd)は、シドニーのGeorge Streetに事務所を置く、日本語で対応している通信会社です。公式サイトでは、30年にわたって留学・ワーホリでオーストラリアに渡航する方にSIMサービスを提供してきたと紹介しています。なお、日本の株式会社ニッテル(トラベルコム)とは別会社であることが公式に明記されています。

回線はOptusを使っています。eSIMは申込後おおむね1〜3営業日でQRコードがお客様ページに届き、日本・オーストラリアなどどこにいても受け取れます。申込後1週間以内に電話番号が案内されるので、到着したその日から家族に番号を伝えられるのが大きな利点です。

一方で、ほかの4社と仕組みが違う点も押さえておきましょう。プリペイドではなく月額制の後払いで、毎月14日に請求書が発行され、登録したクレジットカード・デビットカードから引き落とされます。料金表の金額にはGST(消費税10%)が含まれておらず、契約時に回線事務手数料(申込フォームでは33ドル・税込)がかかります。また、5Gは使えず4Gでの接続です。

プラン 料金(税別) 内容
長期プラン(2か月以上の滞在・最低契約2か月または6か月)
シムのみ$32 AU$32/月 10GB・国内通話100分・SMS200通
シムのみ$42 AU$42/月 15GB・国内通話1,000分・SMS1,000通
シムのみ$52 AU$52/月 25GB・国内通話とSMS無制限
短期プラン(2か月未満の滞在)
短期20日 AU$45 3GB(eSIM・日本受取で+3GB)
短期40日 AU$65 5GB(同+3GB)
短期60日 AU$80 7GB(同+3GB)
※長期プランは最低契約6か月以上でSNSの「いいね」キャンペーンに応募すると、eSIMの場合は毎月最大+20GB。早期解約は残り日数×AU$1.1。14日以上出国する場合の番号保持サービスは月AU$17.60(税込)。長期・短期プランページ(2026年10月1日取得)より。

サポートは日本人スタッフによる日本語対応です。新規契約の相談はLINE(ID:nittel_aus)かメール、契約後はお客様ページの「お問い合わせ」機能が窓口です。電話(+61 435 552 252)もありますが、本人確認のためお問い合わせ機能の利用を勧めています。申し込みには、パスポートまたは運転免許証、メールアドレス、クレジットカードかデビットカードが必要です。

こんな人に向いている:日本にいるうちに番号を取得して安心して出発したい人。英語での問い合わせに不安がある人。5Gにこだわらない人。

あなたに向いている会社は?

オーストラリア eSIMの選び方を3パターンで比較。日本で準備する人、空港で契約する人、アプリで手続きする人

「どこが一番」と決めるより、自分の状況に合うかで選ぶのが失敗しないコツです。

あなたの状況 向いている会社
日本で全部済ませてから出発したい ニッテル(番号・QRコードを事前に受け取れる)
英語での問い合わせが不安 ニッテル(日本語サポート)
都市部以外にも行く・電波を重視 Telstra
データを大量に使う・速度制限が怖い Vodafone(使い切り後も最大1.5Mbps)、Optus
手続きはアプリで完結させたい amaysim
到着した空港ですぐ契約したい Vodafone(シドニー・ブリスベン・パース空港に店舗)

滞在期間や都市に合わせた準備の順番もご提案できます!

本人確認(ID verification)のルール

オーストラリア eSIMの開通で必要な本人確認。パスポートとビザの書類、滞在先の住所を机に並べて準備する留学生

オーストラリアでは、プリペイドの携帯回線でも本人確認が法律で義務付けられています。通信規制当局のACMA(オーストラリア通信メディア庁)によると、通信会社は開通時に氏名・生年月日・自宅の住所を取得し、IDを確認しなければなりません。根拠は「Telecommunications (Service Provider – Identity Checks for Prepaid Mobile Carriage Services) Determination 2017」という規則です。

確認の方法は、書類を目で見る、政府の書類確認サービス(Document Verification Service)を使う、既存の契約や金融取引で確認する、などがあります。2025年12月23日には、デジタルIDでの本人確認を認める改正がACMAから発表され、2026年に規則全体の見直しも予定されています。

⚠ 本人確認でつまずかないために

① 名前はパスポートの表記どおりに入力する(Optusは公式に注意喚起しています)。

② 自宅の住所を求められるので、最初の滞在先の住所を英語で控えておく(Vodafoneは豪州の居住住所が必須)。

③ Optusは、日本のパスポートでの本人確認が豪州の入国審査後に有効になる。到着前に試しても通りません。

④ 本人確認が終わらないと開通しない。amaysimは確認に失敗した場合、メールで次の手順を案内すると説明しています。

eSIMの設定手順(iPhone・Android)

eSIMを入れる方法は、大きく分けて3パターンあります。どれを使うかは、契約した会社の案内に従ってください。

オーストラリア eSIMをスマホに設定する4ステップ。Wi-Fi接続、別端末のコード読み取り、回線の名前付け、到着後にオン

パターン どんなときに使う?
① QRコード メールやお客様ページに表示されたQRコードをカメラで読む。もっとも一般的(ニッテル・amaysimなど)
② 手動入力 QRコードが読めないとき。SM-DP+アドレスとアクティベーションコードを入力する
③ アプリ 通信会社のアプリから案内に沿って開通する(amaysimはアプリでの設定を推奨)

どのパターンでも、安定したWi-Fiにつないだ状態で始めるのが基本です。amaysimは、強いプライベートWi-Fiを使い、インターネット共有(テザリング)や公衆Wi-Fiは避け、設定中にスマホをスリープさせたり別のアプリを開いたりしないよう案内しています。アプリの入れ方は「オーストラリアで現地アプリをインストールする方法|便利アプリ30選も紹介」も参考にしてください。

iPhoneの設定手順

Appleの公式サポートに沿った、QRコードでの流れです。

1 「設定」→「モバイル通信」をタップ
2 「eSIMを追加」(表示によっては「モバイル通信プランを追加」)→「QRコードを使用」をタップ
3 パソコンや別のスマホに表示したQRコードを枠に合わせて読み取る
4 「eSIMをアクティベート」の画面で「続ける」→完了画面で「完了」
5 回線の名称を「豪州」「Optus」など分かりやすい名前に変更
6 デフォルト回線・iMessage・モバイルデータ通信を選ぶ画面で、日本にいる間は日本の回線を選ぶ
※QRコードが読めない場合は、手順2の画面下部にある「詳細情報を手動で入力」から、通信会社に案内されたコードを入力します。確認コードの入力を求められることもあります。

オーストラリアに着いたら、「設定」→「モバイル通信」で追加した回線をタップし、「この回線をオンにする」をオンにします。そのうえで「モバイルデータ通信」をオーストラリアの回線に切り替えれば完了です。

Androidの設定手順

Androidはメーカーによってメニューの名前が違います。代表的な2つを紹介します。

Google Pixel 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」→「SIMを追加」→「eSIMを設定」→ QRコードを読み取り、「次へ」→「完了」
Samsung Galaxy 「設定」→「接続」→「SIMマネージャー」→「eSIMを追加」→ QRコードを読み取る
※表示名は機種・OSのバージョンで異なります。ニッテルは、インストールが終わったら「オーストラリア到着後にeSIMをオンにする」よう案内しています。

2回線を使う場合、Pixelは「通話」「テキストメッセージ」「モバイルデータ」ごとに優先するSIMを選べます。Galaxyは「SIMマネージャー」の「優先SIM」で同じように選びます。

主回線・副回線とデータローミングの設定

日本の回線とオーストラリアの回線を1台で使う「デュアルSIM」は、いちばん迷いやすいところです。到着後のおすすめの設定は次のとおりです。

設定項目 オーストラリア到着後
モバイルデータ通信 オーストラリアの回線
デフォルト回線(音声) オーストラリアの回線(現地で電話をかけるため)
日本の回線 SMSを受け取るならオンのまま。ただし「データローミング」は必ずオフ
オーストラリアの回線のデータローミング オフのままでOK(国内で使うため不要)
iPhoneの「モバイルデータ通信の切替を許可」 オフ推奨(電波が弱いときに日本の回線へ切り替わるのを防ぐ)

反対に、日本にいる間はオーストラリアの回線をオンにしないでください。ニッテルは、日本で回線をオンにするとデータローミングの接続になり、高額請求が発生する恐れがあると注意しています。

うまくいかないときの対処法

オーストラリア eSIMがつながらないときの確認4項目。別の端末でコードを読む、Wi-Fi、再起動、通信会社への相談

ここからは、実際によくつまずく場面ごとに、確認する順番をまとめました。上から順に試してみてください。

QRコードが読み込めない

eSIMを入れるスマホの画面に表示したQRコードは、そのスマホのカメラでは読めません。ニッテルも、パソコンや別のスマホにQRコードを表示して読み取る方法が確実だと案内しています。どうしても1台しかない場合は、QRコードを紙に印刷するか、画面下部の「詳細情報を手動で入力」から、メールやお客様ページに書かれたコードを入力しましょう。画面の明るさを上げる、QRコードを大きく表示する、といった基本も効果があります。

⚠ QRコードは基本的に1回しか使えません

ニッテルは公式に「QRコードは1度しか使えない」と明記しています。読み取りに成功したあとでeSIMを削除すると、同じQRコードでは元に戻せず、再発行の手続きが必要です。

読み取りの途中でエラーになったときも、何度も読み直す前に、まず通信会社の案内(ニッテルならお客様ページの「よくあるご質問」)を確認しましょう。

「eSIMを追加できません」などのエラーが出る

エラーの原因で多いのは次のとおりです。上から順に確認してください。

考えられる原因 確認・対処
SIMロックがかかっている 「設定」→「一般」→「情報」で「SIMロックなし」か確認。かかっていれば日本のキャリアで解除
Wi-Fiが不安定 自宅や宿泊先など安定したWi-Fiでやり直す。公衆Wi-Fi・テザリングは避ける
OSが古い iOS・Androidを最新にする(ニッテルはiOS 17.4以降が条件)
端末にeSIMの機能がない EIDが表示されるか確認。中国・香港・マカオ版は非対応の場合あり
QRコードが使用済み 通信会社に再発行を依頼

それでも解決しないときは、Appleの公式サポートが案内しているとおり、機内モードのオン・オフ、回線のオフ・オン、再起動を試します。通信会社に問い合わせるときは、表示されたエラーメッセージ・電話番号・IMEIまたはEIDを手元に用意しておくと話が早く進みます。

「アクティベート中」のまま進まない

日本でオーストラリアのeSIMを入れた場合に、もっとも多い相談です。ニッテルの公式ガイドによると、日本国内で海外専用のeSIMを設定すると、現地の電波を受信できないため「アクティベート中」の表示で止まるのが一般的な動きです。故障ではありません。オーストラリアに着いてOptusの電波をつかむと、自動的に完了します。スマホのeSIM一覧に回線が表示されていれば、ダウンロード自体は正常に終わっています。

開通したのにデータが使えない

確認すること 対処
回線がオンになっているか 追加した回線の「この回線をオンにする」がオンか確認
モバイルデータの回線 「モバイルデータ通信」がオーストラリアの回線になっているか確認
APN(接続先)の設定 自動で入らない機種がある。ニッテルは電話番号案内メールにAPNの設定方法を記載
本人確認・開通が終わっているか 本人確認が未完了だと使えない。会社からのメールを確認
電波の周波数 Optus回線(ニッテル・amaysim)は4Gの700MHz(Band 28)とVoLTEに対応した端末が必要(ニッテルの案内)

上記を確認したら、機内モードのオン・オフか再起動を試してください。

電話番号が表示されない・SMSが届かない

ニッテルの案内では、オーストラリアのeSIMは現地のネットワークに接続して初めて情報が更新され、電話番号が表示されることがあります。番号が表示されていなくても、eSIMが正しく入っていれば通信は正常に動きます。Androidの一部の機種では、そもそも番号が表示されないこともあります。

SMSが届かないときは、「デフォルト回線」がどちらになっているか、日本の回線がオフになっていないかを確認しましょう。今使っている番号を別の会社へ移している途中(番号移行中)は、一時的に別の番号が表示されることがあるとVodafoneは説明しています。この間はeSIMを削除しないでください。

eSIMを削除した・機種変更したら使えない

eSIMを削除したり、スマホを初期化したりすると、回線の情報が消えます。各社とも再発行(SIMの交換)の手続きで戻せますが、本人確認が必要です。

  • Vodafone:eSIMを削除・初期化した場合はカスタマーケア(1300 650 410)へ連絡
  • amaysim:アプリまたはMy amaysimの「Replace SIM」から手続き
  • ニッテル:お客様ページの「よくあるご質問」→「eSIMについて」で手順を確認し、お問い合わせ機能から連絡

Androidを初期化するときは、「データを消去してeSIMプロファイルを保持」のように、eSIMを残す選択肢が出る機種があります(Vodafoneの案内)。iPhone同士の機種変更なら、iOS 18.4以降で使える「eSIMクイック転送」に対応している場合もあります。どちらも、操作の前に通信会社の案内を確認するのが安全です。

各社のサポート窓口

会社 主な連絡方法 日本語
Telstra 電話13 22 00、チャット、店舗。英語以外の言語は多言語サービス1800 241 600(月〜金8時〜18時 AEST) 公式に記載なし
Optus 電話133 937、My Optusアプリのメッセージ 公式に記載なし
Vodafone eSIM削除時1300 650 410、プランの相談1300 300 404(海外からは+61 426 320 000) 公式に記載なし
amaysim アプリ、My amaysim、ヘルプセンター 公式に記載なし
ニッテル 新規はLINE(nittel_aus)・メール、契約後はお客様ページのお問い合わせ機能 ✓
※2026年10月1日時点の各社公式ページより。Telstraの多言語サービスの対応言語は、公式ページに記載がありません。

到着後の生活立ち上げも、日本語でサポートします!

3G停止の影響|000に発信できない端末は使えない

オーストラリアではTelstraとOptusの3Gネットワークが停止し、それにあわせてACMAの新しいルールが2024年10月28日に始まりました。このルールでは、通信会社は000(トリプルゼロ=警察・消防・救急の緊急通報番号)に発信できない端末を特定し、その端末に回線を提供してはならないとされています。新規の契約でも、端末が000に発信できるかの確認が義務付けられています。

これは日本から持ち込むスマホも例外ではありません。Optusも公式ページで「000に発信できない端末はOptusのネットワークでは使えない」と明記しています。古い機種や、海外向けに販売された安価な端末は、契約する会社の端末チェック(Optusは公式サイトの「Check device」でIMEIの先頭8桁を入力)で事前に確認しましょう。ACMAは、緊急通報の互換性のためにもスマホのソフトウェアを最新に保つよう呼びかけています。

⚠ 緊急時に備えて

eSIMが使えるようになったら、000のほか、領事館の連絡先や紛失時の対応もスマホに控えておきましょう。詳しくは「【2026年最新】オーストラリア緊急時の連絡先|000・領事館・紛失対応」で解説しています。

よくある質問(FAQ)

Q. 日本で買ったiPhoneでもオーストラリアのeSIMは使えますか?
A. SIMロックがかかっておらず、eSIMに対応した機種であれば使えます。
iPhoneは設定→一般→情報で「SIMロックなし」と表示され、EIDが表示されていれば準備OKです。2021年10月1日以降に発売された端末は原則SIMロックなしで販売されていますが、それ以前の機種や中古端末は出発前に必ず確認してください。

Q. 日本にいるうちにオーストラリアの電話番号を取得できますか?
A. ニッテルコミュニケーションズなら可能です。
申込後1週間以内に電話番号が案内され、eSIMのQRコードも日本で受け取ってインストールできます。大手のOptusは外国パスポートでの本人確認が豪州の入国審査後に有効になるため、到着後の開通になります。

Q. 日本のパスポートだけで現地の携帯回線を契約できますか?
A. 多くの会社で、有効なオーストラリアのビザがあれば日本のパスポートで本人確認ができます。
ただしTelstraはオンライン開通で使える書類に外国パスポートが含まれておらず、店頭での開通になります。Vodafoneはパスポートに加えて豪州の居住住所が必要です。

Q. eSIMを削除してしまったらどうすればいいですか?
A. 契約している通信会社に連絡してeSIMを再発行してもらいます。
QRコードは基本的に1回しか使えないため、同じQRコードを読み直しても復活しません。Vodafoneは1300 650 410、ニッテルはお客様ページのお問い合わせ機能から連絡します。

Q. 日本の電話番号は解約したほうがいいですか?
A. 銀行やカード、各種アプリのSMS認証を日本の番号で受けている場合は、残すか、解約前に認証方法を切り替えておくのが安全です。
残す場合は日本の回線のデータローミングをオフにし、海外でのSMS受信の可否と料金を契約中の会社に確認してください。

Q. 古いスマホでもオーストラリアで使えますか?
A. 000(緊急通報)に発信できない端末は使えません。
オーストラリアでは2024年10月28日から、000に発信できない端末に回線を提供することが通信会社に禁止されています。古い機種や海外向けの安価な端末は、出発前に各社の端末チェックで確認してください。

この記事の情報源

この記事は、2026年10月1日時点で各通信会社・ACMA・総務省・Apple・Googleが公表している情報にもとづいて作成しています。料金・キャンペーン・本人確認の方法は変わることがあるため、実際に申し込まれる際は必ず公式ページで最新の内容をご確認ください。


まとめ

オーストラリアのeSIMは、日本で「eSIM対応」「SIMロックなし」「日本の番号をどうするか」の3点を確認しておけば、あとは画面の流れに沿って進めるだけです。そのうえで、日本にいるうちに番号まで準備できるのはニッテル、大手3社とamaysimは到着後の開通が前提、という違いを押さえておけば、計画が立てやすくなります。

日本で全部済ませて安心して出発したい方は日本語サポートのあるニッテル、電波や料金を重視する方は到着後にTelstra・Optus・Vodafone・amaysimから選ぶ、という考え方がおすすめです。設定でつまずいたら、この記事の「うまくいかないときの対処法」を上から順に試してみてください。

まずは今日、スマホの「設定」→「一般」→「情報」を開いて、EIDと「SIMロックなし」の表示を確認するところから始めましょう。


アイエス留学のサポート

携帯電話の準備は、ビザ・保険・住まい・銀行口座と同じタイミングで進める必要があり、「どれから手をつければいいか分からない」という声をよくいただきます。アイエス留学では、出発前の準備から現地到着後の生活の立ち上げまで、日本語でご相談いただけます。

アイエス留学は、30年以上・30,000人以上の留学生をサポートしてきました。2025年7月からは、オーストラリア政府登録の日本人移民代理人(MARN)による日本語でのビザ相談も始めています。これまで培った経験と専門知識を活かし、失敗しない学校・コース選びから、戦略的なビザ申請まで一人ひとりに合わせたサポートをご提供します。

  • プロによる専門サポート: 出発前に済ませるべき手続きの順番を、ビザや学校の開始日に合わせて整理します。
  • 確かなプランニング: 滞在期間・都市・働き方に合わせて、通信費を含めた生活費の目安をご案内します。
  • オーダーメイドのアドバイス: 「日本の番号を残すべき?」など、一人ひとりの状況に合わせてお答えします。

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